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2016年12月18日日曜日

性別を選ぶ子供達

13歳のナンシーはあることで悩んでいました。
誰に打ち明けることも出来ず1人で苦しんだそうです。
ある日手首を切って自殺を図りました。
幸いにも未遂で済み、やっとのことで自分の悩みを家族に相談することが出来ました。
家族のアドバイスとサポートを得て、ナンシーは少しずつ笑顔を取り戻しました。
苦渋の末のナンシーの決断は、周りにとっては思いもかけないものでした。

・ー・ー・
3週間前のこと。
「女友達のナンシーが性別を変えたよ。」と7thグレード(中学1年生)の息子が話してきました。

ナンシーはおとなしくポッチャリとした可愛い女の子です。
その話を聞いてびっくりしました。

「ええ!? ナンシーは男の子になったの?」と聞くと
「違うよ。男でも女でもない中性(Agender)を選んだんだよ。」という返事。

自分が「女性」であることに違和感を感じ、ずっと悩んでいた様子だったそうです。
みんなに性別変更の決意を公表し、名前をナンシーからトゥディに変えました。

この決意に対する学校の対応はとてもオープンでした。
“個人をまるごと受け入れる”
"批判もジャッジもしない”
先生を始め、クラスメイト達はトゥディの決意を温かく受け容れたそうです。

その話に付随して、息子が以下のことを熱心に話してくれました。

英語では『性別』を表す単語は2種類あり
身体的性別(身体の作りによって決まる性別)=sex
意識的な性別(個人の意識によって決める性別)=gender
に分けられます。

一般的には身体的性別と意識的な性別が同じですが、これに付随しない人達も存在します。

Transgender と言うのは“身体的性別と意識的な性別が一致していない人”のこと。
身体の作りは男性なのに意識は女性である人やその逆もあり、ゲイやレズビアンと呼ばれています。

トゥディの場合はこれに当てはまらず Agender になります。
Agenderとは「性別がない状態」
(ジェンダーレスと呼ばれています)

トゥディを英語の三人称で呼ぶ場合に「She」や「He」は使えません。
一人でも「They」と呼んでいるそうです。

「この単語の意味は全部学校が教えてくれたの?」と聞くと
「学校はそこまで教えてくれなかったけど、ナンシーと仲が良かったからわからない意味をもっと知りたくて自分で調べたんだ。」
「すごいね〜」
「いろんなことがよくわかって、トゥディのことをもっと応援したいと思ったよ。」

息子の口から性別を表現する2つの単語の違いや「Transgender」と「Agender」 の説明を聞き、私が知らないことを息子が知っていることに驚きました。
息子も成長したものです。
友達の変容を尊重し、何のためらいもなくこのことを私と話せる息子に感動してしまいました。


おとといのこと。
「隣のクラスのローズが性別を変えたよ。」
「あの背が高くてボーイッシュな女の子?」
「うん、名前はジョルダン。」
「男の子になったの?」
「ううん、ジョルダンもAgender なんだ。」

トゥディもジョルダンも、自分が生まれながらにもった性別と意識からくる性別の違いに悩んだのだと思います。
その葛藤から本人が決断を下し、家族がサポートし、社会が受け入れ温かく見守る。

この器の広さと温かさは「さすがアメリカ!」だと感じました。


注)本文中の名前は仮名を使用しました。


* 冒頭に一部追記を加えました(12/19)



有難うございます。




2016年9月29日木曜日

『胎内記憶』池川明先生のお話し会

お母さんのお腹にいる赤ちゃんの多くが胎内記憶や誕生時の記憶を持っているという調査結果があります。
中にはなぜ自分が両親を選んだのかを覚えている子供達も・・

私の息子は3歳の時に中間生の記憶を私に話してくれました。
『子供の記憶』

この胎内記憶を研究されているドクターが日本にいらっしゃいます。
産科医で池川クリニック院長の池川明先生。

胎内記憶や中間生の記憶に関するアンケートをまとめて学会発表をされたり、沢山の本を出版されています。
私は息子が生まれる前に先生の本を読み、妊娠期間中はとても役に立ちました。

先週末、サンノゼで池川先生のお話会が開催されました。
その内容をお伝えします。

会場は満員御礼。
外気と熱気で室内は汗ばむほどでした。

3時間の内容は・・
2人に1人の子供が胎内記憶を持っていたアンケートの結果などがスクリーンに映し出され、胎内記憶がある子供達のインタビューがビデオで放映されます。

胎内でどんな様子だったか・・
生まれる瞬間のこと・・
お母さんを選んだ理由・・
兄弟でお母さんを決めてきた子供達・・
中間生の様子・・

子供達が話す中間生は息子が3歳の時に話してくれたお空の上と似ていました。

先生は「胎内記憶という研究を日本だけでなく世界中の人達に広めたい。」との志で、様々な国・地域で活動されています。


『胎内記憶』があることを受け容れると、人生観や子育て観がガラリと変わる気がします。
私もこのことを知って、見方が180度変わりました。


先生のお話の後は質疑応答の時間。
沢山の手が挙がりました。

私も手を挙げて聞いてみました・・
「何故子供達は胎内にいた時の記憶を忘れてしまうのでしょうか?」とお聞きすると、「その記憶は重要じゃあないからですよ。」と先生の回答。

生まれてきた使命がわかると生き方が変わる気がしますが、それにこだわる必要はないのかもしれません。
大切なのは今、この瞬間。

家に戻り、「ママを選んでくれてありがとう~!」と息子にハグをしました。
「うん!」と笑顔で微笑んでくれた息子。
幸せな気分になりました。


池川先生、有難うございました。

池川明先生の公式Webサイト
胎内記憶ネットワーク


関連記事:子供の記憶



2016年8月2日火曜日

The Tech Museum in サンノゼ

「さすがシリコンバレー!」と感動してしまうテクノロジーを駆使した博物館がサンノゼにあります。

夏休み真っ只中、息子と友達を連れてこのミュージアムを訪れました。


ここは様々なテクノロジーを遊びながら体験して学べる科学館です。

館内は数々のエリアに分かれていて、電子工学、宇宙探検、ロボット工学、ハイテク自転車、生物工学、身体と健康、ミュージックテクノロジー、バイオテクノロジーなどのセクションがありました。

電子工学エリアではコンピューターテクノロジーを体験出来ます。


コンピューターに必要なコード番号の作成、パスワードを当てる操作が遊びながら学べます。



『パスワードの解析』では、館内に潜んでいるヒントを追跡しながら1つの部屋に行き、銀行のアカウント番号を発見する・・という探偵小説並みのスリルがありました。

ロボット工学エリアではブロックと電気コードを繋ぎ合わせて、実際にロボットを作る作業が出来ます。


ブロックにインプットされた動きや光で自分だけのロボットを作り、最後にロボットと一緒に設置のコンピューターから写真撮影。



息子はブロックとコードをいくつも繋ぎ合わせてユニークなロボットを作りました。

また、息子達が気に入ったのはローラーコースターのセクション。


まず最初にCADでローラーコースターのコースをデザインします。


次にローラーコースターに乗り込み、目の前の大スクリーンから自分がデザインしたコースを体験。


座った席もガタガタ揺れて、臨場感溢れる展示物でした。

宇宙工学エリアではスペースシャトルのシートから電気系統を修理する体験や火星探査で使ったロボットを操作するセクションがありました。



NASAの技術がここに集結し、子供達に夢とモチベーションを与えているようです。


バイオデザインスタジオでは培養細菌から色を作る実験が出来ます。
手袋と眼鏡をかけて顕微鏡の前に座り、培養した細菌に薬品をスポイドで落とします。化学変化から色が出来るという仕組み。


色を発見してそれを顕微鏡で覗き、その色が前面のスクリーンに映し出されます。
新しい色を発見した息子は「楽しい!」と私に合図をくれました。

遺伝子工学エリアでは、DNAのブロックを使って自分だけの遺伝子モデルを作り、目の前の画面でそれが動いているかを確認します。


ブロックを使って遊びながら学ぶ遺伝子工学は楽しいようで、息子達はなかなかここから動きません。

また300人収容のIMAXシアターでは、映画『Journey to Space』が上映されていました。

宇宙探索の歴史、NASAに関わってきた人々、火星探査の経緯を大きなドームスクリーンで観賞します。
大画面から宇宙空間を眺め、スペースシャトルの生活を観て、私もシャトルに乗っている気分になりました。


息子と友達は大はしゃぎで時間があっという間に過ぎました。
この記事ではご紹介出来ない展示物がまだまだあります。

「またすぐに連れて来て~」と息子の言葉。

The Tech Museum
住所:201 South Market Street, San Jose, CA 95113
詳細はウェブサイト:www.thetech.org をご覧下さい。

入場料は大人24ドル、子供19ドル(IMAX シアターは別料金)。
メンバーになると優待割引があり、1年に2回以上訪れるならこちらがお得です。
また、お住いの市のライブラリーカードから割引を受けることが出来るそうです。

遊びながらサイエンスやテクノロジーが学べるので長い夏休みで退屈しているお子様にはぴったりの場所かもしれません。


有難うございます。


*掲載した写真の一部はThe Tech Museum のウェブページから使用させて頂きました。



2016年7月27日水曜日

予防接種のデトックス

以前の記事にも掲載しましたが予防接種には様々な副作用があります。

予防接種(ワクチン)は病原菌の細胞を飼育し、不活性化して防腐剤や添加物を入れて作られます。
この不活性化剤や添加物が様々な病気の原因になることがあると報告されています。

不活性化剤:ホルムアルデヒド→「シックハウス」「発がん性物質」

防腐剤:フェノール→「自閉症」

添加物:アルミニウム→「アルツハイマー」

最近はアルミニウムを添加しないワクチンも製造されていますが、これには水銀が代用される場合があり、アルミニウムの害は水銀の害よりも怖い・・という話もあります。
その他、猿・犬・人間などから採取した細胞や、牛・豚のゼラチンが添加されているものもあります。

これらの材料を使ってワクチンを作り、接種した結果として免疫力の抑制が起こり病気にならない身体を作るのが予防接種のプロセスです。

予防接種後に病気が発症したというケースも稀ではありません。
発熱、発疹、免疫系疾患、神経系疾患、自閉症、ADHDなどの行動障害や、最悪のケースは死に至ることもあります。

しかしながらカリフォルニアでは今年の7月から子供への予防接種が義務化されました。(→子供の予防接種:カリフォルニア州

有無を言わせない政府の対策に憤りを感じる親達も多い中、どうしたら子供を予防接種の害から守ることが出来るのでしょう?

私が取り入れている対策は『不要なものを排泄できる身体を作ること
いわゆる『デトックス』に注目するということです。

大切なのは・・
*免疫力の強化
*腸内環境を整える

これは鍛冶場の付け焼刃的に予防接種の当日にあわてて取り入れても効果はありません。

農薬・添加物・遺伝子組み換え食品をなるべく避け、自然栽培やオーガニックの食材を選び、栄養バランスの取れた食生活を心がけること。
また味噌・梅干し・漬物・玄米などの日本の伝統食には放射能や不要物を体外に排出する作用を助ける働きがあります。→日本の伝統食
発酵食品を摂り腸内環境を整えることもデトックスには必要ですね。

私は息子には予防接種の前後1週間は免疫強化や浄化作用のあるハーブを飲ませたり、接種後にホメオパシーのレメディを与えています。

<免疫力を強化するハーブ>
・エルダーベリー(Sambucus Syrup)
  予防接種1週間前から与えます。
  シロップタイプを選ぶと子供にも飲みやすくなります。
  このハーブは12歳以下の子供には1週間以上続けて与えないように注意して下さい。

<血液浄化に有効なハーブ>
・ネトル


  
緑茶に似ていて癖がない味。
浄血作用に優れています。
・・このハーブティは息子も飲んでくれます。

また予防接種の直後に出来る対策として・・

<予防接種の後の解毒を助けるホメオパシー>
・Arscenicum -Albumn(予防接種の害)
・Nux- Vomica(解毒)
・Silicea(異物の押し出し)
・Sulphur(排泄)
・Thuja(排泄)

ポテンシー30Cを予防接種直後から8時間おきに与える。

私はこの中から1種類を選んでいます。
どれを選ぶかは子供の体質によって違ってきますので、分からない場合はホメオパスにお尋ね下さい。
また、かかりつけのホメオパスがいる場合は、それぞれのワクチンに合ったレメディを処方してくれます。

これらのレメディはウェブサイト(英語)や由井寅子著『キッズ・トラウマ』を参考にしました。


<塩風呂>
お風呂に自然海塩を一握り入れたソルトバスに浸かると毛穴からミネラルが浸透してデトックスを促します。
ゆっくりと汗をかくぐらい浸かるのが効果的。

<母親として出来ること>
予防接種の後は身体がだるかったり、気分がすぐれなかったりします。
子供にはなるべく休養出来る環境を作ってあげること。
痛みのある部分にそっと手を当てる“手当て療法”をすると不思議と痛みがやわらいできます。
抱っこやハグでスキンシップを図るのも子供に安心感を与えリラックスする意味で大切なことだと思います。

意識や思考はエネルギーと繋がっています。
「予防接種を打ってしまった、どうしよう~」という怖れを抱くと、身体のエネルギーフィールドにも影響してきます。
「予防接種をしてもその害を排出できれば大丈夫。」と言う姿勢で構えていれば、身体やオーラもそれに同調してきます。

予防接種後はなるべくリラックスさせて息子の心に安心感を与え、肉体的に起こりうる予防接種の害の排出を促す対策をとってあげるのが母親である私の役目だと思っています。


有難うございます。


参考資料
zeraniumの掲示板(ウェブサイト)
Holistic Vaccine Protocol for Baby and Children(Website)
『キッズ・トラウマ』由井寅子著
       

関連記事:子供の予防接種:カリフォルニア州
     ホメオパシーのレメディ:インフルエンザ
     ホメオパシーの使い方
     日本の伝統食


2016年7月8日金曜日

子供の予防接種:カリフォルニア州

カリフォルニア州は昨年10月にブラウン知事がSB-277を承認し、子供の予防接種に関する法律が改正されました。

今まではWaiver(棄権証書)を提出すると予防接種は回避出来たのですが、この改正により子供達全員に予防接種が義務付けされました。
予防接種に反対する親にとってはかなりショックなことですね。

その内容は・・
A、生まれてからプリスクールまでの子供
B、キンダーからエレメンタリースクール(6thグレードまで)の子供
C、ミドルスクールからハイスクール(7th ~12thグレード)の子供

BやCの教育機関に進学する際に予防接種の証明書が必要となります。(*教育機関は私立・公立の両方)
予防接種の種類はCalifornia Department of Educationのサイトに詳しく書かれています。

School Entry Requirements   <CDE ウェブサイトより抜粋>

Students entering school must show proof of the following immunizations:

Students Entering Kindergarten

ImmunizationDosage
Diphtheria, Pertussis, and Tetanus (DPT)Five (5) doses
PolioFour (4) doses
Measles, Mumps, and Rubella (MMR)Two (2) doses
Hepatitis BThree (3) doses
Varicella (chickenpox)One (1) dose

Students Entering Grade Seven

ImmunizationDosage
Tetanus, reduced Diphtheria, and acellular Pertussis (Tdap)One (1) doses
Measles, Mumps, and Rubella (MMR)Two (2) doses

予防接種の証明書がなければ教育機関は子供を受け入れてくれません。
学校に通えない・・ということです。

予防接種を回避する方法は、“ホームスクール”と言われる家庭での教育システム。
教員の経験がある保護者は自宅で子供を教育する家もありますが、このケースは稀だと思います。

また、医師からの「特定の疾患がある為に予防接種は出来ない」という証明書を提出した場合は予防接種を回避出来ます。

2016年1月1日までに延期申請の書類を提出した子供に関しては、1年間予防接種を遅らせることが可能です。

「予防接種を打たなくてもいい州に引っ越そうか・・」と考えている親もいるようです。

この改正は今月1日から既に施行されています。

この法案が決まった時に周りの友人や州外からも「Sachikoさんはどうしますか?」・・と、問い合わせを戴きました。

息子の場合・・
・インフルエンザの予防接種は毎年拒否しています。
・HPV(ヒトパピローマウィルス)=子宮頸がんワクチンでカリフォルニア州は男子にも接種することを推奨しています。
息子の12歳検診でドクターに勧められましたがその時は拒否しました。
このワクチンに関しては今後強制化される可能性もありますが、そうならないことを祈ります。

上記以外のCDCが定めている予防接種=はしか、おたふくかぜ、風疹、破傷風、B型肝炎などは接種しています。

これ関してにはいろいろな葛藤がありました。
子供のことは私の意見だけでは通らない事があります。
子供の育て方は、父親と母親の2つの違った思想の織り合ったところで展開していくからです。

私は「予防接種を打たせたくない。」と思っています。
主人は「予防接種は絶対に打つべきだ。」と主張します。
両者、相容れません。

この夫婦のバトルは、私が“ある対策”を取り入れて「折れる」形を取りました。

その”ある対策”とは・・
「予防接種の害をデトックスする」と言うことです。

~私流の予防接種のデトックス~
また別の機会にお伝えしたいと思います。


有難うございます。


関連記事:ホメオパシーのレメディ:インフルエンザ


2016年7月5日火曜日

チョークアートとご褒美

エメラルドヒルズの山を車で降りていくと8分程でレッドウッドシティの街中に出ます。

独立記念日の週末、息子がレッドウッドシティのチョークフェスティバルに参加しました。


今年で2回目、独立記念日に開催されるチョークで絵を描くイベント。

参加者はプロのアーティストから子供まで様々です。
年齢や参加人数によって割り当てられる地面のサイズが違ってきます。

息子は友達と一緒にチームとして参加し、プロのアーティストに混じってコートヤードの一角が割り当てられました。



日よけのパラソルが立てられ、地面を踏まないように旗で区画化されています。
24色パステルチョーク、朝食、昼食、お水などが無料で配給されます。
コーヒーの無料サービスもありました。

テープで仕切られたコンクリートの地面をパステルチョークで自分の好きなように描いていきます。


プロのアーティスト達は構成を練り下書きも万全。
なのに息子チームは何の案もなく「大丈夫かな?」と思いながら始まったチョークアートでした。

ゲームのキャラクター“スーパーマリオを描く”ことで意見が一致。
持ってきたiPad で画像を検索しています。
気に入った絵を見つけ、チョークを走らせながらコンクリートの上に色を載せていきます。


取り掛かると仕事が速い~
2日掛かりの日程なのに、息子チームは3時間で仕上げてしまいました。他のアーティスト達はまだ半分も完成していない様子です。

終わったら各自退散していいので帰宅することに。

この日はサンタクルーズマウンテンの友達からパーティに招待されていたので、支度をして出かけます。
翌日も我が家で企画していたパーティで忙しく、チョークアートを観に行くことが出来ません。

独立記念日の翌日。
息子と2人でチョークアートを観に出かけました。




さすがプロ!・・という作品が大きなスケールで描かれています。

息子は自分の作品の場所に行き「こすれて色が剥げてる・・」と悲しそうな顔を見せました。
パレードが終わり、人の足や自転車で絵に斜が入っています。

その時、一緒に描いた友達のお母さんからテキストが入りました。
「彼らの作品が今日の新聞に出てるよ!」と。

「ええーっ!」とびっくりしながらダウンタウンで『Daily Post』紙を手に入れます。

ありました!
息子達の作品が大きく取り上げられています。


『目を惹いた作品』と言う説明が写真に添えられていました。

誇らしげに自分の作品を見る息子。

「すごいね~!」と言うと
照れながらも満面の笑顔になります。

家に帰る途中でその友達の家に立ち寄りました。
お互いに笑顔で「ハイファイブ」と手をたたき合って喜びを分かち合います。

「来年も出場するの?」と聞くと
「もちろん!」と答え、2人で何を描くが相談している様子。

参加することに意義がある・・と言いますが、それ以上に達成感に満ち「自信」と言うご褒美をもらったチョークフェスティバルでした。


有難うございます。


2016年7月2日土曜日

SFの美術館 Legion Of Honor

息子の夏休みが本格的に始まりました。
この夏はベイエリアのいろんな場所を息子と探索しようと計画。

第一弾は、美術館 “Legion Of Honor”。

ここはSF市内に住んでいた頃によく訪れた場所で、太平洋とゴールデンゲートブリッジが見渡せる小高い丘の上にあります。


リンカーンパークの中の駐車場に車を停めて歩きます。
ゲートをくぐると目の前に飛び込んでくるのはロダンの作品。


中に入り、入場券を購入します。

数々の部屋が放射線状に分かれています。
最初に入ったのは18世紀イギリスの作品の部屋。


この時代の絵画や美術品は何故か懐かしい感覚がします。
過去世の記憶が蘇ってきそう・・

部屋を進んでいくと17~19世紀のフランス、ロシア、オランダの作品。

そして一番奥に、私のお気に入りの部屋があるのです。


ここは印象派の作品がズラリと展示されています。
モネ、ルノアール、ピカソ、ゴッホ、マネ、ドガ、ルドンなど・・


特に大好きなモネの作品は見つめているだけで色の魔法に癒されます。


ジワジワとハートに滲み込んでくるヒーリングアートですね。

息子は抽象画ではないピカソの作品が気に入ったようでした。

有名作家が勢ぞろいなのに人が少なくて貸し切り状態。
なんと贅沢~

反対側の部屋には10世紀前後のヨーロッパの宗教画が並んでいます。
その中でもラファエロの作品は圧巻でした。

特別展示室ではネイティブのアーティストの作品が展示されていました。この「Wild West」の展示は9月11日まで。

エジプト文明のミイラや装飾品などがある特別展示室。
The Future of the Past: Mummies and Medicine

息子は「ミイラが怖い~」と言って隣の部屋に逃げてしまいました。
ミイラをレントゲンスキャンした映像が壁に映し出されたり、ミイラの頭蓋骨から複製した顔の彫刻が展示されていました。
この特別展示「Mummy and Medicine」は8月26日まで。

ロダンなどの作品を集めた彫刻の部屋。
手の彫刻の前で「ママ、見て・・」と同じ形に真似してみせる息子。


こういうところはあどけないまま・・

ここは天井が高く、光が入って開放感があります。


ドーム型の天井を見て、息子がローマ建築について話し出しました。
ローマンドームと言われる天井の作り方を学校で習ったようです。
彼の詳しい説明を「建築家の旦那の遺伝子?」と思いながら聞き入りました。

アートを鑑賞して息子と語り合えるなんて・・・
急に彼が成長した気がします。

「ママ、連れてきてくれてありがとう。」との言葉に嬉しくなり、息子と腕を組んで歩いた午後でした。


有難うございます。

Legion of Honor 公式ウェブサイト



2016年6月28日火曜日

日本語のエネルギー その2

私達が何気なく使っている日本語。
両親から、祖父母から、ご先祖様から・・
声と文字を通して何千年もの間、伝わってきました。

この日本語に特別なパワーがあるということを先住民のシャーマンから聞いたことがあります。

彼が我が家に滞在した時に「他の言語にはない“エネルギー”が日本語には存在している」ことを話してくれました。

サウスダコタに住む彼が、何故そのパワーを知っているのかを訊ねると
「聖霊が教えてくれた」と答えてくれました。

日本語の特別なパワー。
それは・・
音霊(おとだま)=1つ1つの音が発するエネルギー
言霊(ことだま)=音の組み合わせによって生まれるエネルギー

『日本語』は神道と深い関わりがあり、神様の言葉として一語一語が存在しています。

「声にして発することでそのエネルギーが現実を引き起こし、願いが叶うのをサポートしてくれるんだよ。」と彼が話してくれました。

アメリカで生まれた息子には、日本の親戚と会話が出来るように・・と言う理由で日本語を話し続けていた私。

シャーマンの話を聞いてからは、それまで以上に日本語の重要性を感じ、息子がちゃんと日本語を話すようにと努力しています。
「いってきます」

余談ですが・・
日本語が特別なパワーを持っていることに気付いた人達がいたそうです。
第二次世界大戦直後、この特別なパワーを消し去ろうと「日本語を禁止して英語を話すように」と日本国民に命令が下されようとしました。
これを阻止したのが昭和天皇でした。
昭和天皇のおかげで私達は今でも日本語を使うことが出来るという話です。
有り難いですね。

『特別なエネルギーを持つ言語を後世に伝えていくこと』・・
私達日本人が持つ大切な役目なのだと思います。

この想いを含んで、アメリカに住んでいても主人がアメリカ人でも、息子に日本語で話し続けています。


有難うございます。

2016年6月26日日曜日

日本語のエネルギー その1

海外で子育てをしていると子供の言語教育で困惑することがあります。
特に両親のどちらかが外国人の場合は「子供の第一言語を何にするか」「家庭の言語環境をどう設定するか」で子供の言葉に対する理解が違ってくることもあります。

私の主人はアメリカ人で、彼は英語しか話しません。
息子には赤ちゃんの時から私は日本語、主人は英語を使っています。

3歳の時に息子が突然私に英語で話しかけてきました。
日本語で話すよりも英語のほうが彼にとっては簡単だったのでしょう。
でも「ママは英語がわからないから」と伝え、徹底して日本語をキープするようにしました。

それは以前勤めていた職場のボスの話が影響しています。
ボスは5歳の時に日本からアメリカに移住してきました。
移住した頃は英語が話せなかったので「家庭でも英語だけを話すように」と学校から指示されたそうです。
両親とも日本人なのに、ずっと家庭で英語を話していました。
その結果、日本語を忘れてしまい日本に住む祖母と会話が出来なくなったと言うことでした。

子供の脳はスポンジのように新しいことをどんどん吸収します。
でも、使わないと忘れるのも事実です。

ボスの体験談からこのことを再確認した私は「私の子供には日本語だけを使おう」と決めました。

小さい時から私と日本語で会話をし、日本人のプレイグループの中でボキャブラリーを増やし、日本語のプリスクールで日本の文化を学びながら日本語を使い、その後日本語補習校に入学した息子。
今も補習校の中高部に通っています。

「アメリカに住んでいるのに何故日本語教育が必要なのか?」と主人は疑問に思ったようです。
主人に私の想いを説明し、理解してもらうように説得しました。

その想いとは・・


日本語のエネルギー その2 に続く・・



2016年6月25日土曜日

夏期集中学習@日本語補習校

カリフォルニアの現地校は6月中旬に年度末を迎え、夏休みに入ります。
息子も6th Grade を終了し6月10日から夏休みに突入しました。
例年ならすぐに大阪に帰省して学校に通うのですが、、、
今年から中学生の息子。
いろいろ考えたあげく今年はカリフォルニアに残ることにしました。

毎週土曜日に通う日本語補習校は6月に2週間の夏期集中学習期間があります。
火曜日から土曜日まで毎日補習校に通うシステム。

我が家から補習校までは車で30分の距離。
土曜日は渋滞もなくスイスイ~なのに、平日はそうはいきません。
ハイウェイに乗った途端に渋滞です。
朝、早めに家を出て渋滞の中を運転し、補習校で息子を降ろしてからUターンするのですが、帰路の渋滞がまたひどい・・
シリコンバレーの道路事情に「お勤めされている方、毎日ご苦労様です。」と思いながら運転をしていました。
私達は2週間で終わるからまだいいですが・・

1日目が終わった時点で「もうヤダ~」と愚痴る息子。
「これがあと13日も続くの?」と、うんざりしている様子でした。
朝の渋滞と1日2往復の車の運転に、私もその言葉に同意。
どうなるかな~・・と思った初日でした。

日を重ねるに連れ、息子の態度が激変しました。
「学校イヤだ~」から「ママ、学校楽しい~」と言うようになりました。
教室で手を挙げて発表したことについて話してくれました。
話をしたことがないクラスメイトとゲームの話で盛り上がったと嬉しそうに報告してくれました。
先週の土曜日は球技大会が行われ、バスケットボールやドッジボール、フィールドでの借り物競争などでクラスメイトとの交流を深めたようです。
昨日は社会科で習った『少子高齢化』について説明してくれました。
私が中学生の時は習わなかったことです。

今日の土曜日は最終日。
迎えに行くと「漢字テストで100点取ったよ!」と自慢気に話す息子。
小学生の時は漢字が苦手で一桁の点数だった彼が嘘のよう・・
「凄い!」を褒めると照れながら笑顔を見せてくれました。
古本市で読みたい本を買ったと言うので「漫画?」と聞くと「小説だ」と怒られました。

週1度だけの補習校から、毎日通うと友達が増え、先生との会話も弾んだようです。

この2週間でなんだか急に日本の知識や日本語の会話が増えた息子にびっくり。
習うより慣れろ・・なのでしょうね。

とにかく2週間の集中学習が終わってホッとしている親子です。
「お疲れ様~」と息子を褒め、2往復の運転を頑張った自分自身も褒めました。

これから本格的な夏休みが始まります・・



2016年6月8日水曜日

オーラの見方:息子の場合

現在12歳の息子は、一般の方から見ると「不思議な子」です。

3歳の時に現在の肉体に入る前の中間世の記憶を思い出したり(子供の記憶)、オーラが普段から見えることを「自分は変」だと思って黙っていた(月のオーラ)子供です。

私からすると「変」でも何でもなく普通なのですが、これは私が一般的に「変な人」の部類に入るからかもしれません。

「オーラ」は、一昔前までは「オカルト」や「変な世界」の分類に入っていましたが、今では一般化された言葉になりました。

人のオーラを見る時は、その肉体から焦点をズラすと肉体の周りに白い光がボヤっと見えてきます。

白い壁を背景にして自分の手の平を見つめてみてください。
指ではなくその周りに焦点を合わせると、うっすらと白い光が指の周りに見えてきます。
それがあなたのオーラ=エネルギーフィールドです。

私には白い光に見えますが、訓練を積んだりサイキックのある方は色も見えるそうです。


息子はどんな風に見えるのかな・・?と思い、昨日2人でカフェに行った時に聞いてみました。

「今、ママのオーラ見える?」

「え、、ちょっと待って・・」
っと言って、2秒ぐらいしてから

「うん、見えるよ。」
と答える息子。

「なんで2秒が必要だったの?」と聞くと

「意識を変えなきゃいけないんだ。」と言う答え。

「ママは焦点をズラすと見えるんだけど、そうじゃないのね?」

「焦点っていうよりも、オーラを見る眼鏡をかける感じかな~」

「眼鏡?」

「うん、3D映画を観るときにかける眼鏡みたいなもの。
それを頭で考えてかけるんだ。
そうすると、見えてなかったものが見えるんだよ。」

「ふーん、すごいね。」

「ママのオーラも見えるけど、この椅子にもオーラがあるよ。」

「生き物だけじゃないの?」

「そう、全てのものがオーラを持っているんだよ。」

「じゃあ、このテーブルにもあるのね。」

「そうだよ。ボヤボヤって白い発光体みたいなのが周りにあるんだから・・」

「いいねえ。ママにはそこまで見えないわ。」

「小さい時はそれがいつも見えてたけど、僕の眼がみんなとは違うって気が付いたんだ。」

「そう言えば、そんなことを言ってたね。」

「だから見なくていい時は眼鏡を外して、見たい時だけ意識的に眼鏡をかけるんだよ、ママ。」

息子は自慢げに笑っていました。

私は生命を持った存在だけがオーラを持っていると思っていましたが、息子にとってはそうではないらしいです。

この地球上に存在するもの全てにオーラがあると言う話。
純粋な眼で見ると、それが見えるのかもしれません。

大人の「常識」で物事を判断して、それ以外の事は受け容れない世の中になっています。
ピュアな意識で物事を見ると、「常識」とは違って映っている場合もあり、「常識」って何なんだろう・・?と息子を見ていて思いました。

子育て中のお母様方・・
あなたのお子さんはもしかしたらいろんなものが見えていたり、いろんなことを覚えているのかもしれません。
一度聞いてみて下さい。


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子供の記憶



2016年4月16日土曜日

4泊5日のスクールトリップ

先週1週間は12歳の息子の春休み。
ほとんどの時間を彼と過ごしました。
家事を手伝ってくれて、買い物に行くのも、ガーデニングをするのも、料理をするのも一緒。
友達を日替わりで招待してお泊りプレイデートもして、日頃よりも賑やかな我が家でした。

今週から学校が再開しました。
しかも息子の学年は、いきなり4泊5日の国立公園キャンプツアーのスケジュールです。

4日分の着替え、寝袋、トレッキングシューズ、シャワー用のコイン、ダウンジャケット、日焼け止め、枕などをバックパックに詰めて何度もリストを見直す息子。
月曜日の朝、爽やかな笑顔を残して出発しました。

5日間もテントでクラスメイトと過ごすことが出来るんだろうか・・?
ご飯はちゃんと食べられるんだろうか・・?
朝晩は氷点下近くまで下がる気温、、寒くないんだろうか・・?

静まり返った我が家で、いろいろ心配しながら過ごした5日間でした。

最終日の今日。
ツアーバスが到着する時間に学校に迎えに行きました。

子供達の到着を心待ちにしている親達が集まってきます。
「この5日間はとっても静かだったわ~」
「iPad でゲームをしたくてウズウズしてるんじゃない?」
「帰ってきたら臭いかもねえ。シャワーを浴びてないわよ、きっと・・」
・・なんて笑いながら話をします。

ようやくツアーバスが到着しました。

息子はちょっと疲れた顔でバスから降りてきました。
私を見つけて駆け寄ってきます。
「お帰り~」と思いっきりハグをしました。

車まで歩きながら、キャンプの様子を話してくれました。
シャワーが冷たくて1回しか浴びていないこと。
夜がとっても寒かったこと。
20km のトレッキングコースを歩いたこと。
テントは2人組で、すっと友達と話をしていたので毎晩あまり寝ていないこと。

いつもよりもお喋りになって、話してくれます。

車に乗って一息ついた時に、ポツリ・・と息子が呟きました。
「僕、このキャンプで、自分のことがもっとわかったよ。」

「自分のこと?何がわかったの?」

「僕は日本語を毎日喋りたい・・ってこと。一日の中で日本語を話さないとダメなんだ。」

意外なコメントに、嬉しくなりました。

「へえ~、じゃあママといっぱい話そう。」

「うん! それから、毎日ピアノを弾きたいってこと。」

1日10分しかピアノを弾かない息子ですが、それが彼にとってはとっても必要なことなのだと気付いたそうです。

「じゃあ、帰ったら弾いてね。」

「オッケー。 そして、ママにとっても会いたかったってこと。」

「ママもとっても会いたかったよ~」

家に着くと、もう一度長いハグをしました。

離れてみて初めてわかること・・
失くなって初めて気付くこと・・
当たり前のように感じている日常の中で、実はかけがえのない時間・存在・行動だったりします。

息子が日本語会話の重要性やピアノが好きなことに気付いてくれたのは、このキャンプツアーでの一番のギフトなのかもしれません。

ありがとうございます。


2015年5月23日土曜日

「いってきます」

息子を学校でドロップする時に「いってらっしゃーい。」と言って送り出す朝。
息子は「うん・・」と言って車のドアをバタンと閉めます。
「いってきます・・は?」と窓越しに聞くと、面倒臭そうに「バイバイ~」と手を振る彼。
朝は眠くて機嫌が悪いから、まあしゃーないか・・とそれ以上は何も言わずに車を走らせる私。
そんな日々が続いていました。

先週のワークショップのテーマは『第5チャクラ』。
集まった方達に言霊についてレクチャーをします。
言葉が持つエネルギーは計り知れません。
古代の人々は言葉に魂が込められているのを知っていたのです。
その言葉のエネルギーが天に届き、高次の存在がサポートをしてくれます。

「いってきます」は「行って」「来ます」。
行って、ちゃんと帰って来る・・その願いを言葉にして発進する「言霊」。
口に出して言うことで、サポートが得られます。

第二次世界大戦中の特攻隊の方々はこの言葉を口にしなかったそうです。
「帰らない」ことを前提に乗る特攻機では「帰る」サポートを受けることは出来ないので、
発した言葉は「行きます」。
それほどまでに言霊のエネルギーを認識していたのだと思うと、胸がキリキリと痛みます。

ワークショップの翌日、車の中で息子に言葉にはエネルギーがあることを説明しました。
以前にも「戴きます」は食べ物の栄養やエネルギーを戴く感謝の言葉だと言ったのに、忘れている彼・・
「学校に「行って」家に帰って「来ます」と言う意味で「いってきます」はとっても大切な言葉のエネルギーよ。」と言うと、じーっと聞き入って「わかった~」と納得していました。

学校に着いて、私が「いってらっしゃーい。」と言うと
息子は「いってきまーす!」と笑顔で答えてくれました。

「ねえ、ママも言って・・」と後部席のドアを開けながら息子が話しかけます。
「ママも“いってきます”でしょ・・」

息子を降ろした後はサンマテオのESLクラスに向かう私。
そうか、私もそうなんやわ・・と気がつきます。

大きな声で「いってきまーす!」と発すると、息子は安心したようで、ニッコリと笑って車のドアを閉めました。


ありがとうございます。

関連記事:日本語のエネルギー その1
                    Vibration of Your Heart


2015年5月17日日曜日

息子に褒められた~

カリフォルニアに住んで15年。
アメリカ人の夫を持つ。
なのに英語が苦手な私。

今年の1月からESL(English as a Second Language)のクラスを取り始めました。
月~金曜日までのクラスですが、仕事や習い事で週に3回しか通えません。
習う単語の数が多く、老化現象の一途を辿る私の脳みそは覚えるのに一苦労。

フラストレーションが溜まる中、車の中でブツブツと息子に愚痴をこぼしてしまいました。

「昨日習った単語、もう忘れてしもた・・」
「明日までに概要をまとめる宿題、全然意味がわからへん・・」
「あ~ もう学校辞めようかなあ・・」

後ろの席でそれを静かに聞いて、ひとこと呟く息子。

「ママの英語、だんだん上手くなってきてるよ。」

「えっっ?ほんまに?」

11歳の息子との会話は日本語だけです。
どうして彼にわかるの・・?

「うん。だってダディとの会話が前よりも長くなってきてるよ。ボキャブラリーも増えてるし・・」

「え~ そうやったら嬉しいな。」

息子は私と旦那との会話をじっと聞いているのでした。
私の表現力の乏しさを理解し、少しずつ単語力が増えているのに気付いています。

「ママ、忙しいのに頑張ってるね。偉いね。」

「・・・・。」言葉を失ってしまいました。

一息呑んで、「ありがとう。褒めてくれて・・」と息子に返します。
「じゃあ、やっぱり辞めずに続けるわ。」と付け加えました。

「うん、そうだね。」
とうなずく息子を、バックミラーで眺めながら頼もしい存在に感じ始めました。

「いつまでも子供」と思っていても、一日ずつ一瞬ずつ成長している存在が側に居ます。
彼の自立性、寛大さ、観察力をもっと尊重しよう・・と気付いたひとときでした。

ありがとうございます。


2015年5月12日火曜日

少女が教えてくれたこと

4歳の弟の友達のお母さんが、ある病気を患っていると知った12歳の少女。
いつも明るい笑顔を少女にも投げかける「その人」が、進行性癌を患っていました。
ドクターに見放され、2人の子供達をおいて他国に治療に行かなければならない・・と母親から聞かされたのです。

少女は涙を溜めて自分の貯金箱に向かいました。
そしてありったけのお金を取り出して「全部、寄付に使って」と、真っ直ぐな眼差しをして母親に手渡しました。
自分で寄付のサイトに行き、母親の助けを借りながら全額を治療のために寄付をし、少女が自分で「その人」にメッセージを書きました。

少女の母親はその姿を側で見て「もう何も教えることはない。」と思ったそうです。
この気持ちだけで充分だと、宝石のようなギフトをもらった気持ちで胸が熱くなった・・と語ってくれました。

私はその話を聞き、感動しました。
4歳の頃からその少女を知っているけれど、大人顔負けの行動力に言葉が出ませんでした。
熱いものが目から溢れてくるのを感じました。

すごいなあ・・
少女の純粋さ、真っ直ぐさ、そして強さ・・
彼女を育てた、あなたもすごいよ・・

私は涙を拭きながらそう伝えました。

その少女は、自分で考え、自分の意志を持ち、行動に移す。
その中には「頭で考える」ことは存在していません。
ハートで考え、ハートから湧き上がる想いで行動しているだけ。
それは真っ直ぐで純粋で、大人である私達に大事なことを教えてくれます。

私達大人が忘れ去ったもの・・
時々子供達がそれを思い出させてくれます。

この少女がとても大切なことを私に教えてくれました。

ありがとうございます。




2015年5月6日水曜日

「ママと子供の癒しのワークショップ&軽食会」in サンマテオ

喉元過ぎれば、熱さ忘るる・・
とはよく言ったものですね。

渦中にいる時は自分を見失い、髪を振り乱し、もがいている状態だったのに、
過ぎてしまえば、そのもがきや、自分を見失っていたことさえも忘れています。

息子が生まれてから4歳でプリスクールに入るまでは、バタバタ状態で毎日が過ぎていきました。
一日が息子中心に始まり、彼の世話に追われ、そして夜を迎えます。
同じ年頃の子供を持つ母親同士で子育ての悩み相談や愚痴を聞いてもらいました。
サポートをし合える仲間がいるのは心強く、気持ちがほっとする時間でした。

息子は現在11歳なので、まだ子育てが終わったわけではないけれど、彼が学校に行っている間は私の時間が出来ます。
この有り難いひとときを、最近は「当たり前」に感じていました。
先週、2歳の息子さんを持つ友達と話しをしていた時に、この「当たり前」の時間は彼女にとっては「夢の時間」なのだと言うことに気がついたのです。
一日中彼女は息子さんと一緒に過ごし、自分の時間をほとんど持てないでいる様子。
息子が2歳の時は「あ~私もそうだったなあ・・」と思い出しました。

彼女と会った夜、心の中で何かがフツフツと湧いてきました。
「子育て奮闘中のママさん達のサポートが出来れば・・」と言う考えがハートの中心で芽を出し、その想いがだんだん大きくなってきました。

お料理上手な友人に相談したら、彼女も同じことを考えていたようで、二人でコラボクラスを開くことに即決定~

ベイエリアで、子育て中のママさん達の癒しのクラスを開催します。
以下はそのご案内です。

このクラスにご興味がある方、参加のお申し込みは上のEmail タブをクリックして、Sachiko までご連絡ください。

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「ママと子供の癒しのワークショップ&軽食会」

日時:5月12日(火曜日)午前10時~午後1時
場所:サンマテオ (参加希望の方にお知らせいたします)
料金:40ドル

 
<内容>
前半は子供さんと同伴で、子育てに有効なヒーリングについて学んでいただきます。
☆イライラする時に有効なグラウンディングの仕方
  グラウンディングって?
  呼吸法
  効果的なアロマオイル

☆手のひら療法(手のひらを使って癒す方法)

​後半は美味しいお料理を戴きながら、その秘伝ソースのレシピを教えて戴いたり、子育てについてのフリートークをしたいと思います。

お子様連れでも、お1人での参加でもOKです。

お出しするお料理は野菜がメインの軽食です。子供さん用に食事が必要な方は個人でご持参ください。

参加希望の方はお連れになるお子様の人数を書いてメールでご連絡ください。

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ありがとうございます。


2015年2月16日月曜日

息子と漢字

アメリカで生活をしていると漢字に接触する機会は極めて少ない。
日本では普通に目にする「○○銀行」「郵便局」「駅」「非常口」などの看板やサインがアメリカでは当たり前だが英語で書かれている。
それだけ漢字を脳にインプットするチャンスがなく、漢字なしでも暮らしていける。

現在5年生の息子は、日本語補習校で毎週土曜日にある漢字テストをとても嫌がっている。
平日の現地校の宿題と日替わりの習い事で忙しく、漢字を覚える時間がないのも事実。

まだ低学年の頃はなんとかこなしていたが、高学年になると覚えるのも一苦労。
一旦覚えても、使わないから忘れる。
国語の教科書はほとんどの漢字の横に振り仮名を打ち、音読の宿題をしている。
画数が多い漢字は、彼にとっては何かのシンボルにしか映らず「字」として認識していないようだ。

先週出された25問の漢字を覚える宿題。
以前に習った漢字のようだが覚えていないので新しい漢字に見えるらしく、木曜日になっても全く手をつけていなかった。

しかたなく助け舟を出すこと・・

「少しずつ覚えようか・・」と言うと
「嫌だ~」と拒否された。

「今日は10問だけ覚えようよ。」
「10問なんて多すぎる。」

「じゃあ、5問だけ・・」
「だって、時間がないもん。」と言いながら、何もせずにボーっとしている。

「1つでも覚えると嬉しくなるよ。」
「覚えたって使わないから嬉しくないよ。」

「日本に行く時に役にたつやん。」
「そんなんだったら日本に行きたくない。」

ああ言えば、こう言う・・で、覚える気が全くない息子。

私がしつこく言うので、仕方なく5問だけを紙に書き始めた。
木曜日に5問、金曜日に5問を渋々して土曜日のテストに臨んだ。

この葛藤が毎週続く。

覚えていない漢字が多くなってくるので、本を読むのも嫌がる。
読む本はもっぱら英語。

半分は日本人なので日本語の勉強は必須・・と思っていた。
補習校は高校卒業までは行くのは当たり前・・だと思っていた。
けれども、最近は限界を感じている。

補習校で久しぶりに逢ったママ友と話をした。
彼女の娘さんも息子と同じ5年生。
旦那さまはアメリカ人。

「補習校、どう?」と聞くと
「いつ辞めるか、微妙。」と言う答え。

「ウチの息子も漢字が全然やねん~」とこぼすと
「一緒一緒。娘も全く勉強しないよ。」と笑っている。

何処も同じ・・・

アメリカに住むのに、漢字はいらんしなあ~

6年生までは行くとして、中学校はどうしたものかな・・

息子の将来の日本語学習・・
現在思案中です。



2015年1月24日土曜日

子供の記憶

息子が3歳の時の話。

家で積み木遊びをしていた彼が私に話しかけてきました。

「ママ、あのね。僕、ここに来る前はお空の上にいたよ。」

それまで積み木に熱中してのに突然思い出したように話し始めました。

「え・・ほんと?お空の上で何をしていたの?」

「下を見ていたの。」

「下?」

「うん。下にはいっぱいいっぱい人がいて、その中でママを見つけたの。ママが一番綺麗で優しそうだったからママの所に来るって決めたんだよ。」

その息子の言葉に、ただただ驚いた私です。

「とっても嬉しい~。ママを選んでくれてありがとう。」と言うと

「うん。」
・・と一言返し、息子はまた積み木を探し始めて、会話は途切れてしまいました。

前世や中間生、胎内のことを記憶する子供の話は本で読んで知っていましたが、我が子も中間生の記憶があると知ってびっくりしました。

それからその話をまた聞こうと思っても、「嫌だ~」と言ってしてくれなかったのが残念です。

3歳だった彼はもうすぐ11歳になります。
最近息子にこの話をしたら何も覚えてませんでした。

「え?そんなこと僕が言ったの?」と答える彼。
3歳の時に言ったことも、生まれる前のことも彼の記憶から消えていました。
ちょっとがっかりしてしまいました。


姪っ子が4歳の時は、彼女が母親の胎内にいたことを覚えていました。
「私ね、こうやってママのお腹を蹴っていたのよ。」
・・と丸くなりながら、片足は折り曲げて、もう片足を伸ばして、床を蹴って胎内でしていた姿勢を再現してくれました。

「すごいね~ 覚えているの?」と聞くと

「うん。だっていつもこの格好だったもん。それでね、早く出たい出たいって思っていたの。」と答えてくれました。

中学生になった彼女にそのことを話しても、驚かれるだけですっかり忘れていました。

人間は忘れる動物なのですね。
時間と共に大切なことを忘れていくのです。

もしかしたら赤ちゃんは言葉では伝えられないだけで、前世や中間世、胎内でのことを全て鮮明に覚えていて、大人よりもいろんなことを知っているのかもしれません。

人間として生きていく中で、その記憶が普段の生活に塗り替えられるのかもしれません。

息子が言葉を話し出した時に、もっといろんなことを聞いておけばよかったなあ‘~と後悔・・・

小さいお子さんがいらっしゃるお母様方、、1度お子さんに聞いてみてください。
生まれる前のことを覚えているかもしれません。



関連記事:忘却
    月のオーラ


2015年1月14日水曜日

すごいこと(息子の言葉にウルウル)

昨夜、晩御飯の後片付けをしている私に
「ママ、すごいこと教えてあげようか~」と息子が駆け寄ってきた。

「なに?」と聞くと

「僕って、今、ここのキッチンにいるでしょ。」

「うん、そやねえ。」

「このキッチンはどこの国でもなく、アメリカという国にある家のキッチンなんだよね。
そこに僕は立っている。
いろんな国がある中でアメリカを選んで
いろんな星がある中で地球を選んで
いろんなシステムがある中で太陽系を選んで
いろんなギャラクシーがある中でミルキーウエイギャラクシー(銀河系)を選んで
今ここに、地球と繋がっているこのキッチンに立っているんだよ。
広い広い宇宙の中のこの場所に、今ここに僕がいるってこと・・
すごいことでしょ?」

すごい・・

私は息子の言葉に驚き、言葉を失ってしまった。

その事実よりも、息子の頭の中がすごいと思った。
サイエンスの時間に宇宙・太陽系のことを学んだらしい。

「それって先生か誰かが言ってたことなん?」と聞くと
「ううん、宇宙のことを勉強したから自分で考えてたの。」と答える。

学んだことを消化し、自分のことに置き換えて考えるところがすごいと思った。
広大な宇宙の中で今の自分の存在を認識し、その奇跡的な事実に感動している。

もうすぐ11歳になる彼が私の知らない間に成長し、親や学校が教えること以外にいろんなことを発見し、自分で答えを見つけ出す術を得たのだと感心してしまった。

「あなたが今ここにいることがすごいこと。
そしてママがここに居ることもすごいこと。
あなたとママが今一緒に居ることはとってもとってもすごいことよ。
スーパーミラクルやん~」
と言い、キラキラした目で語る息子をきつく抱きしめた。

ハグをしながら息子が呟く。
「ママが僕のママでよかった・・」と。

嬉しくて涙が滲んでくる、幸せなひととき。


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2015年1月3日土曜日

10日遅れのクリスマスプレゼント

去年の12月に息子がサンタクロースに書いた手紙・・
「サンタクロースへ。子猫を下さい。第1希望は真っ黒で胸が白い猫。第2希望はジンジャー色の猫。ありがとう!」

クリスマスの朝、サンタクロースからのプレゼントを心待ちにしていた息子。
そのプレゼントの大きさが思いのほか小さく「猫の泣き声が聞こえない・・」と箱を開ける前にがっかりしていた。

泣きそうな顔で箱を開けるとサンタクロースからの手紙が入っていた。
「君はこの一年間とてもいい子だったので望み通り猫をプレゼントするよ。でもノースポールから持っていくのは難しいのでご両親と猫をどこかで手に入れなさい。そのお金は私が持つから・・。その代わり猫の世話はご両親ではなく君がすることを約束してね。サンタより」

急に笑顔になった息子。
やった~!と叫んでいる。

そんな息子を見ながら「ほんまにええのん~?」とこっそり旦那に目で訴える。
「Sure!」と言うアドリブ。
あ、そうですか・・と納得する。

アメリカには、飼えなくなったり捨てられたペットを預かり、ペットを探している人に引き渡す仲介役をしている「シェルター」と言う場所がある。
近所にシェルターが2軒ほどあるので、まずそこに行って、そのあとペットショップにも見に行こうと言うことになった。
年末は忙しかったので、年明けの2日に息子と旦那と3人で出かけた。

1軒目のシェルター。
猫のセクションに行くと30匹ぐらいの猫がそれぞれの区切られたブースで寛いでいた。
そこにいる猫はみんな2歳以上で大きい。
息子はその中の1匹・・2歳の猫を気に入ったようだった。
「ママ、この猫可愛い~。でも黒い猫じゃないけど。」

「このシェルターで欲しい猫が見つからなくても他のシェルターやお店に居るかも知れないから・・ここで決めなくてもいいよ。」と息子に耳打ちする。

係りの人が違う部屋を見せてくれた。
「この子達は新入りよ。」と指差す部屋を見ると5ヶ月の子猫の姉妹が遊んでいた。

一目見て驚いた。
色が黒くて胸が白い・・
息子の希望の子猫・・




最初はその子猫に興味がなかった息子だったが、だんだん気になってきたみたいだ。
「触ってもいい?」と係りの人に聞いている。
「いいわよ。」と言って部屋の鍵を開けて私達を中に入れてくれた。

おもちゃを差し出すとじゃれて遊びだすおてんば猫と、はずかしそうに隠れる人見知り猫。
姉妹なのに全く違う性格。
遊んでいるうちに息子は気が変わり始めた。

「さっきの猫よりもこっちが好きになってきた。」
「とっても可愛い。」
「でもどっちかが決められない。どっちも好き。」
「ダディ、両方飼ってもいい?」

その息子の質問に
「いいよ。」と1つ返事で答えた旦那。

ひえ~!ええのん?・・
私はただびっくりするばかり。

「この子達を2匹共引き取るよ。」と係りの人に告げる旦那。
「あ、じゃあ今日持って帰れますよ。」と返された。
あれよ、あれよ、、と言う間に話が進んで、この2匹を今日引き取ることになった。

予防接種は?・・避妊手術は?・・どうやって持って帰るの?・・と思っていたら。
「ちゃんと箱に入れてあげるから。」と言う答え。
この子達は1ヶ月前にここに来て、予防接種や避妊手術を済ませて、今日やっとディスプレイの部屋に移ったばかりだと話してくれた。

正に運命の出逢い・・・

書類にサインをし、係りの人からの説明を受けてシェルターを後にする。
車には箱に入った2匹の子猫。
「ミャーミャー」と泣いている。

「サンタさん、すごいものをプレゼントしてくれたねえ。」と言うと
満身の笑顔で箱を見つめる息子。
「すっごく嬉しい~」と家に着くのが待ちきれない様子。

我が家に家族が2匹増えました。




これは新年の一大事です。


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