2013年12月29日日曜日

人混み

クリスマスの次の日、サンフランシスコを発ち大阪に到着。
今年3度目の日本。
父の百ヶ日の法要と納骨の為に実家に1人で滞在している。

とにかく、寒い~~~~

到着した日は兵庫県北部で大雪警報が発令され、実家のある大阪と京都の境目のエリアもチラチラと雪が舞い降りていた。
冬やからしょーがないねんけど、誰も住んでいない家と言うのは寒すぎる・・・
ブツブツ言いながら暖房をいれ、上着を着込み、熱いお茶を煎れて少しでも暖を取る。

無事に法要と納骨が終わった。

周りは買い物や新年の準備で大忙し。
どこに行っても人、人、人であふれている。
梅田に行ったら、人の波に押され身動きできなくなった。
どこからこんなに人が湧いてくるのか・・というくらいの数だ。
アメリカに居るとこんな人混みに行くことはない。
「日本の年の瀬って、こうやったなあ~」・・としみじみ思う。

海外に長い間住んでいると、この活気や喧騒を忘れる。
私は一応お節料理やお雑煮は作るけれど、量は少し。
息子にお年玉をあげる。
それだけ・・・
初詣に行く神社はないし、周りは普通。
大晦日のカウントダウンで「Happy New Year !」と盛り上がった後は普段通りの元旦を迎えるアメリカ人。

日本人にとってはお正月が特別な日なのだということを、大混雑の人混みに居て改めて思い出した。


2013年12月24日火曜日

支え

大阪弁での勝手な独り言。
ブログを始めて1年が過ぎました。

最近、いろんな方が励ましの言葉を送ってくださいます。
このブログに対する心のこもったメッセージ。
とっても嬉しい・・

それが昔からの友人だったり、今年になって出逢った方だったり、全くお逢いしたことがない読者だったり・・
数々の愛が世界中から寄せられる。

ページを更新する度に短い感想を送ってくれる旧知の友。
見知らぬ筆者に、勇気を振り絞ってコメントやメールを書いてくださる読者の方々。

皆さんから戴く言葉は、
このブログを読んで
「勇気をもらえる。」・・と
「癒される。」・・と
「元気になった。」・・と

本当に有り難い。

そんな言葉を受け取って
私も
勇気を戴け、
癒され、
元気になれる。

1人1人の、1つ1つの言葉が私の支えになっている。

かなり天然ボケで、あまり普通ではなく、子育てに必死になっている
そんな私の独り言。
続けてよかった、辞めなくてよかった・・と思う瞬間。

感謝の気持ちを、ここカリフォルニア・エメラルドヒルズから送ります。

ありがとうございます。
ありがとうございます。


サンタクロース

クリスマスが間近に迫った師走のある日。
「あの箪笥の上に乗っている大きな箱は何やろ・・?」
何日間もそう思っていた。

そしてクリスマス当日。
母が「サンタクロースが届けてくれたよ。」と言って私の前に差し出したのは、
箪笥の上に乗っていた大きな箱だった。
開けてみると、ポップコーンが作れるマシーンだった。
「わーい!」と喜んだが、
サンタクロースは父と母やったんや・・
と悟った小学2年生の冬。


息子は現在小学4年生。
未だにサンタクロースを信じている。
去年から疑いを持ち始めているけれど、はっきりとした確証はないらしい。
12月中旬にサンタさんへの手紙を書き、厳重に封をして
「North Poleに送って・・」と旦那に頼んでいた。

今年のリクエストは「3色団子がいいな~」なんて口先では言っていたけれど
蓋を開けてみると、団子のリクエストはなし。
贅沢な品物を頼んでいた。

最近の子供達、恵まれすぎているなあ~
欲しいものは、リクエストすれば何でもサンタクロースが届けてくれる・・と思っている。
それを贈るかどうかは、親の一念にかかっているのだけれど。

明日はクリスマスイブ。
ここ数日はとってもいい子になっている息子。
「ママ、サンタさんへのクッキーはあるの?」と昨日から心配している。
心なしかソワソワしている様子。

さあ、サンタクロースは来るのかな??



2013年12月17日火曜日

休息

土曜日。
朝からサンカルロスの定期レイキマスターコースに行き、午後からサンマテオで瞑想会に参加し、その後映画の試写会に出た。
試写会が終わって、友達と「さあ、どこかに晩御飯でも食べに行こうか・・」と話している時。

ゾクッ・・
寒気がする

ズキズキ・・
頭も痛い

えらいこっちゃー
風邪??

12月は走りっぱなしやから、息切れしてるのかも・・
あかん、ここで寝込まれへん・・

「私、帰る。」

私も友達との晩御飯を楽しみにしていたけど、それよりも大事なことが出てきた。

『自分の身体』

熱が出たり、身体が不調になったときは、注意信号。
身体が「休みなさい・・」と教えてくれている。

友達に「ごめん、おやすみ~」と言って、家に向かう。

まず車の中でホメオパシーのアコナイトを一粒摂る。
家に着くと、旦那と息子がびっくりして「もう帰って来たん?」と聞く。
「うん・・」と返事をし、キッチンに行って梅しょう葛番茶を作った。
番茶に本葛を入れて火にかけ、とろみをつけたものに生姜と梅干し、醤油を入れて飲む。
言わば梅しょう番茶の究極版。
とっても身体が温まる。

消化に使うエネルギーを身体の回復に回したいので、晩御飯は食べない。

「しんどいから、もう寝るわー」と旦那に言って、ベッドに潜り込んだ。

息子が「大丈夫?」と心配してくれる。
旦那が私のおでこに手をあてて「熱いな・・」と一言。
「うつるから離れて~」と言って、9時には眠っていた。

日曜日。
予定を全てキャンセルして家でゴロゴロする。
微熱はあるけど、回復に向かっている模様。


師走の忙しい時期。
身体はバタバタする。
心もせわしない。
寒の「邪」が心と身体の隙間を狙っている。

皆さんも身体の声を聞いて、無理をせずに休んでくださいね。




2013年12月13日金曜日

人知れない私の秘密・・
それは「対人恐怖症 to English Speaker」

14年もアメリカに住み、アメリカ人の旦那がいるのに、今更ながら
「英語を話す人との交流が苦手。恐い~」・・・

何言ってんの~?、とバカにされそうな
でも、真面目な話。

30代後半まで大阪で普通に働き、息抜きでサンフランシスコに来て
3ヶ月で戻る予定だった私。
火事場の付け焼刃みたいに覚えた英語なんてたかが知れてる。
確かに、ESLのクラスを受け、その後カレッジに行って卒業した。
カレッジの後で働いた歯科医院ではまだ英語が話せた。

でも息子が産まれて、彼に日本語を話すようになり、日本人のコミュニティにどっぷり浸かっていると英語を忘れる。
旦那に使う英語なんて、1日のうちで決まっているのでボキャブラリーは増えない。
むしろボキャブラリーは減る一方。
旦那にも「もう一回カレッジに行ってESLを受けたら・・」と言われる始末。
英語のセミナーやクラスを受ける時も、「私の言う事がわかってもらえるだろうか・・?」と未だにドキドキしながら発言する状態。
人見知りな性格も手伝って、初めて逢う人と英語で話すのはかなりの恐怖が付きまとう。

息子の学校の90パーセントは白人。
チャイニーズやラティーノもいるけれど、みんな流暢に英語を話す。
4年生の保護者90人の内、親しい人はほんの4-5人程度。
あとの85人は知らない存在。

ある日、保護者の1人から招待メールが着た。
「Mother's Night Out」
4年生のお母さん方90人に呼びかけた、水曜日の夜・スポーツバーでの飲み会のお誘い。

いやいや、絶対に行かへん~
知らん人が85人も集まるなんて、怖い、怖い・・・

招待メールは無視してそのままだった。

月曜日、息子のバスケットボールの試合で、チームメンバーの保護者に挨拶をした。
自己紹介を簡単にして、後は旦那の影に隠れていた。
旦那の隣にマリリンと言うお母さんが座って、他のお母さん達と話が盛り上がっている。
マリリンが突然私に向かって、「あなた、集まりには来るわよね。」と聞いてきた。

えっ?集まり?あー、お母さん達の飲み会のこと?
マリリンって、、、招待メールをくれた人やん・・
えー、この人がオーガナイザー?・・

一呼吸、間を開けて「えーっと、、、行くわ~」と答えた。

言ってから1人で後悔・・
行かなしゃーないやん・・

家に帰って、パソコンを開け、受信ホルダーから招待メールを探す。

『Mother's NIght Out 出席しますか?』

自分で壁を作っていたらあかん・・
壊さないと前には進まれへん・・

1人でブツブツ言いながら、招待状に「YES」と返事を打った。


2013年12月10日火曜日

寒波

寒い~~

この言葉しか出てこない今日この頃。
例年ならもっと穏やかな気温のはずなのに、今年は12月に入ると急に気温が下がった。
温度計を見ると、今日の最低気温は32°F(摂氏では・・0℃)を示している。
ひえ~~
14年間ベイエリアに住んでいるけれど、こんなに寒いのは初めてかも。

普通12月はもっと暖かい。
月平均・最低気温は12月&1月、共に7℃。
0℃なんてありえない。

何~この寒さは・・

ニュースによるとアメリカの広い範囲に寒波が到来したらしい。
サンフランシスコでも4人が凍死したとか・・
中西部はマイナス30℃前後の世界と聞いた。
想像を絶する寒さ。

関西の友達が心配してメールで聞いてくれた。
「大丈夫~?」

そこまでニュースが行ってるのかと、ちょっとびっくり・・
どうりで寒いはず・・

はい、大丈夫です。

でも、暖房はフル回転。
光熱費の来月の請求額が恐い。

外のデッキは自然の冷蔵庫。
買ってきた野菜をキッチンの冷蔵庫ではなく、デッキに放置する。

朝起きると、まず三年番茶を沸かし、その間に生姜を擦る。
番茶が湧いたら梅しょう番茶を作り、一服いただく。
あ~ホッとする。

それから生姜汁をリンゴジュースに混ぜて葛リンゴ湯を作る。
息子は「あったかーい!」と言いながら葛リンゴ湯をすすっている。
お腹の中から「暖」が取れ、身体がポカポカとしてくる。

しかし外に出ると空気が冷たく、地面が凍結している。
月曜日は息子のコーラスがあるので7時半に学校に送っていく。
運転する手が冷たいので手袋をする。
滑らないようにゆっくりと車を走らせる。

ここエメラルドヒルズは山の中なので、街中よりもこれまた寒い。
市街地に行くと、2-3℃は暖かいような気がする。


でも、まだSFベイエリアはマシやわ・・
雪は降らへんし・・
寒いって言っても知れてる。

知れてるけど、やっぱり
「寒い~~」

2013年12月8日日曜日

走る12月

11月から子供達のバスケットボール・リーグがスタートした。
週に4回、、2回の練習と2回の試合がある。
練習や試合の場所は日によって違うので車で連れて行かなければならない。
スケジュール表を片手に「今日は4時から○○学校」「あさっては6時から××学校」とややこしい。
時間と場所を間違えないように息子をコートまで連れて行き、終わるまで見学する。


ピアノレッスンと週2回の合気道のスケジュールを調節しながら、月・水の試合と火・木の練習に参加する。
この週2日の練習では足らず、有志が集まって土曜日に練習するのでこれにも連れて行く。

加えて、息子は現地校のコーラス部に所属している。
月・水の朝7時半に集合して、授業が始まるまでの1時間を歌の練習に費やす息子。
3年生から始めたので、今年で2年目。
9月からずっとクリスマスソングを練習していた子供達は12月にその成果を披露する。
12月になると毎週末に違う会場でコンサートが行われるので、親子揃ってミーティングと本番に参加する。
親は誰よりもいい席を確保し、カメラを手に自分の子供の写真を撮る。

息子が学校に行ってる時間に、私はクリスマスカードを作り、住所をチェックする。
切手はオンラインでオーダー。
ネットで買い物が出来るのは、郵便局の長い列に並ばなくてもいいので助かる。
家族やご近所さん、お世話になっている方々へのクリスマスギフトのリストを書き出す。
そしてその買出し。
この1年間で撮った写真を使って旦那と私の家族にプレゼントするカレンダーの作製をする。
これがまた時間がかかる。

12月ってすることが多くて気持ちばかりが焦ってくる。

今週末。
土曜日は朝から日本語補習校なので、車で30分の道のりを送って行った。
息子を学校に届けた後、クリスマスギフトを買いに店を転々と走り回る
でもこの日は1時間しか時間がない。
2時限目の途中で息子を早退させ、レッドウッドシティのダウンタウンに向かう。
市の「ホームタウン・ホリディイベント」で、息子の学校のコーラス部がステージに上がってクリスマスソングを歌う。
ダウンタウンに近づくと交通規制があり、あちこちの通りが通行止めになっている。
渋滞がひどくて車が進まない。
「ママ、時間大丈夫?」と息子が心配し始めた。
余裕を見て出てきたのに、こういう状況ではミーティングに間に合わないかも・・
加えて駐車場所もなく、車を停めるのに時間がかかった。
かなり離れた場所にパーキングを見つけ、「間に合うかな~」と言いながら息子と2人でステージを目差して走る。
出演5分前に到着し、みんなの輪に入ってミーティングをする息子。
間に合ってよかった~

人々が椅子に座ってパフォーマンスを待ちわびている。
私も空いている椅子に座りホッと一息。



息子達がステージに上がり、クリスマスソングを歌う。
クリスマスソング10曲、20分間のパフォーマンス。
歌に合わせて踊っている子供もいる。
聴いている人達にとびっきりの笑顔が溢れるほど、軽やかな歌声だった。
拍手喝采。


息子と一緒に車に戻りながら、「とっても上手やったよ~」と褒める。

それから学校に車を走らせた。
駐車場に車を停めて、車内でお弁当を食べる。
食べ終わらないうちにバスケットボールチームのメンバーが集まってきた。
これから2時間の練習。
ランチもそこそこにコートに飛び出す息子。
元気やな~

日曜日。
この日もコーラス部のパフォーマンスがウッドサイドハイスクールのパフォーマンスシアターで催される。
メインイベントのバレエパフォーマンスの開幕までの20分間を、訪れた人々を会場の玄関で出迎えながらクリスマスソングを歌う。
子供達の可愛いクリスマスソングの素敵なサプライズにに大人も子供もニコニコ顔。
立ち止まって眺め、ウキウキした気分で席に着いていた。
子供達の歌声は、幸せを運んでくる天使が舞っているようだ。
忙しさを忘れて、私も思わず笑顔になった。



身も心も焦っている師走。
まるで時間が走り去るように12月の一日一日があっと言う間に過ぎ去り、年は暮れていく。
時々は心を落ち着けて子供達の歌声を思い出そう・・
そう思えたコンサートだった。

それにしても息子もよく頑張っている。
よくこのスケジュールをこなしているなあ~と改めて感心する。
私がこの年頃の時はただただ遊びほうけていただけなのに・・

「偉いね~」・・と家に戻った途端に息子を強く抱きしめた。


2013年12月7日土曜日

リクエスト

週末の夜。
息子が友達の誕生日会に誘われ、夕方から4時間ほどいなくなった。
旦那が「2人で街に繰り出そう~」と言って、サンカルロスのダウンタウンに車を走らせる。
いつもならどこかのレストランを予約して夕食を戴くが、この日は行きあがりばったり。
旦那にしては珍しく何のプランもなく、ローレルストリートをぶらぶら歩く。

ふと目に留まったバーがあり、「ここに入ろう・・」と一見さんで入った。
メニューを見た途端に気になるモノが目に留まり、「これ頼んで~」と旦那に伝える。
『Belgian Strong Ale Flight 』
旦那もこれは面白そうだ・・と同意。



黒ビール3種類・3ヶ国のテイスティング。
Black Diamond The Twelve : アメリカ
ST. Bernardus ABT 12 : ベルギー
La Trappe Quad : オランダ

黒ビールが4ozずつグラスで運ばれてくる。
ワインや日本酒のテイスティングはあるけれど、このメニューは初めて~

運ばれてきたグラスを取って、一つ一つ吟味する。
コクがあって美味しい、さすがベルギービール~
ギネスよりもまろやか~
アメリカ産もなかなかやるな~
なんて品評しながら、3種類を飲み比べた。

                   (4oz とは120ml。ちょっとずつ・・)
 

ビールのテイスティングを終え、「お愛想・・」と言ってお金を払いバーを後にする。
(えらい、あっさりやなぁ、2杯目はナシかいな・・)

またローレルストリートを歩くと、雰囲気のいいイタリアンレストランを発見。
ドアを開けて席があるか聞いてみた。
オーナーらしき男性がお客を引率していて、「あいにく満席だけど、8時までに食事を終えるのならテーブルがあるよ。」と言ってくれた。
8時までには2時間近くあるので、「大丈夫~」と言ってテーブルに案内してもらった。

大学時代に1年間イタリアのフィレンツェに留学していた旦那は、南イタリア出身のオーナーと気が合い、イタリア産の生ハムについて話が弾みウキウキ状態。
生ハムが大好物の旦那の目が輝いている。
イタリア南部・パルマ産の美味しい生ハムとナパ産の赤ワイン・ピノノワールで前菜を戴いた。

ふと旦那が私の顔を見つめ、「クリスマスプレゼントは何がいい?」と聞く。

う~~~ん・・・

今までにもらったモノ
誕生石のピアス、スワロスキーのペンダント、ネイティブアメリカン風の髪留め、服、靴、変なオルゴールって言うのもあったなあ。
でもオルゴールの次の年から「ギフトカードにして・・」ってお願いしたんやったっけ。

う~~~~ん・・・
ギフトカードも愛想ないしなあ。
わかった!閃いた!!
モノは何も要らん。
その分を積立貯金して。

「えっっ?」

それで3人でいつか海外旅行に行こう。

「へっっ?」

だって夏休みは日本帰省でどこも行かれへんし。
日本以外の海外って新婚旅行以来行ったことないやん。
お爺ちゃんの故郷のチェコや、親戚がいるオーストリアに行ってみたい。

「それはいい考えやな・・」

モノはもう要らんから、素敵なことを体験をしよう。
それが最高のプレゼント~
積立貯金、何年かかるかわからんけど・・

「たまには良いこと言うな~」と旦那が褒めてくれた。

メイン料理が運ばれてきたので、2杯目のナパ産赤ワイン・サンジオベーゼで乾杯した。

チェコはビールが美味しいんやったっけ?
・・と旦那に聞きながら。



目的

私が考えていること、行動していることが
「絶対に正しい」
・・と思っているわけではなく
「今の自分に合っている」から
それにすっぽり嵌まっているだけ。

過去の私は
違う考え方や行動を選択し
未来の私は
もしかしたら違う道を選ぶのかもしれないけれど
今はこれで幸せなので
「OK !」
そう思って、自分の心に従っている。

この地球上には多くの人が住んでいて
みんなそれぞれ価値観や思考が違うので
私と違っていて当然。

たまには同じことを考えている人がいるかもしれないけれど
多くの人は、私とは全く異なった世界観を持っている。

自分に合っているから
納得しているから
それを追行しているのだと思う。

どっちが正しいとか、優れているとか
そういう審査は要らなくて
どれも正しい。
どれも間違ってはいない。

「自分が幸せなこと」
それが一番大切なことだと思う。

じゃあ、何故私がここでいろんなことをシェアーしているのかと言うと
「こういう考えもある」のだと
道に迷った人に
行き場がなくて苦しんでいる人に
選択肢を増やしてあげたいから。

日本の「常識」とは少しかけ離れた
変なコトなのかもしれないけれど
常識と言う「枠」を取ると
意外に心地良かったり
微笑が湧いてきたりする
そんな「枠外」もあったりすることを知って欲しい。

それは・・
日本では身体も心もボロボロになって助けを求めていた私。
アメリカではママ友がなく息子を産んだ後は産後うつ病を経験した私。
苦しかった。
何故なんだろう・・と毎日自分を責めていた。

その私が、沢山の助けや愛を戴いて
今こうして笑っていられる。
1つ1つの出逢いに
戴いた愛と思いやりに
とてもありがたく
涙が出るほど感謝している。

だから
私の想いを書くことで
誰かの心に触れ
その人が少しでも楽になれば
とても嬉しい。

上から目線で「こうしなさい」と命令するのではなく
子育てでバタバタし
文化の違いに驚き
毎日いろいろともがいている
そんな私と一緒に
手を繋いで歩いて行こうよ・・みたいに。

書くことで、僅かでも、戴いた愛のお返しが出来れば・・
救いを求めている人の一筋の光になれれば・・


縦糸は、「アメリカ子育て日記」
横糸は、この「想い」
それが私のブログです。

2013年12月5日木曜日

2014年度 マクロビオティックお料理教室のお知らせ

いつも読んでくださってありがとうございます。

1年間に渡り5回に分けて季節のお料理を学んだ『マクロビオティックお料理教室』。
このブログでは「東洋医学とマクロビオティック」と言う記事で掲載しています。
想いのほか反響が多く、コメントやメッセージをいただき感謝しています。
また問い合わせメールもあり、この場をお借りして来年度のクラスの内容をお知らせさせていただきます。

<マクロビオティックをベースにした食と生活を見直す会>
1年を通して季節ごとの料理教室とレクチャーのコースクラスです
第1回目の1月はイントロダクションクラスとしてこの会の説明。
2月は「冬」
4月は「春」
6月は「夏」
9月は「土用」
1月は「秋」

それぞれの季節に合ったお料理と生活習慣教室を開催いたします。

インストラクター:あらお・ふみさん
場所:カリフォルニア州・パロアルト市近郊

このブログのEmail(上部タブ)に連絡を下さった方に詳細をお送りいたします。
申し込み・問い合わせ期限は12月25日まで。

ご興味のある方は是非ご連絡ください。



関連記事:
マクロビオティック・クッキングクラス
       http://emeraldhillsca.blogspot.com/2013/04/blog-post_8.html

東洋医学とマクロビオティック・秋
       http://emeraldhillsca.blogspot.com/2013/11/blog-post_15.html
 
 

 
 

2013年12月3日火曜日

きっかけ

20代から30代にかけて歯科衛生士として大学病院に勤めた私は、だんだんと身体がボロボロになっていった。
仕事と恋愛のストレス、毎日飲むアルコール、摂生のない食事内容。
偏頭痛、メニエール病、蕁麻疹、過敏性大腸症候群・・・
ドクターに診てもらっても「自律神経失調症」で片付けられ、鎮痛剤、目眩止め、下痢止めなどの症状を抑える薬を処方されるだけで原因がわからない。
何年間かは処方された薬を飲み、根本治療ではなく対処療法で凌いでいた。
でも身体は良くなるどころか益々壊れていき、「これではいけない・・」と思い始めた。
症状を抑える薬を飲んでも意味がないことにある日気が付いた。
藁をも掴む思いで、ヒーラー、チャネラー、メディスンマンなどスピリチュアル系と言われる人達に診てもらった。
彼らが私に告げたのは「オーガニックなものを摂りなさい。身体に毒が溜まっている。」「自分を愛しなさい。感情を押さえ込まずに溜め込まずにリリースしなさい。」
・・誰からも同じことを言われた。

それがきっかけでナチュラルな生活に切り替え、感情ワークをし、スピリチュアルな世界を探求して、数々の気付きを得る機会を得た。
だんだんと健康になり、身体や顔が若返った。
身体が壊れなかったら、有機野菜やマクロビオティック、ナチュラルな生活、スピリチュアリティとは縁がなかったかもしれない。

サンフランシスコに留学生として訪れ、初めて行った店はWhole Foods Market と言われる、オーガニック食品やナチュラルなハーブや化粧品が豊富に揃っている所だった。
日本よりも数多く陳列された有機食材やナチュラル化粧品を見て、嬉しくなり心が躍った。
結婚しても、息子を産んでからも、ナチュラル生活の姿勢はずっと続いている。

夏に大阪に帰省する時は、自然食品の店に通い有機玄米やオーガニックの野菜を買う。
そんな私を見た友人がいつも感心していた。
「高いのに~」
彼女の基準は「値段が安いもの」であって、「身体に安全なもの」ではなかった。
一般的には、以前私がそうだったように、普通なのだと思う。

健康体ならそれで大丈夫。
農薬や添加物を摂っても、それらを全部排泄出来る身体なら「安い食べ物」でもいいのかもしれない。
彼女は昔から病気もせず健康なので、それで全く問題はなかった。


今週久しぶりに彼女にメールをしてみると返事が来ない。
しばらくしてやっと返事が来た。
全身に蕁麻疹が出て救急で病院に行ったと言う。

ドクターは「身体の中にある毒を出し切らないと蕁麻疹は治まらない。」と告げたらしい。
彼女は蕁麻疹という症状とドクターが告げた「毒」と言う言葉にかなりショックを受けたようだった。

彼女への返事に『農薬や食品添加物は人間の身体には「毒」になる。』と書いた。
長年こういうものを摂り続けると、排泄出来ずに体内に溜まり癌細胞に変わるとも言われている。(遺伝子組み換えや電磁波などもその分類に入ると考えられている)

そして『大根、特に切り干し大根がデトックス(解毒作用)に効果があるよ~』と補足し、私のブログのマクロビ関係の記事を読むように勧めた。
さっそく素直に読んだらしく、有機の切り干し大根とキャベツを買い、私が教えたレシピを作ったと報告してくれた。
『これからは食のことを真剣に考えるわ~』と彼女のメールに書いてあった。

彼女にとっては今回の蕁麻疹が大きな転機だったのだと思う。
たまに私のブログを読んでいたのに、食養の記事に関しては彼女の心には引っかからなかった。
興味のないものは無視するか、知覚に入っても右から左で素通り。
蕁麻疹と「毒」と言う言葉がきっかけで、彼女の腑に落ち、食に対する見方が変わったようだった。

病気は、「今の生活では駄目~」と自分自身が教えてくれる注意信号なのだと思う。
熱が出たときは解熱剤を飲むのではなく、身体を休めて免疫力を強化させ、熱を発散させる療法を行うと熱は下がる。

根本を治さないと、本来の自分に戻れない。
「出る杭を打つ」対処療法では、いつかその杭が身体の中で暴れて、身体がもっと悲鳴をあげる状態になるのかもしれない。

自分の身体を守るのは医者ではなく、自分。
普段いつも口にする食べ物をどう選ぶかで、身体のあり方が変わってくると思う。

蕁麻疹が出来てよかったねえ~・・
と、心の中で彼女に呟いた。


関連記事:自然派志向 http://emeraldhillsca.blogspot.com/2012/11/blog-post.html

2013年12月2日月曜日

陶芸クラス その2

10月に始まった陶芸クラスの3回目は、手びねり以外の方法で作品を作成した。
粘土をパイ状に延ばして好きな形に切り取ってお皿を作る。
講師の木下宗道さんは簡単そうに粘土を広げるけれど、素人の私はなかなか均一に広がらない。
粘土の扱い1つを取っても鍛錬が必要なのだと実感しながら、葉っぱの葉脈で模様を入れて数枚のお皿を作った。

次回の窯入れはネイティブアメリカン式に地面に掘った穴で作品を焼く。
この場合出来上がった作品は耐水性がないので食器には使えない。
今回作ったお皿は食器として使いたいのでこの釜には入れずにグレーズ(釉薬)を付けて別の機会に焼き、宿題で作った花器やキャンドルスタンドをこの方法で焼くことにした。
(花器は水が滲みないように花を活ける時は中に別の入れ物が必要・・)

11月に入り秋色が深まった日曜日。
クラスのメンバー全員でナパに行った。
家族も参加していい、と言うことで旦那と息子も一緒に行くことに・・

北カリフォルニア、ワインの産地ナパバレー。
数々のワイナリーが立ち並ぶ。
久しぶりにナパに来たのでワイナリーに行ってワインテイスティングをしたいと思ったが、目的地は別の場所。
「ワイン~・・」とワイナリーを横目で見ながら車は走る。
自宅を出てから2時間。
山の中にある、木下宗道さんの友人のジャックさんとテリーさんご夫婦のお宅に到着した。
ここのお庭で窯入れをする。

朝9時。
木下宗道さんと友達のベリーさんはもう到着していて準備をしていた。

 
既に素焼きを完了した作品を1つずつ海草で包む。
包んだ海草が移動しないようにテープで留めたり、紙袋で包む。
海草のミネラルがとても良い色に仕上がるのだと説明を受けた。

海草を包んだ作品は、地面を掘って作った窯に置いていく。
地面の下に掘ってあるので、手を伸ばして1つずつ並べる。


作品が全部釜に納まると、その上に更に海草を載せて全体を覆う。
この海草はベリーさんがビーチで取って来たそうで、大きなビニール袋に満杯の海草が入っていた。


この上から新聞紙や木材を載せて燃えるようにする。
かなりの木材が入った。

 
みんなで木の枝を入れている最中に木下宗道さんが
「この窯の火を守る「火の神様(Firing God)」を粘土で作って・・」と息子にリクエスト。
「いいよ~」とにっこりと答え、さっそく粘土で作る息子。
可愛い「火の神様」が出来上がった。


全員が窯の周りを囲んで見守る中、ベリーさんが火を点ける。
「火の神様」の側でたちまち火が大きくなり、窯全体が炎に包まれた。


メラメラと燃えあがる炎で、窯に近づくとかなり熱い。
全体に行き渡った火を見届けてからベリーさんが蓋をし、10時間の窯焼きが始まった。

火が燃えている間は何も出来ない。
「朝ご飯を食べよう」とみんなでピクニックエリアに移動する。

ナパバレー一帯が見渡せるプライベートガーデン。
景色が素晴らしい。


「これ、食べて・・」と出されたのは、ベリーさんお手製のブルーベリーマフィン。
フワフワな食感と程よい甘さで、とっても美味しいマフィンだった。(レシピを知りたい・・)
息子と旦那も無口になってマフィンを頬張っている。

キャンプ用の鉄板でベリーさんが1人ずつにハムエッグを作ってくれる。
それとベリーさんお手製のパンがついた朝ご飯。


旦那は既にビールを開けて朝から飲んでいる。私も一口~

美味しい空気の中で美味しい朝ご飯を戴いた。
ここに来る前は10時間をどうやって過ごすんやろ・・と思っていたけれど、ゆったりとリラックス出来て時間の感覚が全くない。
クラスのメンバーと世間話をしているとあっと言う間に時間が過ぎる。

ボーっとしているとベリーさんがまた料理を始めた。

 
「ランチタイムだよー」
・・と出来上がった料理はチキンバーべキュー、自家製のソーセージ3種焼き、サーモンのホイル焼き。
みんなで持ち寄った前菜、サラダ、おにぎりや、野菜もバーベキューで焼いて豪華なランチ。
ワインやビールを開けて、「飲み」の体制に・・
私はただひたすら座り、食べるだけ、飲むだけ。
オーナーご夫妻のお友達も合流して30人ほどの賑やかなランチパーティになった。

オーナーご夫妻と話をすると、以前はエメラルドヒルズに住んでいた事実が発覚。
ウチから数百メートルの場所だったと言うことで、「世間は狭いな~」と見えない糸の繋がりを感じた。

私はワインを数種飲み比べて、ほろ酔い気分に・・


樹に囲まれた波動が高い、居るだけで気持ちがいい場所。
陶芸クラスと言うよりも、リトリートに来た感覚で景色や人の温かさに心から癒される。
ワイナリーのテイスティングでは得ることが出来ないリラックスした空間だった。

だんだんと日が傾き、あたりが薄暗くなってきた。
10時間で窯の火が消える予定だったけれど、日が暮れてもまだ火は燃えていて作品を取り出すことが出来ない。

 

今日はこれでお開きになり、翌日に木下宗道さんとベリーさんが全員の作品を回収してくれることに・・
残念。
でも、参加した全員がお腹も心も満たされた一日に満足していた。


後日。
木下宗道さんが作品を届けてくださった。
自然の色に染められた花器やキャンドルスタンドに感激・・・



 



木下宗道さんのように洗練された美しさではないけれど、素人っぽいところが素朴でいいんやわ~・・と自己満足に浸った。
大切に使います。

またこのクラス、受けてみたいな。


関連記事:陶芸クラス その1 
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