18時40分。
スイムチームで練習をしている息子を迎えに行く時間。
車を5分走らせてスイミングスクールに到着。
車を停め、息子が待つプールまで歩きました。
ピンクから藍色に染まるグラデーション色の空。
サンフランシスコベイ上空のその色合いを見ながら、心が穏やかになります。
夕日が西に沈みかけ、月が東から顔を出したところでした。
思わずシャッターを押します。
藍色が濃くなる一秒ごとに月の白さが際立つ感じ。
車に乗った息子は月を目で追いかけています。
「ママ、今日の月は薔薇みたいだねえ。」
「薔薇?月の光が?」
「違うよ。月のオーラだよ。」
オーラ・・
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1週間前。
息子と『オーラの本』を一緒に読んで、人間の身体の周りにある光の話をしていました。
「オーラ」と言うのは人間では「身体の3~20cm前後に渡りすっぽりと包む立体的な楕円形または卵型のエネルギーフィールドのこと(Wikipediaより)」と言う解釈が一般的です。
人を取り巻く気の場で健康や気分、エネルギーレベルについて教えてくれます。
オーラ写真を撮ると、光のエネルギーフィールドを映し出すことが出来ます。
私も、目の焦点をずらすと身体の周りの光や色がうっすらと見えます。
それを息子に伝えると・・
「そんなの前から知ってるよ。僕はもっといろんな光が見えるんだよ。でも僕の目はおかしいと思ってたから黙ってたの。」と息子が応えました。
有機物、無機物に限らず、どんなものにもオーラが見えるらしく、その形は物体の周りだけに限定していないと言います。
「すごいねえ~」と息子を褒めると彼は安心して笑顔になりました。
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「・・で、月のオーラってどんな形なの?」、車を運転しながらと聞くと
「丸がいっぱいあって、それが重なっているんだよ。」と言いました。
説明されてもわからないので、家に着いてから絵に描いてもらいました。
黒字が月の輪郭で、赤字が月のオーラだそう。
「え?月のオーラってこんな風に見えるの?」と聞くと
「いつもじゃないよ。でも今日はこんな感じ。薔薇みたいでしょ・・」と言う答え。
「薔薇の月の光を浴びて、今夜は特別なのねえ。」と言うと、
「そうだねえ。」とまた月を眺めています。
一週間前の会話がなければ、薔薇のオーラのことは話してくれなかったのかもしれません。
平均的なものの考え方で、1人1人の個性をくくってしまいたくありません。
息子の感性を大切にしたいなあと思った時間でした。
カリフォルニアは明朝3時51分に満月になる今夜の月。
私には見えないけれど、薔薇の形のオーラの月に見守られて心がフワフワと花びらのように開く感覚を覚えました。あなたの眼には今夜の月はどんな風に映っているのでしょうか・・?
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