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2015年5月9日土曜日

前世の名前

彼女に初めて会ったのは、昨年の5月。
あるセミナーに参加した時でした。

隣に座っている知的そうな女性。
その笑顔は人懐っこくて温かい。
関西出身の彼女とすぐに打ち解けて大阪弁で話を始めました。
会話中にその彼女のことを何故か「メアリー」と心の中で呼んでしまった私。

なんでメアリーなんやろ?
ちょっと外人っぽい顔立ちのせい?
・・なんて考えながら、セミナーを受けていました。
彼女は日本名があり、その名前を呼ぶうちに「メアリー」は消えていきました。

次の日にセミナーで顔を合わした時に、また「メアリー」と言う名前が頭に飛び込んできました。
「ねえ、外人に間違われることってある?」と聞くと
「うん、よくあるよ。」という返事。
きっとそのせいやろなあ~と納得してセミナーを修了しました。

それがきっかけで彼女とは急速に仲良くなり、一緒にお茶を飲んだり、家に来てもらったりして友情を育み始めたのです。
ついこの前会ったばかりなのに、そんな気がしません。
ずっとずっと昔に一緒に居たようで、とても懐かしい気分になるのです。

その数ヵ月後、彼女が私のヒプノセラピーを受けたい・・と申し出てくれました。
人生に戸惑いを感じ、身動きがとれなくなった彼女は、ヒプノセラピーがその扉を開けてくれるかもしれない・・と思ったようでした。
扉を開けるかどうかは別として、何かのサポートになればいいなあと思いながらセッションを開始しました。

時間を退行するように誘導すると、彼女は18世紀のイギリスに居ました。
可愛い甘茶色の髪の女の子でした。
「名前は?」と聞くと
「メアリー」と彼女が答えたのです。

それを聞いた途端、私は身震いがしました。
彼女には何も言わなかったけれど・・

メアリーが成長して、彼氏と一緒に乗っていた馬車を降りて道を歩いています。
誘導する中で、私もその馬車や石畳の道がビジョンとして見えました。
ここ、知ってる・・と思ってしまいました。

最後の場面で、メアリーがベッドに横たわっている姿を友人が取り囲んで涙を流しています。
その中に私が居るような気がしました。

セッション中はクライアントさんに神経を集中させるので、自分の感情には注意を向けません。
クライアントである彼女の誘導を最後まで行い、メッセージや気付きを沢山戴いてセッションを終了しました。

それからしばらくして彼女が人生での進むべき道を見つけ出し、着実に準備を始めました。
新たな挑戦と希望を抱いて、このベイエリアを旅立っていきます。

カッコいい~
偉いなあ~
すごいな~

傍で見ている私は彼女の人生の目標の高さに賞賛の声をあげ尊敬してしまいます。
離れ離れになるのは寂しいけれど、彼女がより輝き、その輝きが沢山の人を照らすのを応援したいと思うのです。

久しぶりに逢った彼女に初めて「メアリー」の名前のことを告げました。
驚く彼女。
けれど、お互いに「やっぱり・・」と、どこかで思っているところもあります。

そして、彼女も私の名前を思い出してくれました。
「イザベラ」だったことを・・
その名前は私が以前前世療法を受けた時に、18世紀にイギリスに居た頃の名前でした。

魂は覚えているだと思います。
時は流れても、場所は変わっても、変わらない「絆」を・・
その絆のひとかけらである「名前」を自分の内側では記憶しているのです。

メアリーが居た場所であり彼女が旅立つ場所・・イギリス。
いつか、行きたいな・・。
そこで彼女と再会出来ればいいな~、なんて想っています。

ありがとうございます。



関連記事:ヒプノセラピー1
     ハートの記憶





2014年6月4日水曜日

ヒプノセラピー 2

ヒプノセラピー(催眠療法)を一度も受けたことがない場合「セラピー中は意識がなくなるのではないか・・」「トランス状態になって操られるのではないか・・」と思う方がいらっしゃいます。

でもそれは全く違うのです。

催眠状態と言うのは、思考が働いている時の脳波=β波から、リラックスして寛いでいる時の脳波=α波に変わりゆったりとした状態のことを言います。
ヒプノセラピーを受けられる方は目を閉じてリラックスしています。
セラピー中もセラピストの声は聞こえています。
そして行動のコントロールはセラピーを受けられる方にあるのです。
セラピストはリラックス出来るように誘導していきますが、セラピーを受けている方はしたくないことはしなくても構いません。
トイレに行きたくなると席を立つことも出来ます。

私が誘導するヒプノセラピーは今の自分にある問題(身体の痛み、感情の滞り、パートナーシップの問題など)にフォーカスして、その問題とリンクする過去の次元に帰って行きます。
その方の核になっている問題が何であるかを、カウンセリングの時間を充分に取って一緒に掘り下げて行きます。
カウンセリングの後で催眠状態がどういうものであるのかを、説明をしながら体験していただきます。
リラックスするには呼吸が大切なので、呼吸の練習をすることから始めていきます。
リラックスが出来て催眠状態がどういうものかをわかっていただいた後に、初めてセラピーに入って行きます。

セラピー中は、セラピーを受けられている方が今の自分にある問題とリンクする過去の場面に帰っていくように催眠誘導をします。
その過去の場面は今世の幼い時の場合もありますし、過去世の場合もあります。
改めて過去を体験して、今の自分を苦しめている「過去に持ってしまった間違った思い込み」を見つける作業をします。
その思い込みは自分の生き方に自分でクセパターンを作って、生き難い状態を招いている可能性があります。
また過去の場面に再び帰ることで、過去には得られなかった気付きや学びを受け取ることも出来ます。
枠を外して気付きを得た瞬間に古い思い込みがリリースされて新しい思考が入ってきます。
この時に大きなエネルギーの交換が起こります。
「これは一種のエネルギーワーク?」と思うほど、癒しのエネルギーがその方に注がれるのです。
一緒にそれを体験させて頂く私は、エネルギーのパワフルさに驚くことがしばしばあります。
セラピーを受ける前に比べて、終わった後のクライアントさんの顔が見違えるほど輝いて見えるのには感動をしてしまいます。

ただ「過去世を見たい。」と思っていても、今世の問題・・特に幼児期に受けたトラウマが大きい場合は過去世の次元に行くことが難しい場合があります。
「今世の問題をまず解決して欲しい。」と、身体と心と魂が叫び過去世に行くのを邪魔するので、その場合は今世の問題に取り組みます。
解決してからその後に過去世回帰(前世療法)をしますが、時間が足りない場合は今世の問題だけでセラピーが終わる場合もあります。
前世療法だけがヒプノセラピーではなく、今世のワークも重要なセラピーなのだと説明をして理解していただきます。
今の自分に取り巻いている枠を外す作業は、前世療法だけでなく幼児期退行(インナーチャイルドワーク)や胎内回帰も重要なヒプノセラピーです。
その問題がいつその方の思い込みとなってインプットされたのか・・で、帰っていく次元が違ってくるのです。



もう外してもいい枠、入れ替えたい思い込みやクセ、人生のパターン・・
ヒプノセラピーはそれを探る1つのツール(道具)であると、沢山の方々の変容を見て実感しています。


関連記事:ヒプノセラピー 1


2014年2月22日土曜日

ヒプノセラピー 1

日本に住んでいた頃にヒプノセラピー(催眠療法)に興味を持った。
「催眠」と聞いて、まず最初に頭に浮かんだはテレビのショーで催眠術師の言いなりになった人が猫のマネをして四足で歩くイメージ。
トランス状態で意識が無くなってしまうように思えて、ちょっと怖い気がした。

米国催眠療法協会の創立者・クラズナー博士が書いた本「催眠療法・ヒプノセラピー」を読んで、その考えが少し変わった。
催眠状態とは、「リラックスした状態」だと言うこと。
リラックスすると、普段はあまり使っていない潜在意識にアクセスすることが出来て、その潜在意識に新しい情報をインプットすると行動のパターンが変わる・・と知り、「あれ?思っていたのと違う・・」と、ヒプノセラピーが気になり始めた。

アメリカの精神科医でありヒプノセラピストでもあるブライアン・ワイス博士が書いた本「前世療法」を読んで、もっと興味を持つようになった。
催眠状態になったクライアントが前世の記憶を思い出し、その記憶に付随したトラウマやパターンを再体験することで、現在直面している身体や精神の問題を解放する・・と言う内容だった。



催眠療法って面白そう~・・とすっかり考えが変わってしまった。
更に何冊か催眠療法に関する本を読んでみた。

その頃、「催眠療法・ヒプノセラピー」の著者であるクラズナー博士が東京でヒプノセラピストの養成セミナーを開くことを知り、「これもタイミング・・」と思ってセミナーに申し込んだ。

養成セミナーのベーシックコースを受け50時間の実習を終え、認定証を受け取ることが出来た。
翌年にアドバンスコースも受け、更に知識を広げた。

何人ものクライアントさんとセッションを重ねるたびに、ヒプノセラピーはカウンセリングや過去の再体験をするだけでなく、気づきと共に癒し(ヒーリング)がもたらされるセラピーなのだと知った。

大阪でヒプノセラピスト&ヒーラーとして『癒しに関わる仕事』を始めようと思っていた矢先に、渡米、結婚、出産、、、と人生の方向が変わってしまった私。
この十数年間はスピリチュアルな世界から遠のき、子育てで必死の毎日だった。
遠のいている間に、自分にも自信が持てなくなっていた。

ヒーリングは普段から自分や家族に使っていたので問題はなかったけれど、ヒプノセラピーに関しては「果たしてまた出来るのだろうか・・?」と不安が心をよぎった私。

そんな自分を試すように、周りからヒプノセラピーの要請が何件もやってきた。
ありがたい・・と思う反面、自信のなさから押しつぶされそうな自分がいる。
それでも「ヒプノのセッションを受けてみたい。」と言う声に、「やってみようかな・・」と言う気持ちになってきた。

そんな私の背中を押してくれたのは、同じヒプノセラピストであるKeizo さんのセッションだった。
Keizo さんは前述のブライアン・ワイス博士の師事を得たサンフランシスコ在住のヒプノセラピストで、ベイエリアでスピリチュアル分野のワークショップ活動をされている方。
Keizo さんとご縁があって繋がり、昨年5月にヒプノセラピーの個人セッションをしてもらった。
この時に、旦那との過去世での関係、その時にやり残したこと、何故今回彼を選んで夫婦となったのか・・の理由を知ることが出来た。
そして、「後悔しない人生」を私の今生のテーマにしていることに気付いた。

後悔しない人生・・・と言う言葉がズーンと心に響き、今まで閉じていた心のドアが急に開いた気がした。
昨年末に、ヒプノセラピストとして再スタートすることにしました。

クライアントさんにも恵まれ、その方々の気付きや癒しのお手伝いをさせていただいていることに喜びを感じているこの頃です。

ありがとうございます。
感謝・・


関連記事:気づき その2
     ヒプノセラピー2

Keizo さんのブログ Keizo's Journal

2014年2月4日火曜日

気づき その2

家族や友達、まわりの人達が
“警告”をさりげなく投げかける。
「そうじゃないよ・・」
「違うよ・・」

目でそれを受け留める
耳で受け留める
頭で受け留める
心で受け留める

でも
受け入れる・・までは行かない

頭で感じたことがハートまではたどり着くのに
そこで立ち止まってしまう


その情報を
ちゃんと消化して
お腹に落とす

おへその下の「丹田」まで落として
自分の中に吸収する

すると
頭と心とお腹が繋がり
その情報を初めて「受け入れる」ことが出来る

“警告”がやっと自分のモノになり
軌道修正をしようと試みる

そういう意味の
“腑に落ちる”

五臓六腑という文字にも使われている
お腹の意味の「腑」

頭ではなく腑=腹(丹田)で受け留めると
自分で「納得」し、「合点」がいくので
やっとその情報を「受け入れる」ことが出来る

それが
「気づく」ということ

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最近、クライアントさんから
「腑に落ちた」状態を見せていただく機会がありました

気づいた瞬間に
その方のエネルギーがパッと光り輝き
大きく明るくなっていくのを
目の前で見せて頂き
その変容の美しさに心を打たれました

「腑に落ちる」と
「気づく」と
その瞬間にエネルギーが花開き
本来の自分、光り輝く自分に戻るシフトをし始めるのだと
改めて気づかせていただいた
貴重な時間でした

ありがとうございます