2013年11月20日水曜日

陶芸クラス その1

4年前にコミュニティスクールで陶芸クラスを受けてから、土の魅力に嵌ってしまった。
そのクラスは残念ながら閉鎖したので、また機会があれば陶芸をしたいなあ・・と思っていた。
この夏、初心者向け陶芸クラス・4回コースのお知らせが来て、「やりたい!」と思いすぐにサインアップした。
9月からの予定がずれて10月からのクラスになり、日本に帰っていた私は1回目をパスして2回目から参加した。

講師は陶芸家で茶道家の木下宗道さん。

名前を聞いてどんな方だろう・・と思ったが、お会いしてみると笑顔が素敵で親しみやすい女性だった。(初めてお会いしたのに、何故か懐かしい気持ちになってしまった・・)

クラスでは「ピットファイヤーリング Pit Firing 」と言って、ネイティブアメリカンの陶芸技法で作品を作る。
粘土をひも状にして巻きながら、境目を手でひねって合わせるピンチング&手びねりの手法。

4年前に習った時は「ろくろ」を使い、それを扱うのに一苦労したが、今回の手法なら思い通りに形が作れるので初心者向きかも・・と思った。

1回目のクラスは、土や道具の紹介と手びねりの技法を学ぶ。
大きい作品のほうが見栄えはするが、家には義理母が作った大きな食器(彼女も陶芸家)が沢山あるので、小さめの花器やキャンドルスタンドを作ることにした。
ひも状にした粘土を好みの型に入れて、隙間を埋めるようにひねっていく。
初心者向きと言っても慣れるまでは難しい。

私は1回目が抜けたので、粘土を持ち帰り、家でも作品を作ることになった。
息子の習い事、受けなければならないオンラインクラス、夕飯作り・・・忙しい毎日でまとまった時間がとれない。
粘土に没頭する時間があまりなく、わずかな時間を見つけては作品を作製する。
焦りと戸惑いで良い作品が出来ず、それでまた焦る。
何も考えずに自分の中心に入るように努力した。
傍で見ていた息子が興味を持ち始め、一緒に粘土を触って遊んでいる。

2回目のクラスは、磨きを入れる作業。
滑らかな石を使って、作品の表面を磨いて光沢を入れていく。
この時点で作品にはまだ水分がありチェダーチーズ状の硬さでなければならない。
なのに私の作品は乾燥しすぎて、磨きを入れるには硬すぎる。
あっちゃー・・
遠めから水をスプレーして水分を入れて磨き、なんとか粗い表面は少しマシになったようだ。
でも他の方と比べると、全然イケてない。
これも味・・と思って、あきらめることにした。

作品が割れることも想定して多めに作品を作ることになった。
手びねりだけでなく、他の方法も教えていただき、お皿を作ろうと決意。

しかし時間切れになり、後の分は宿題に・・・

またもや家で宿題作業をすることになった。
1人で粘土を触っていると、息子がじっと見ている。
「また一緒に作っていい?」と言い、答えを待たずにもう粘土を捏ねている。
アート好きな息子は手早く作品を作り上げてしまう。
ハロウィーンが近かったので、魔女やガイコツの形を作っていた。

自分と息子の作品を比べると息子のほうが存在感のあるモノを作っているような気がした。
心がピュアなほうがいい作品が出来るのかも・・・
粘土を触って作品を作ることで、心の内側が作品に現れる。
心が静かな時は、どっしりと安定した作品が出来て、見ているだけで安心感が沸く。
時間に追われて焦っている時は、なんだか頼りない作品になり、作品からもその波動が伝わって来る。

心を落ち着け、無になり、作品と一心同体になる。
「禅」に通じるような内観瞑想の世界。
それがいい作品を作る秘訣なのかも・・と思った。

木下宗道さんの作品を見るとその安定感、平和な心が伝わってくるよう。
素朴さの中にも気品がある、その存在感。
すごいな~~


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さすがプロ!・・と言う作品。


後半の3回目と4回目のクラスは次回に・・


木下宗道さんのブログです。
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