2014年11月28日金曜日

感謝祭 2014年

感謝祭の準備は冷凍ターキーを5-6日前に買って冷蔵庫でゆっくり解凍し、前日にブライン液に一晩漬け込んで感謝祭当日に焼く。
これがいつものやり方。
でも今年は準備をするのが遅かったので、ブライン漬の冷蔵ターキーをお店で買った。

2年前にパーティをホストした時はこのターキーに加えて、スタッフィング、グレービィソース、付け合せの野菜とマッシュドポテトを担当した。
24個のじゃがいもを剝くだけで時間がかかり、疲れてしまった。
旦那の親戚は7組の家族の集まりなので、それぞれに持って来てもらうものを配当する。
今年は、マッシュドポテトと野菜は他のゲストに持って来てもらうことにした。

朝からターキーを洗い、中に詰めるハーブを庭に採取しに行く。
ローズマリー、オレガノ、タイムを採り、オレンジとレモンを輪切りにした。



これをターキーに詰め、首の所は爪楊枝で蓋をする。
焼いている間にジュースがポタポタ落ちてくるけれど、お肉がジューシーに焼けて臭みも半減される気がする。

スタッフィングを詰めるレシピもあるけれど、私はこのスタッフィングまでターキー臭くなって食べられなくなるので、別にしてオーブンで焼く。
スタッフィングのレシピは自己流で、フランスパンをサイコロ状に切って、炒めたガーリックとベーコン、玉ねぎ、セロリ、マッシュルームの中に入れ、スープストックで湿らせる。
そこに細かく切ったりんごとアーモンドを入れ、かき混ぜる。
これをキャセロールに入れてオーブンで40-50分焼く。




グレイービィソースはポタージュを作る要領で、バターと小麦粉を炒め、そこにチキンストックを入れてのばし、炒めたマッシュルームと玉ねぎを加える。
ターキーに付いている内臓をオーブンで先に焼いて臭みを取り、細かく刻んで鍋に加える。
ターキーを焼いた後の肉汁(脂分は取り除く)を入れるとより風味が増してコクが出る。
メイプルシロップとお醤油を少し足し、葛粉で更にトロミをつけると私流のグレービィソースの完成。



ターキーを焼く時間は450度Fに温めたオーブンに入れ、400度Fまで温度を下げて30分。
その後350度Fに温度を下げて2時間ぐらい。
温度計が食べごろを刺したらオーブンから取り出して30分は冷ます。

ターキーを焼いている間にテーブルをセッティングする。
24名様分の席を作り、食器とナプキンを並べる。
家中にある椅子をより集めてくる。
お子様席は丸いテーブルに6人が座れるようにセットした。


2年前と同じような光景。
することも同じだけれど、慣れてきたせいか今年はなんだか楽に感じた。
旦那を「鼻で使う」ことを覚えたせいかもしれない・・

感謝祭は日本のお正月に匹敵する(もしかしたらそれ以上?)のイベントだ。
みんなの笑顔と「美味しい!」と言ってくれる声に心が躍り、癒される。

今年も無事に終わりました。
ありがとうございます。


関連記事:サンクスギビング 2012年




2014年11月26日水曜日

あたふた

4日間の滞在のはずが結局7日間になった。
稲妻のようにやってきて、そして帰っていったアイアンイーグル。

やれやれ・・と、ゲストルームを掃除する。
この1週間に溜まっている用事を少しずつ片付ける。

ホッとしている場合ではない。

帰る間際に彼の銀行のアカウント番号を渡された。
これからは私のビジネスアカウントからそこにお金をトランスファーするようにと言われる。
(だから私のビジネスアカウントが出来るのを待っていたのか・・)

そして「契約書」「クラスの案内」を書くようにと言われる。
契約書・・?それも英語で・・・?
どうやって書くん~~??
案内もアメリカ人の参加を見据えて英語で書き、作製中のウェブサイトにも載せるようにとリクエストされる。

スエットロッジを行う際の道具も一式揃える必要がある。
柳の木や火山岩を購入しなければならない。
どこで手に入るん?

ティピというテントも必要だと言われた。
どこでスエットロッジをするん~~?

「?」マークで頭がいっぱいになり、大きなプレッシャーが襲い掛かってくる。

だから私には無理やって言ってたのに・・・
これを全部1人でするなんて・・

・・と、ブツブツ言っている状況ではないことを思い出した。

今週木曜日は感謝祭だ。
2年に1度のサンクスギビングパーティのホスト役に当たっている。
24人の親戚一同が集まる予定なのに、ターキーをまだ買っていない。

何も用意が出来ていない・・・
どうしよう~

仕事のことはとりあえずお預けにして、サンクスギビングに専念しよう。



関連記事:感謝祭 2012 年 その1



2014年11月25日火曜日

使命

宇宙空間の暗闇の中で光り輝く青く美しい惑星、地球=Mother Earth。



その星を外から眺めている。
「あの綺麗な星に行こう。」
「あそこに行って、地球の人々を助けよう。」

そう決めてきた。
決めて、この星にやってきた。

・・そのことを2年前に思い出した。

常識で考えれば頭のおかしい話だと思う。
でも私の中では納得して、もう既に知っている当たり前のことだった。
「そうなんだ。」と言う揺るぎない確信が、ハートの真ん中にあった。

どうやって人々を助ける?

スピリチュアルリーダーとしてその活動を広めている人は沢山いる。
人にはそれぞれ役割があり、上に立って率先する存在はその方々に任せよう。
私は、迷っている人や彷徨っている人の目線になって、同じ高さで向き合う。
ヒーリングやヒプノセラピーを通して「大丈夫だよ」と背中を押してあげる。
普段の情報に、少しだけスピリチュアルなエッセンスを加え、小さな気付きを重ねていく。
目覚めかけた人達の道標になるように縁の下からサポートをする。

そうすることでちょっとだけ地球の波動が上がるように・・
気付く人が、目覚める人が、1人でもいるように・・

だからこのブログを書いている。
それが私の使命だと思っていた。
普通の主婦で、子育てをしながら、私がこの地球で出来る仕事なのだと思っていた。

このことをアイアンイーグルに話した。

「地球の人々を助けよう・・って決めてきたんだね。僕も一緒だよ。」と言う。
「だから僕の計画を一緒にすることになっているんだ。お互いにそう決めているんだよ。」と言われ、

スケールが違うやん・・と呟く。

彼の計画は大きすぎて、私に出来るわけない・・と最初から諦めている。
私はビジネスに関しては知識や経験はゼロだ。
英語もろくに話せないのにアメリカでビジネスをするなんて言語道断。

ドアを閉ざしている。
要するに私は自信がない。

「自信(Confidence )がないねん・・」と言うと、
「それはConfidenceではなく、Trust(信頼)だよ。」とストライクを投げられた。

自分を信頼すること・・

そう言われて、私に何が欠けているのかがわかった。
混乱していた頭が少しずつ整理されていく。

数週間前、飛行機の中で聞こえてきたを思い出していた。

これからの数年間、グローバル的に展開していくと言う彼の計画を頭に描く。
その中に自分がいることを想像した。

「今、エネルギーが変わったね。顔が違うよ。」と言われた。

そうなん?想像しただけやけど・・

「それが実際のエネルギーになるんだよ。」と返され、ちょっと怖気づく。

自信のない私がまた顔を覗かせる。
これは癖だ。
殻を覆って閉じこもることで「自分を守る」という、昔の癖。


流れに任せよう。
逆らっても仕方がない。

心に決めてきたことを思い出して、目の前の道を歩いていくだけ・・




サポート

自己憐憫のスパイラルに陥ってしまい、なかなか抜け切れなかった。
そんなこと、出来るわけがない・・と自分を閉ざしてしまった。

何気なくクリックした過去の記事の内容にハッとした。
自分の書いた文章(シンプルな法則 その2)を読んで、驚き、考え、目が覚める。
まるで今の私を見透かすかのように、言葉の弾丸が飛んでくる。
図星・・だった。

Message のカテゴリーに集めている文章は、思考を外すと上と繋がり、ハイアーセルフや守護天使から言葉を受け取ったもの。

こんなすごいこと書いてるねんなあ・・と感心し、感動する。

ありがとう~
今の私の手を引っ張り、背中をそっと押してくれるサポートの言葉だった。


いくら尻込みしても、目の前に既に道は引かれている。
何をしにこの星に来たのかを、もう一度思い出してみる。

答えはもう決まっている。





2014年11月23日日曜日

計画

アメリカ全土には約560のネイティブアメリカンの部族が存在している。
各部族にだいたい1人のシャーマンがいて、人々の健康を守っている。
シャーマンとはエネルギー的に開けた人間が、精霊と繋がって病気の治療法を聞き出し、
治療するドクターのことだ。
病気の治療には様々なハーブを基盤とした薬を処方するので、メディスンマン・メディスンウーマンとも呼ばれている。

アイアンイーグルはナコタ族のシャーマンだ。
彼は生まれた時に1つの精霊が付き、それからも精霊の数は増えて現在は20以上の精霊のサポートを受けているという。
1度付いた精霊は一生そばにいて離れることなく、様々なアドバイスをしてくれるらしい。

シャーマンになるには、特別な家系に生まれ、特別な修行をしないとあかんねんやろなあ~
私には関係ないわ~
・・と、ボーっとアイアンイーグルの話を聞いていた。

すると彼が
「さっき話していたクラスは、そのシャーマンを育てるクラスだよ。」と言われ、びっくりした。

え~~?今、なんて??
精霊と繋がって、そのサポートを受けるんでしょ?それだけでしょ?・・と聞くと

「精霊と繋がる為にはまず全てをオープンにする必要がある。そして4つのエレメントについて学び、7つのセレモニーを体験し、断食を経て精霊と繋がる。ハーブや樹のことも勉強する。プロテクションを得る・・って言ったけど、言い換えればシャーマンになるクラスのことだ。つまりシャーマン養成講座。僕の計画はこのベイエリアでシャーマンを育てるクラスをSachikoと一緒に開催することなんだ。」と言われ、腰が抜けるほど驚いた。

彼の計画は壮大だった。
ネイティブの人々だけでなく、様々な人種の様々な地域の人達にシャーマンを配置する。
560人のシャーマンが地球全体の人々のお世話をすることは不可能だ。
世界各国、各地にシャーマンを置き、古来から伝わる自然の方法で病気を治し、人々の心や魂をサポートしていくこと。
これは彼がずっと前から考えていた計画だった。

シャーマンってそんなに簡単になれるもんなん?
それに、アメリカ各地にシャーマンを増やすのなら、私でなくてもいいやん。
なんで私なん?
頭にクエスチョンマークの行列が出来る。

「何故だかわからないけれど、僕の視点は世界、それも特に日本なんだ。」と言う。

そして4年前に初めて逢った時にインスピレーションを受け、3年前に再会した時に私をビジネスパートナーとすることを決めたと言われた。

「だから、この3年間は君の成長を待っていた。」と言う。

そんな彼の決心を知る由もなく、私は私なりの時間を過ごしてきた。
黙って見守るなんて、忍耐強いもんやなあ~・・と考える。

「もう君は準備が出来ている。君はパワーを持っているんだよ。僕を使うっていうパワーを・・」と言われ、

パワーなんてあらへん。
私はサイキックはないし、特別でもない。
パワーがあるのはそっちでしょ
・・と独り言を言う。


なんで~?私?
私、普通の主婦です。
出来ません・・・
自信ありません・・・

頭が混乱していた。
理解不可能な状態になっていた。



2014年11月22日土曜日

クラス

「じゃあ、クラスの話を決めていこうか。」

アイアンイーグルにそう言われた。
1ヶ月前に「クラスをして欲しい。」とお願いしたものの、そのままになっていた。

私の頭では1日のワークショップ・・という感じだった。
彼のナコタの智恵をほんの少しでいいから分けて欲しいなあ・・と軽く考えていた。

けれど、彼の計画は全く違っていた。

「1年間を通して、1ヶ月に1度、12回の週末のクラス。」

な・に・・?

「シアトルで教えてきたのは18ヶ月のコースだった。脱落者は誰も出ず、みんながちゃんと修了した。」

何を習うんですか・・・?

「自分のプロテクションだ。自分に必要な精霊と繋がって助けてもらうんだ。」

わあ~面白そう・・
受けてみたい・・

「じゃあ、決まりだね。」


この軽い私のリアクションが、後から重大な責任を背負うことになろうとは、この時点では知る由もなかった。

もう少し考えてから返事をすれば、、、よかった。



2014年11月21日金曜日

学校に招待

5th Gradeの息子が、現在ネイティブアメリカンについて学校でいろんなことを学んでいる。
宿題では各部族によって骨格や体系が違うことをレポートに書いていた。
それをアイアンイーグルに見せて、感想を聞いている息子。
アイアンイーグルは「よく書けている。」と感心していた。

翌日にLAに向けて発つつもりが、突然予定が変わってもう一日滞在することになった。
丸一日スケジュールが空いた。

「ねえ、明日僕の学校に来てくれる?」とアイアンイーグルにお願いしている息子。
「いいよ。」と笑っている。

その後私は担任の先生にメールを書き、アイアンイーグルをクラスに連れて行く許可をもらった。
先生も「是非お会いしたいわ!」と言う返事だった。

翌日、学校のオフィスで手続きをし、2人で息子の教室まで行った。
もう話が伝わっているらしく
「来たよ!来たよ!」とみんなが興奮している様子だった。

「何分話す時間があるのですか?」と先生に訊ねたところ
「45分全部使っていいわ。その代わり、子供達もたくさん質問をしたいみたいよ。」と先生が答える。

教壇に立ち、自分がナコタ族のチーフでありシャーマンであると話すアイアンイーグル。
子供達は「凄い人が教室にやってきた~」と目を輝かせ、真剣に話を聞いている。

ヤンクトン・スー族の分類、セイクレッドサークルと呼ばれるバッファローの移動などを地図や絵を描いて説明していた。

そして
「一本の林檎の樹になっている林檎を今日全部食べてしまうと明日は林檎がないよね。
明日のことを考えながら、今日の行動を考える。それは未来に繋がることなんだ。
君達の子供や、孫のことを考えて、未来を考えて、今日の行動をして欲しい。」
・・と言われ、子供達は大きく頷いていた。

そのあとで子供達から質問が飛び交った。



バッファローは何頭ぐらいいるのか?
ナコタの人々の人口は?
何を食べているのか?
トーテムポールはナコタにあるのか?

1つ1つの質問に真剣に答えているアイアンイーグル。


最後に息子が質問した。
「どうやってシャーマンになったの?」

それを聞いて、ニヤっと笑い
「すごくいい質問をしたねえ。」と呟いた。
そして、彼が生まれた時のこと、22歳で覚醒した時のこと、その時の様子をゆっくりとわかりやすく話してくれた。
子供達も、先生も、私も、その話を聞いて感動した。

さよならの挨拶を言って教室を出ようとすると、子供達が傍に寄ってきて「本当にありがとう。」「また来てね。」と嬉しそうにお礼を言っている。

帰りにオフィスでチェックアウトする時に校長先生にバッタリ出逢った。

「あなたを学校に迎えることが出来て光栄です。また子供達の為に来てくださいね。」と言われ、「OK」と答えるアイアンイーグル。

「子供達のキラキラした目の輝きがなんとも言えないねえ。」と呟きながら学校を後にした。




散歩

週1で友達と散歩をするトレイルが近所にある。
山道を1キロぐらい歩くコースで、樹々に囲まれた小道を歩くのは気持ちがいい。

今週はその友達が忙しかったので、アイアンイーグルを誘ってみた。
「トレイルを歩くけど、一緒に行く?」と聞くと
「行くよ」と言うので、私はジムパンツとウォーキングシューズに履き替えた。

さあ出かけよう~・・と思ったら、彼はジーンズにスーツのベストとジャケット、ピカピカの皮のローファーを履いている。

「山道やけど、それで大丈夫なん?」と聞くと
サウスダコタでは狩りに行くのに何十マイルも歩いているんだと自慢する。
距離じゃなくて服装なんやけど・・と心の中で呟き、「まあええか・・」と車に乗った。

5分でトレイルの入り口に着く。
そこから山道を登っていく。

ここは地元の人がウォーキングに使うコースで、犬を散歩させている人、走っている人、グループで歩いている人などが沢山いた。
みんなアイアンイーグルの服装を見て「??」という顔をしている。

そんなことは気にも留めず、自然に囲まれたトレイルで嬉しそうに深呼吸をする彼。

あっちの草花、こっちの木を指差しては「これは鼻炎に効くハーブ」「これは抽出して部屋の浄化に使う」「これは煎じて飲むと癌に効く」など、いろいろと教えてくれた。

薬草・・というよりも、それぞれの植物が何かの薬になる・・という感じだった。




私は冷え性なので、「何かお勧めはある?」と聞くと
「君の場合はたんぽぽの根っこを摂るといいね。」とアドバイスしてくれた。

1つの植物の葉っぱをちぎり、匂いを嗅ぎ、味を確かめ、分析する。

「これはミント系の味や匂い・・だったら、こういう効果がある植物の分類に入ると仮定する。」
そして数メートル離れたところでその植物を観察する。
どういう動物がそれを食べているのか、どんな状態の時に食べているのか・・を見てみる。
そして、その植物が何に効果があるのかが自然にわかってくるんだと説明してくれた。

この自然界には数え切れないほどの植物がある。
それを1つずつ観察して、自分の知識として活用するにはとてつもない時間と努力がいる。
「それって大変やん~ 時間がかかりすぎる・・」って言ったら
「僕はそれをする必要はないんだよ。」と返してきた。
「だって僕には年寄りのメディスンマンの精霊がついているから全部彼が教えてくれるんだ。」と自慢げに答える。

ええなあ~
便利やなあ~

そんな賢い精霊にサポートしてもらいたいなあ。







2014年11月20日木曜日

スピリットの祈り

アイアンイーグルが3年半ぶりにウチにやってきた。

煙草を吸いお酒を飲みながら冗談を言う彼を「ただのおっちゃん・・」と思っている我が家のメンバー・・特に息子。
シャーマンとしてではなく普通の友達として接し、応対をする。

月曜日の午後。
私は恒例のスタンフォードホスピタルでのボランティアが入っている。
旦那は仕事が忙しくてお客様の世話が出来そうにない。

「レイキヒーリングのボランティアで、スタンフォードの癌センターに行くんだけど・・」と言うと
「僕も付いて行く。」と答えた。

「じゃあ、3時間のサービスの間はどこかを散歩しててね。」と言って、一緒に連れて行くことにした。

私がどんな所でボランティアをするのか興味あるみたいなので、ヒーリングルームを見せ、セットアップを始めているチームメンバーに彼を紹介した。
彼のことをシャーマン(メディスンマン)だと知ると、みんな驚いている。
メンバーの1人はナバホ族の血が混ざっているネイティブアメリカンで、彼と握手をすると涙を浮かべて感激していた。

サービスの5分前になった。
自分をセンターリングするために、みんなで輪になって宇宙と地球のエネルギーと繋がる。
アイアンイーグルもその輪に入り、手を繋いで一緒に祈りをした。

その直後、彼が「この場所に来れたお礼に、みんなの手にスピリットを呼ぶお祈りをしましょう。」と言い出した。

目を閉じ、手の平を上に向けて自分の胸の前に出す。
彼の言語で、なにやら言葉を呟いているのをその姿勢で聞いていた。

すると・・
だんだんと手の平がピリピリしてきた。
何かが手の平の上を漂っているような感じだ。
それがビリビリと電気が走ったように変わる。
身体の中心に熱いエネルギーが湧いてくる。
身体中がカッカしてきた。
熱い!

ほんの2-3分のお祈りで身体全体が変わったのを感じた。
身体だけでなく、部屋全体のエネルギーが変わった。

すぐにクライアントが入ってきたので、チームのメンバーはレイキヒーリングのサービスを開始する。
「じゃあね~」と言って、アイアンイーグルは部屋を出て行った。

サービス中は、さっきの「熱」がまだ身体中、特に手の平に存在していて、普段よりも強力なヒーリングが出来ているような気がした。

「これを感じているのは私だけやろか・・?」

休憩時間にメンバーと話すと、全員が私と同じことを体験していることがわかった。

「Sachiko! あなた凄い人を連れてきたのね~!」
みんなが口々に叫ぶ。

「そうみたいやねえ・・」

彼のシャーマンとしての能力を初めて目の当たりにしたような気がした。

帰りの車の中で、「みんなびっくりしていたよ。」と言うと
「へへっ・・」と照れ笑いをするアイアンイーグル。

「でもSachikoだって出来るようになるさ。僕のクラスを受ければ、ね。」・・と意味深なことを言う。

僕のクラスって・・?

そうや~
思い出した。
前に頼んでいたクラスのことを話し合わないと・・・




2014年11月19日水曜日

アイアンイーグル

サウスダコタ州、ネイティブアメリカンのナコタ族のチーフでありシャーマンであるアイアンイーグル。

彼はナコタ族先祖代々のシャーマンの家系に生まれました。
サウスダコタにはナコタ、ダコタ、ラコタの3つの部族がヤンクトン・スー族として存在しています。
一般的には「ラコタ族」の名前が有名ですが、それは敵が攻めてきた時に一番内陸で生活をしていたラコタ族が多く生き残った為だと言われています。
ラコタ族とダコタ族は歴史的には新しく、最も古くから存在するナコタ族が古代からの真実の教えを引き継いでいると言われているのです。

ナコタ族でも今ではアイアンイーグルを含め数人の人だけが古代からの教えを伝承し続けているのです。
現在アイアンイーグルはこの教えを全米各地、更には世界各国に広げています。
日本にも訪れ、古代の智恵を日本の人々にも伝えてきました。

私は2010年にサンフランシスコでアイアンイーグルと出逢いました。
2011年東日本大震災が起こった1ヶ月後に彼は日本・鳥取に赴き、被災者の人々への祈りと放射能で汚染された海を綺麗にするための儀式を開き、メディスンを作りました。
そこに集まった数十人の人々がそれぞれ日本各地にメディスンを持ち帰り、太平洋へと流れる川に流したのです。
偶然この時期に日本に居た私は鳥取を訪れ、アイアンイーグルと再会しました。
そこでの儀式に参加し、水の浄化の為のメディスンを2本もらいました。
1本は京都の貴船川に、もう1本はアメリカに持ち帰りハーフムーンベイから太平洋に向けて流しました。
みんながこの水の浄化メディスンを太平洋へと流してから2週間後に、太平洋で大量にクラゲが上がったとニュースで報道されたのです。
アイアンイーグルは「水の精霊が“何か”をしでかした。」と伝えてくれました。

その翌月彼がSFベイエリアを訪れ我が家に滞在していた期間に、彼から古代の教えや智恵のエッセンスを学ぶことが出来ました。

それから3年間は音信不通状態だったけれど、1ヶ月前に突然連絡が入り、また我が家に来ることになりました。

『2010年に私と初めて会った時から考えていた』と言う計画を携えて・・・




2014年11月18日火曜日

使者

彼は別名「Lightning(稲妻)」と言うだけあって、突然やってくる。

10月の初めに3年半の沈黙の期間を経て「今度そっちに遊びに行くから。」とメールをしてきた。

「えっ?・・・」
もう繋がりが切れていたと思った私は驚いた。

次の日彼から電話が入り、ウチに来る理由を告げられた。
彼が関わっているプロジェクトに建築家であるウチの旦那の意見が必要・・だということだった。
でも今は忙しくていけないから1ヵ月後ぐらいになるだろうと言う事だった。

サウスダコタにも建築家はいるだろうし、なんでわざわざベイエリアの旦那のところまで来るんやろ?・・と疑問に思いながらも、ゲストルームを掃除し始めた私。

掃除をしながら、せっかくベイエリアに滞在するのなら、彼のワークショップをしてもらいたいなあ・・と閃き、さっそく彼にメールを書いた。
「私の友達を集めるから、スピリチュアルなクラスを開催して欲しい・・」と。

数分後には返事が入った。
早っ!・・と思いながらメールを開けると
「いいよ。」と一言書いてあった。

その頃私はヒーリングのクライアントさんが増えてきたので、ビジネス面で法的な手続きをいろいろとしている最中だった。
セドナに行く前にビジネスネームを申請し、新聞に広告を出してそれを証明し、銀行にもビジネスアカウントを作りビジネス用のクレジットカードを申請した。

何もかも終えてセドナに行き「やれやれ~」と、思い切り自分の時間を楽しんだ。

セドナから帰ってくるとまた日常の生活に戻り、仕事と息子の世話でバタバタの毎日が始まった。

しばらくすると申請していたクレジットカードが届いた。
銀行に電話をかけてカードをアクティベートし、カードの裏に署名をした。

ふと、側のPCに彼からのメールが入っているのに気がついた。
「明日行くから・・」と書いてある。

やっぱり突然やん。
クラスのことは「そっちに行ってから話し合おう。」ということだった。


後で知ったのは、旦那へのビジネスの話は建て前で本当は私に「ある話」を持ってきた。
この3年半の間は、私の変容をずっと待っていたと言う彼。

「なんで今なん?」と聞くと
「精霊が、“Sachikoの準備が出来たよ・・”と教えてくれたから。」と彼が応えた。



2014年11月13日木曜日

セドナを発つ時、飛行機の中から不思議な光景を見た。

離陸して雲の中に入り始めた途端に白い雲が虹色に輝き始めた。
「うっそ~?」と思い、何度も瞬きをして確かめる。
やっぱり一緒だった。
虹色のグラデーションが雲の間から光を放ち、私に語りかけてくる。
空が虹色に染まっていく。
それは何かを祝福するように優しく優しく私のハートに降りてくる。

「綺麗~~!」

その瞬間、涙が溢れてきた。
あまりにも美しく、至福の時を感じながら、幸せで嬉しくて泣いてしまった。

「幸せやなあ~~ 私・・」

たぶん、他の人達はこの光に気付いていない。
窓の外の光景に注意を向けている人は誰もいなかった。

私だけか・・もったいなあ~

そういえば、エアポートメサでご来光を見ている時も虹色の光が見えた。
写真に撮っても、それは映らないけれど・・




至福のエネルギーに包まれながら、セドナでの出来事を振り返っていた。
いろんな出逢いがあり、沢山の気付きと学びがあった。
セドナに居れて、本当によかった~・・

2時間のフライトはあっという間だ。
カリフォルニアに入ると左手に太平洋が見えてきた。
分厚い雲が空を覆っている。
「夕日が見られへん・・」とちょっと残念になった。

しばらくすると雲の合間から太陽が姿を現し、その光を太平洋に投げかけていた。
ステージに放つスポットライトのように一部分の海原が光り輝く。
それは煌びやかで、神々しい光だった。


次の瞬間にどこからかメッセージが聴こえてきた。

「選ばれし者
 ドアを開けなさい」

空耳?
何?
何?

どういう意味なんやろ?

考えてもわからない。
さらっと流すことにした。
ハロウィーンの夜にカリフォルニアに到着した途端、息子のトリックオアトリートやキャンディ配りでバタバタした。
至福の時間と声の意味は心にしまって、また元の忙しい生活に戻った。


その声の意味がわかり始めたのは、それから3週間後のことだった。

ある人物が私の元にやってきた。


2014年11月12日水曜日

セドナ旅行記 その4

セドナ滞在最終日の朝。
ご来光を見に3人でエアポートメサに行くことにした。
車に乗り道を走り出した途端に3人が同時に叫ぶ。
「綺麗~~!」
あたりが黄金色の朝焼けの光に包まれている。

太陽が顔を出す前の地球への光の祭典。
もし雲がなければあっさりと済んだんだろうけれど、空にのっかている雲の間から見える朝焼けは壮大で美しかった。
「カメラ~!」と叫び、車を走らせながら写真を撮る。



一部しか撮れない・・残念。
これをエアポートメサで見たかったなあ。

日の出前のエアポートメサは駐車場を探すのが大変だ。
ラッキーにもスペースを見つけビュースポットに歩いた、、というよりも走った。
あの黄金色の光を見れたら、、と思ったけれど、既にそこにはいなかった。

気を取り直して太陽が顔を出すまで1人で瞑想をする。
静けさの中で太陽が昇ってくる直前の雲がキラキラと虹色に輝いている。
とっても綺麗で、ハートがドキドキした。


カメラに収めたけれど、そこには虹色の光は映らない。
その光を自分の心にしまって昇ってくるご来光を拝んだ。


その光が大地を照らすと、途端に周りの景色がガラッと変わる。
影から光の世界に一瞬で移る。
命が吹き込まれる。
エネルギーがチャージされる。

この一瞬を毎日眺めている一本の木。
いいなあ~
あなたはスペシャルな存在だね・・




一緒に見させてもらって、ありがとう。
エアポートメサで、朝から心が洗われた気がした。
カリフォルニアに戻っても、このエネルギーをキープしたいな・・

感謝。




2014年11月11日火曜日

セドナ旅行記 その3

2日目。

夕日が見たい。
クリスタルショップで買った石の浄化をしたい。
この2つのリクエストがかなう場所・・・レッドロッククロッシングを訪れた。

ここは水の妖精が棲むと言われるオーククリークの小川が流れる癒しのスポットで、夕日に染まるカセドラルロックが最も美しく見えると言われている。



昨日トレッキングをしたカセドラルロックを眺めながら、筋肉痛になりつつある太腿に意識を向ける。
中央のポツリと見えるグレイの岩のてっぺんに登った私達。
「あんな高いところまで登ってんなあ~」と感心する。




足元には本当に水の精霊が棲んでいそうな、静かな澄んだ小川が流れている。
手持ちのクリスタルや石を水際に沈めて浄化タイム。
  


 
ここにたどり着く前から、澄み渡る笛の音が聴こえてきた。
「誰が演奏しているんやろ?」・・と思って辺りを見回す。

対岸ではネイティブのカップルの結婚の儀式が行われていた。
こじんまりとしたグループの背後に1人の奏者が笛を演奏している。



魂が洗われるような笛の音色に耳を傾けながらその儀式を眺める。
ネイティブの人達の結婚式を見るのは初めてだった。
この大自然の癒しのスポットで結婚式をあげるなんて素敵だなあ~・・と思った。
2人が誓いの言葉を述べ、ミニスター(神父)が2人をブランケットで一緒に包み、イーグルの羽で周りを清めている。



水面に、その2人が景色と溶け込んでとても美しく映っていた。

癒しの水と、結婚の儀式と、笛の音色と、オレンジ色の夕日を浴びて、とても穏やかで神聖な気持ちになれた時間だった。

予期していなかった光景に遭遇出来たことに、感謝・・


2014年11月8日土曜日

セドナ旅行記 その2

到着直後に行ったカセドラルロックのトレッキングで素晴らしい光景を目の当たりにした。

私達は、かなり奥に入った岩場で身体を休め、お水を飲み、そびえ立つ岩の群落を写真に撮っていた。


前方に3つ同じような形をしたひょろ長い岩があった。
岩のてっぺんをよーく眺めると、人が居る!!
断崖絶壁の、ワイングラス型の3つの岩の真ん中。



「うっそ~」と思ったが、本当にそこには白い服を着た男の人が寝そべっている。
私達が手を振ると、気がついて手を振リ返してくれた。



「怖くないの~?」と大きな声で叫んでみると
「全然~」と言う風に手を横に広げてリラックスしている。

すごいなあ、あんな高い所に1人で登って・・と思っていると、違う人影に気がついた。

「あ~もう1人立ってるよ。」



よく見ると髪の毛が長い。

「え、、もしかして女の人?」
「そうだよ~ 女の人だ。」


しかもその格好は、下はショーツに生足、上はビキニ。
こんなに暑いのに、帽子も被っていない。

ひょえ~、この姿でロッククライミングとは・・!
私達一同、唖然として言葉を失った。


そんな私達の驚愕をよそに、彼女はロープを隣に渡していつの間にか隣の岩の上に立ちはだかっている。


凄い、、凄すぎる。

1つ間違えれば足を滑らせて谷の底。
そんなことを省みず、ただ行く場所だけを見据える。
登る所、渡る所、降りる所。
今のことだけに集中する。

男とか女とかは関係なく、自分の心のままに行動する。

「女だから出来ない。」「ロッククライミングにはこういう服装をしなければならない。」
「そんなこと、全然関係ないよ~」と目の前の彼女が教えてくれている。

彼女から勇気とエネルギーを分けてもらった感じだ。
なんだか、目から鱗がいっぱい落ちたひとときだった。

ありがとう~ 勇気をくれて。
この場面に遭遇出来たことに、感謝・・


2014年11月6日木曜日

セドナ旅行記 その1

17年前に初めてセドナを訪れた時は外に出るだけで頭痛がひどく、赤い岩を見ると吐き気をもよおした。
「身体が受け付けへん~ 私には合ってない。」と思い、「もう行きたくない場所」のレッテルを貼った。

なのにこの場所とご縁があるのか、12年前と4年前にもこの土地を訪れた。
初回に経験した頭痛や吐き気は全くなくなり、時間が経つにつれどんどんセドナと言う場所が好きになってきた。
大地のエネルギーと何もかも許し解放出来る波動のせいか、、「また行きたい。」と思う土地に変わっていった。

今回、4度目のセドナ。
ここの土地に呼ばれているような気がして、忙しいスケジュールの中で3泊4日のセドナ行きの計画を立てた。
行き帰りの時間を入れると、正味3日間の短い旅。
それでも「行きたい~」と言う思いが強く、1人サンフランシスコ空港から飛行機に乗る。
2時間でフェニックス空港に到着。
あらかじめ予約を入れてあったシャトルのドライバーと電話で話し、すぐにシャトルが迎えに来てくれた。
ハイウェイ17号を北に走ること2時間。
179号線に入りしばらく走るとセドナの赤い岩達が顔を現し私を迎えてくれる。
なんだかとても懐かしい郷愁にも似た想いが胸から込み上げて来る。
「ただいま~」と心の中で呟いた。


宿に到着。
ここで大阪から来ている友人達と合流。
着いていきなり「さあ、トレッキングに行くよ~」と言われ、あたふたと着替える。

セドナのツアーガイド、ナナさんの引率でカセドラルロックに登って行く。
友人達はみんなトレッキングシューズを履いているが、私は持って来ていない。
ナナさんに靴をチェックしてもらい、靴底がある程度デコボコしていたので「大丈夫でしょう。」とOKをもらった。
「え、、そんなすごい所を歩くの?」と車の中で不安になる。


青空に向かってそびえ立つカセドラルロック。
最初はハイキング程のトレイルで「楽勝~」と思っていたが、途中からロッククライミング並みの急勾配になった。
気をつけて歩かないと岩に足をとられたり、滑って落ちそうになる。
確かに・・良い靴が必要なのだと実感した。
少し登っては、休憩してお水を飲む。
ナナさんが、無理をしないペースで私達が楽しめるようにと気を遣ってくれた。
大地のエネルギーと赤い岩の押し迫ってくるような力を感じながら、どんどん奥に歩いていく。


数時間前にはカリフォルニアの自宅に居て息子のお弁当を作っていた自分が信じられない。
汗をかきながら無心に歩き、休憩しては景色を堪能して、この場所の空気を思い切り吸い込む。
「あ~私、今セドナに居るんだなあ」と幸せな気持ちになる。


トレッキングも終盤になり、ビューポイントに座りながらしばらく瞑想をした。
美しい夕日が大地の向こう側に沈んでいく。
セドナのエネルギーに包まれながら、今ここに居ることに「ありがとう~」と言う想いが自分の内側から湧いてくる。



この大地のエネルギーは、全てを受け入れ、許し、認め、信じて、解放するようにサポートしてくれるような気がする。

たった数時間で自分自身がとってもオープンになった気分。

来てよかった~
ありがとうございます・・