週末の夜。
息子が友達の誕生日会に誘われ、夕方から4時間ほどいなくなった。
旦那が「2人で街に繰り出そう~」と言って、サンカルロスのダウンタウンに車を走らせる。
いつもならどこかのレストランを予約して夕食を戴くが、この日は行きあがりばったり。
旦那にしては珍しく何のプランもなく、ローレルストリートをぶらぶら歩く。
ふと目に留まったバーがあり、「ここに入ろう・・」と一見さんで入った。
メニューを見た途端に気になるモノが目に留まり、「これ頼んで~」と旦那に伝える。
『Belgian Strong Ale Flight 』
旦那もこれは面白そうだ・・と同意。
黒ビール3種類・3ヶ国のテイスティング。
Black Diamond The Twelve : アメリカ
ST. Bernardus ABT 12 : ベルギー
La Trappe Quad : オランダ
黒ビールが4ozずつグラスで運ばれてくる。
ワインや日本酒のテイスティングはあるけれど、このメニューは初めて~
運ばれてきたグラスを取って、一つ一つ吟味する。
コクがあって美味しい、さすがベルギービール~
ギネスよりもまろやか~
アメリカ産もなかなかやるな~
なんて品評しながら、3種類を飲み比べた。
(4oz とは120ml。ちょっとずつ・・)
ビールのテイスティングを終え、「お愛想・・」と言ってお金を払いバーを後にする。
(えらい、あっさりやなぁ、2杯目はナシかいな・・)
またローレルストリートを歩くと、雰囲気のいいイタリアンレストランを発見。
ドアを開けて席があるか聞いてみた。
オーナーらしき男性がお客を引率していて、「あいにく満席だけど、8時までに食事を終えるのならテーブルがあるよ。」と言ってくれた。
8時までには2時間近くあるので、「大丈夫~」と言ってテーブルに案内してもらった。
大学時代に1年間イタリアのフィレンツェに留学していた旦那は、南イタリア出身のオーナーと気が合い、イタリア産の生ハムについて話が弾みウキウキ状態。
生ハムが大好物の旦那の目が輝いている。
イタリア南部・パルマ産の美味しい生ハムとナパ産の赤ワイン・ピノノワールで前菜を戴いた。
ふと旦那が私の顔を見つめ、「クリスマスプレゼントは何がいい?」と聞く。
う~~~ん・・・
今までにもらったモノ
誕生石のピアス、スワロスキーのペンダント、ネイティブアメリカン風の髪留め、服、靴、変なオルゴールって言うのもあったなあ。
でもオルゴールの次の年から「ギフトカードにして・・」ってお願いしたんやったっけ。
う~~~~ん・・・
ギフトカードも愛想ないしなあ。
わかった!閃いた!!
モノは何も要らん。
その分を積立貯金して。
「えっっ?」
それで3人でいつか海外旅行に行こう。
「へっっ?」
だって夏休みは日本帰省でどこも行かれへんし。
日本以外の海外って新婚旅行以来行ったことないやん。
お爺ちゃんの故郷のチェコや、親戚がいるオーストリアに行ってみたい。
「それはいい考えやな・・」
モノはもう要らんから、素敵なことを体験をしよう。
それが最高のプレゼント~
積立貯金、何年かかるかわからんけど・・
「たまには良いこと言うな~」と旦那が褒めてくれた。
メイン料理が運ばれてきたので、2杯目のナパ産赤ワイン・サンジオベーゼで乾杯した。
チェコはビールが美味しいんやったっけ?
・・と旦那に聞きながら。