山道を1キロぐらい歩くコースで、樹々に囲まれた小道を歩くのは気持ちがいい。
今週はその友達が忙しかったので、アイアンイーグルを誘ってみた。
「トレイルを歩くけど、一緒に行く?」と聞くと
「行くよ」と言うので、私はジムパンツとウォーキングシューズに履き替えた。
さあ出かけよう~・・と思ったら、彼はジーンズにスーツのベストとジャケット、ピカピカの皮のローファーを履いている。
「山道やけど、それで大丈夫なん?」と聞くと
サウスダコタでは狩りに行くのに何十マイルも歩いているんだと自慢する。
距離じゃなくて服装なんやけど・・と心の中で呟き、「まあええか・・」と車に乗った。
5分でトレイルの入り口に着く。
そこから山道を登っていく。
ここは地元の人がウォーキングに使うコースで、犬を散歩させている人、走っている人、グループで歩いている人などが沢山いた。
みんなアイアンイーグルの服装を見て「??」という顔をしている。
そんなことは気にも留めず、自然に囲まれたトレイルで嬉しそうに深呼吸をする彼。
あっちの草花、こっちの木を指差しては「これは鼻炎に効くハーブ」「これは抽出して部屋の浄化に使う」「これは煎じて飲むと癌に効く」など、いろいろと教えてくれた。
薬草・・というよりも、それぞれの植物が何かの薬になる・・という感じだった。
私は冷え性なので、「何かお勧めはある?」と聞くと
「君の場合はたんぽぽの根っこを摂るといいね。」とアドバイスしてくれた。
1つの植物の葉っぱをちぎり、匂いを嗅ぎ、味を確かめ、分析する。
「これはミント系の味や匂い・・だったら、こういう効果がある植物の分類に入ると仮定する。」
そして数メートル離れたところでその植物を観察する。
どういう動物がそれを食べているのか、どんな状態の時に食べているのか・・を見てみる。
そして、その植物が何に効果があるのかが自然にわかってくるんだと説明してくれた。
この自然界には数え切れないほどの植物がある。
それを1つずつ観察して、自分の知識として活用するにはとてつもない時間と努力がいる。
「それって大変やん~ 時間がかかりすぎる・・」って言ったら
「僕はそれをする必要はないんだよ。」と返してきた。
「だって僕には年寄りのメディスンマンの精霊がついているから全部彼が教えてくれるんだ。」と自慢げに答える。
ええなあ~
便利やなあ~
そんな賢い精霊にサポートしてもらいたいなあ。