2013年7月5日金曜日

東洋医学とマクロビオティック・夏

今回のマクロビオティック・お料理教室。
(開催されたのは少し前ですが・・)

「夏」のクラスは五行の中で「火」について学ひました。
色は「朱」。
「夏」に活発になる臓器は「心臓」、「小腸」。
また、「熱の循環」や「ホルモンのバランス」とも関係しています。

アメリカでは夏の風物詩として、欠かせないパーティメニューとしてバーベキュー(BBQ)があげられます。
7月4日の独立記念日を筆頭に、週末は各地で肉を焼いてビールで乾杯し、仲間とワイワイ騒ぐのがここアメリカでのメインイベント。
このBBQは「身体の中に熱を溜める」肉を、「火を通して食べる」ことにより、ダブルで熱を体内に取り込むことになります。
そして、サラダ、ビールやジュース、アイスクリームなど冷たい食品で外から身体を冷やすのです。

この食べ方をすると血液がドロドロになって滞り、女性には大敵のシミが出来やすくなり、シミが出来てもなかなか取れなくなってしまうそうです。

これに対してマクロビ的な夏の対処法は
*熱が籠らない食べ方
*熱を発散させる食べ物を使う。

こうすると血液は滞ることなく、既に出来たシミも身体の内部から薄くすることが可能なのだそうです。
先生の透き通るような肌を見て「絶対に試してみる価値あり!」と思ってしまいました。

夏の味は「苦味」。
タンポポ、パセリ、水菜、ラディキオ、海苔、ダルス(海藻の一種)、焼きおにぎり、Fatty Beans=Lima やPinto Beansなど。

また「スパイシー」なものは発汗作用を促し、体温を下げる役目があります。
激辛料理を食べたあとに汗をかき、そのあとに涼しい・・と感じるのはこのため。

夏の調理法は「あまり火をいれない」
そしてバラエティに富んだ食物を摂ること。

夏に活発になる臓器の心臓と血圧とは深い関係にあります。

人間は身体的特徴や性格などから数種類のタイプに分けられます。
これによって食物や食べ方なども違ってくるのです。

小太り、赤ら顔、声が大きいタイプ・・<True Fire>
このタイプは火が体内に溜まっているので夏野菜を沢山摂って火を発散させる必要があります。

痩せていて弱々しい感じ、塩をあまり摂らずに甘いものが好きで、ストレスが溜まると血圧があがるタイプ・・<False Fire>
このタイプは腎臓が弱っているので冬の食べ物「牛蒡、小豆」などを摂る、いい塩を摂ると改善されます。
特に牛蒡と塩で作られた鉄火味噌は最適だとか…

また身体に滞りやブロックがある為に火が回らない人がいます。
このタイプは<Low Fire> と呼ばれ、低血圧で頭がフラフラするのがこのタイプ。
滞りやブロックを取るために大根を食べて、体のクレンジングをする必要があります。
フラフラする症状がひどくならないためには竹踏みをしたり、耳をマッサージして血液を体内に回すように心がけることも大切。
またストレスの軽減や生活習慣の改善も考える必要があるのかもしれません。

このような講義を聞いたあとでお料理に取り掛かりました。

今回のメニューは
*キイウィと胡瓜のスープ
*スィートコーンチャウダー
*黒豆とキノアのサラダ
*ヒカマとアラメのサラダ
*グリーンビーンズの和え物
*パンプキンシードドレッシング
*葡萄の酢漬け
*コーンの髭スープ

人それぞれ、その日によって体調は違います。
気温や湿度も日々変化します。
環境や体調を見極め、また食事全体のバランスを取りながら美味しく戴くことが大切なことを学びました。

また夏の食物ばかり食べると身体がフニャフニャになるので、いい塩&味噌で「締める」ことも大切な事。
特に果物を食べすぎるとダウンするので、梅干し茶を気付け薬として飲むのも一案だそうです。

今回もとっても勉強になりました。
ありがとうございました。


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