アメリカ東海岸のニューイングランド、マサチューセッツ州にある大西洋沖、約50 kmに浮かぶ小さな島、ナンタケット島。
このナンタケット島が発祥地で、藤で編まれた伝統工芸品の籠が「ナンタケットバスケット」と呼ばれています。
世界で屈指の捕鯨基地であったこの島で、地元のインディアンの籠と鯨の油を入れる樽を作る技術から生まれたのがこのバスケットの由来ですが、今日ではニューヨーク社交界、セレブ、上流マダムのリゾートバッグとしても有名になりました。
蓋付きのバッグは10万~20万円、蓋なしの籠でも5万円ぐらいからのお値段が付いている高級品です。
「ナンタケットバスケット作製を教えている。」・・と言う方のお宅に偶然遊びに行く機会がありました。
ディスプレイされている籠たちを眺めていると、「作りたい~!」と言う思いが湧きあがり、クラスに入れるようにお願いしてみました。
11月にその先生のお宅にお邪魔して、プライベートで手取り足取り、バスケットの土台作りから教えていただくことに・・。
モールドと言う型に嵌めて、籐で縦のラインを作ります。
そのラインを横にジグザグ状に違う籐の紐で編んでいくのです。
簡単な作業ですが、力の入れ方、籐の締め方などにコツがあり、私はモタモタしていました。
先生が慣れた手つきで見本を見せてくれますが、そう簡単には行きません。
取り合えず横のラインは家でやってくることになり、1回目のクラスは終了。
ここまででも3時間ぐらいはかかっています・・
毎日、時間を見つけては家で「編む」作業をしました。
単純作業なので、一種の瞑想状態になります。
一心不乱で編むことに集中。
2回目のクラスはモールドを外し、籠の枠を嵌めこむ作業。
枠を嵌めたらそれに沿って籐を編みます。
字にすると簡単ですが、これだけでまた3時間が経ちました。
最後まで編めなかったので、先生のお宅に作品を残して帰ることに・・。
この間に先生が最後まで編み終え、ニスも塗ってくださいました。
3回目のクラスはこの籠に取っ手をつけて、底の仕上げをし、名前を焼き付ける作業。
これには1時間もかかりませんでした。
めでたくデビュー作が完成。
自分で作った作品。
すごく愛着が湧き、大切に使いたいと思います。
1つ目を作ったら、また次・・・って欲張りにもなってきました。
来年もしばらく籠作りに嵌りそう~