アイアンイーグルが3年半ぶりにウチにやってきた。
煙草を吸いお酒を飲みながら冗談を言う彼を「ただのおっちゃん・・」と思っている我が家のメンバー・・特に息子。
シャーマンとしてではなく普通の友達として接し、応対をする。
月曜日の午後。
私は恒例のスタンフォードホスピタルでのボランティアが入っている。
旦那は仕事が忙しくてお客様の世話が出来そうにない。
「レイキヒーリングのボランティアで、スタンフォードの癌センターに行くんだけど・・」と言うと
「僕も付いて行く。」と答えた。
「じゃあ、3時間のサービスの間はどこかを散歩しててね。」と言って、一緒に連れて行くことにした。
私がどんな所でボランティアをするのか興味あるみたいなので、ヒーリングルームを見せ、セットアップを始めているチームメンバーに彼を紹介した。
彼のことをシャーマン(メディスンマン)だと知ると、みんな驚いている。
メンバーの1人はナバホ族の血が混ざっているネイティブアメリカンで、彼と握手をすると涙を浮かべて感激していた。
サービスの5分前になった。
自分をセンターリングするために、みんなで輪になって宇宙と地球のエネルギーと繋がる。
アイアンイーグルもその輪に入り、手を繋いで一緒に祈りをした。
その直後、彼が「この場所に来れたお礼に、みんなの手にスピリットを呼ぶお祈りをしましょう。」と言い出した。
目を閉じ、手の平を上に向けて自分の胸の前に出す。
彼の言語で、なにやら言葉を呟いているのをその姿勢で聞いていた。
すると・・
だんだんと手の平がピリピリしてきた。
何かが手の平の上を漂っているような感じだ。
それがビリビリと電気が走ったように変わる。
身体の中心に熱いエネルギーが湧いてくる。
身体中がカッカしてきた。
熱い!
ほんの2-3分のお祈りで身体全体が変わったのを感じた。
身体だけでなく、部屋全体のエネルギーが変わった。
すぐにクライアントが入ってきたので、チームのメンバーはレイキヒーリングのサービスを開始する。
「じゃあね~」と言って、アイアンイーグルは部屋を出て行った。
サービス中は、さっきの「熱」がまだ身体中、特に手の平に存在していて、普段よりも強力なヒーリングが出来ているような気がした。
「これを感じているのは私だけやろか・・?」
休憩時間にメンバーと話すと、全員が私と同じことを体験していることがわかった。
「Sachiko! あなた凄い人を連れてきたのね~!」
みんなが口々に叫ぶ。
「そうみたいやねえ・・」
彼のシャーマンとしての能力を初めて目の当たりにしたような気がした。
帰りの車の中で、「みんなびっくりしていたよ。」と言うと
「へへっ・・」と照れ笑いをするアイアンイーグル。
「でもSachikoだって出来るようになるさ。僕のクラスを受ければ、ね。」・・と意味深なことを言う。
僕のクラスって・・?
そうや~
思い出した。
前に頼んでいたクラスのことを話し合わないと・・・