2013年11月30日土曜日

サンクスギビング 2013年

今年のS家の感謝祭は、12人だけの至上最小のパーティになった。

もともと今年は小さいパーティの予定だったが、スピリチュアルリーダーの叔母様がスピリチュアルグループの大きなパーティに招待されたので叔母様夫婦が突然の欠席。
「ありえない~~!」と、出席者一同がびっくりした。
いつもキッチンに居座って、ターキーの焼き方やグレービーソースの作り方を仕切っている彼女がいない事が、S家の感謝祭ではありえないことだった。

それでも、いつものようにワインを開け、前菜を食べながら近況報告をする。
義理父、義理妹夫婦、ホスト役の従姉妹夫婦に加え、今年20歳になる姪っ子がフィラデルフィア出身の彼氏を連れて来たので各自自己紹介と挨拶をした。
初めて逢う姪っ子の彼氏は、朗らかで頭の良さそうな好青年だった。

母親の助けを期待していたホスト役のスージーは、それでもなんとかキッチンでターキーを焼き、グレービーソースを自己流で作っていた。
ようやくターキーが焼けたので、みんなが持ってきたお料理をそれぞれサイドテーブルに並べ、ビュッフェスタイルで各自がお皿に好きな料理を取っていく。


私はターキーはほんの一切れ取りその上にクランベリーソースをかけ、ハムをメインにした。
マッシュポテトの真ん中にグレービーソースを入れる。


料理を取った人から席に着き、テーブルを囲む。

12人がテーブル越しに手を繋ぎ、感謝のお祈りを捧げた。
ホスト役のスージーとリックにお礼を言って、お料理を戴く。
普段ならワイワイと収拾がつかない状態だが、今年はこじんまりと静かなディナーになった。

突然、リックが12歳の娘に「何に感謝しているか言ってみて・・」と尋ねた。
彼女は笑いながら「学校と、この長い髪と、ついでにパパとママに・・」と言った。

彼女の妹がそれに続く。
「私は食べ物と、テレビに感謝します。」

息子もその後から
「僕はパパとママに、ファミリーに感謝します。」と言った。

その流れで大人達も「感謝すること」についてコメントをし合うことになった。

旦那は
「愛する妻と息子に、このファミリーに、ファミリーとこの時間を共有出来ることに感謝します。」と伝えた。

みんながそれぞれ自分の「感謝すること」にコメントをしている間、「私もなんか言うの~?」とこっそり旦那に聞く。
英語で、みんなの前でスピーチするのは、緊張する・・・
「一言でいいから何か言え・・」と旦那が耳元で囁く。

私の番になり、何も考えずに「私は、、、生きていることに感謝します。」と一言伝えた。

12歳と11歳の女の子が(当たり前やん~)と言うように、「クスっ!」と笑った。

あ、何か足さないと、、と思ったわけではないが、その後に言葉が湧いてきて口に出た。

「私の父は2ヶ月前にこの世を去りました。
父の魂は私の近くにいるのを感じるけれど、この目で見たり、逢うことはもう出来ません。
声を聞くことは出来ません。
触れることも出来ません。
この肉体を持ち、この星で経験すること・・それはとても貴重なことだと思います。
生きていること、生きているからこそ経験出来る事、この体験に感謝します。
そして、今ここに、みんなと居ることに感謝します。」

全く計画していなかった言葉が、ツラツラと出てきた。
これは私の中にずっとある気持ちなんやけど、父の死でいっそう強くなった気がする。
私の気持ちが伝わったのが、みんながシーンとして聞いてくれた。

最後にホスト役、スージーの旦那様のリックが彼の想いをシェアーしてくれた。

「僕はスージーと結婚してこのS家の一員になり、ここには沢山の愛があることを知りました。
みんなから愛をもらいました。
スージーから、兄弟から、子供達から、両親から、従兄弟から、親戚からも・・
このS家には愛が溢れています。
こんなに愛に満ちた人々に今まで逢ったことがありません。
このS家のメンバーになれたこと、今日こうやって感謝祭の集まりを開けたことに感謝します。」
とスピーチした。

1人1人が静まり返ってリックのスピーチを聞いていた。

なんだかジーンときた。
「リックと同じ想いやわ・・」と思った。
私も、S家の一員になれたことに、とっても感謝している。

パーティが終わって1人1人とハグをし、「想いをシェアーしてくれてありがとう。」と口々に言い合った。

今年の感謝祭は小さかったけれど、とても心が温まるパーティだった。

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