2012年12月11日火曜日
有馬温泉
有馬温泉は兵庫県に位置する日本最古の温泉。
関西近郊からのアクセスが便利なので昔から人気のある温泉街だ。
帰省中に一度は温泉に行きたい!と思い、友達が休みをとってくれたので2人で有馬温泉行きを計画した。
ネットサーチして、「エステプランがあり、お食事もミシュラン1つ星」・・と言う、女性にとってはと~っても魅力的なお宿を発見したので予約を入れた。
大阪・梅田駅からバスで1時間。
山間の道路に立ち並ぶ温泉宿の集落が現れた。
目指すは「有馬温泉 高級料亭旅館・欽山」
http://www.kinzan.co.jp/
玄関の門をくぐると静寂な空気が漂っている。
ゴージャスではないが、閑静な佇まいで落ち着ける空間・・・そんな雰囲気を醸し出すお宿だった。
バスに乗っている時から「お腹すいた~」を連発していた私。
新しく改装した阪急百貨店のお蕎麦屋さんでランチを食べたが、2時過ぎにはもうお腹がすいてきてしまった。
お部屋に着いたらお茶菓子を食べてから温泉へ・・と思って部屋に入ると、すぐに器に盛られたプリンスメロンやイチゴなどのフルーツの盛り合わせ、和菓子&お煎茶が運ばれてきた。
テーブルの上にはそれとは別に炭酸煎餅とクッキーの御茶請けが用意されている。
贅沢なおやつを食べて、既に気分はプリンセス気分だった。
お腹が落ち着いたので、お湯に浸かりに行く。
赤茶色をしたお湯が湯船に湛えられている。
係りの人に泉質を訪ねると、これは「金銭」と呼ばれるお湯だと言う事だった。
冷え性、腰痛、筋・関節痛、末梢血行障害などに効果があり、地下の鉄分が空気に触れて赤くなるのだと教えてくれた。
前日から雪がちらついていた関西では真冬並みの冷え込みで身体も凍りつくようだ。
「金銭」に浸かると、その冷えがじわ~っとほぐれて、足元がポカポカと温まってきた。
時間と共にだんだん汗が噴き出てくる。
身体の芯まで温まったところで、エステの時間となった。
同じ階にあるエステサロンに移動する。
エステシャン2人が私達を出迎えてくれた。
友達とそれぞれ別個にカウンセリングを受けた後、個室に通される。
ここで50分の全身オイルトリートメント。
究極のリラックスタイムとなった。
エスティシャンのOさんはなめらかな癒しの手で全身の疲れをほぐしてくれる。
最初は楽しいおしゃべりをしながらのトリートメントで、「眠るともったいないので絶対に起きてるわ~」とOさんに言ったものの、気持ち良くていつの間にか眠ってしまっていた。
眠るとアルファー波が出て、よりリラックス出来ますよ・・とOさんがフォローしてくれた。
マッサージを終え、部屋に戻って一息ついた後夕食の時間となった。
夕食は部屋食で、まず食前酒と先付が出された。
その後次々とお料理が運ばれてくる。
ミシュラン1つ星の期待通りに繊細な味と盛り付けだった。
お出汁の味が浸み込んだ菜の花浸しや貝柱真丈、蒸籠には黒毛和牛、酢の物はズワイ蟹など。
季節の素材を厳選し、素材を生かした味付けに仕上げてある。
私が一番気に入ったのは「射込み蕪」で蕪がシメジや三度豆と一緒にお出汁で煮込まれ、上からフカヒレの餡がかかっている。
美味しいお料理に舌鼓を打ち、冷酒との組み合わせも絶妙で、本当に幸せなひとときだった。
友達に「目が開いてないで~」と言われるほど冷酒がほどよく回ってきた。
お湯に癒され、手で癒され、食に癒され・・極上のリラックスタイムとなった。
普段は知らない場所に行くと寝つきが悪くてあまり眠れない私なのだが、この日は布団に入るなり寝息が聞こえてきたそうだ。
ぐっすり眠ったおかげで朝5時に目が覚め、朝食前の朝湯を楽しみ、「金銭」を名残惜しんだ。
湯豆腐、焼き魚、卵焼きなどの朝食を食べた後、少しゆっくりしてからチェックアウトをした。
欽山・・・従業員の方々の態度もとても親切でホスピタリティに溢れている。
空間、接客、食、お湯、エステ・・・このコンビネーションをトータル的に取り入れ、客を「持て成す」ことに徹底している印象を受けた。
またいつか訪れたい・・お宿でした。
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