まだ日本に住んでいた頃。
スピリチュアルの世界に興味を持ち始めた時に、サイキックを持つ方に言われた言葉。
「スピリチュアルの勉強はね、自分の中のパイプ掃除みたいなものよ。頭の上から尾骶骨まで通っている見えないパイプに汚れたゴミが沢山詰まっているの。それをね、ちょっとずつ綺麗にしていくの。パイプが綺麗になってスッキリすると上とも繋がることが出来るのよ。」
その時は何をおっしゃっているのか、さっぱりわからなかった。
汚れたゴミって何・・?
どうやって綺麗にするん・・?
上と繋がるって・・?
右も左もわからず、手当たり次第にセミナーやワークショップ、ヒーリングやリーディングセッションを受けた。
そこでだんだんわかってきたのが、汚れたゴミ・・と言うのは自分の中に滞っている感情であり、自分で創った判断や枠であり、自分自身に愛を注げないことなのだと言うことだった。
大阪で勤めていた職場は不満だらけで、怒りや恐れを自分の中に押し込んでいた。
大きな組織の中では、黙ることで自分の身を守っていたのだと思う。
付き合っている彼氏にさえ言いたい事が言えない私だった。
今では想像出来ないけれど、自分の個性がない人形だった。
その頃の自分が大嫌いだった。
セミナーやセッションで感情を手放し、自分自身を見つめ、パイプを綺麗にしていった。
これは一気にしたのではなく、時間をかけて少しずつ解放していった。
その結果、前よりも自分のことが好きになれている私がいた。
仕事をしていたある日、声が聞こえた。
「もうええやん~」
頭の上の方から突然発せられた自分の声だった。
「もう仕事を辞めてもええやん~」
あ、、そうか、辞めるっていう選択があるんや~
そう思った途端に身体が楽になり、笑顔が自然に湧いてきた。
それまでは私の中では「有り得ない選択」だったものが、自分の中で大きくなっていくのを感じた。
「私、辞めます。」
それからしばらくして辞職願いを出した。
先のことは何も考えていなかった。
この私の選択に
「アホちゃうー。」と周りの人達が囁いていた。
「給料も待遇もいい職場を辞めるなんて・・」
「次の仕事も決まっていないのに、よく辞められるなあ・・」
そんな中傷には耳を貸さず、自分の中の揺るぎない確信の元で職場を去った。
あの声は自分のハイアーセルフの言葉だったのだと後になってから気付いた。
「上と繋がる」と言うのは、何も霊が見えたり聞こえたりするわけではなく、高次元にいる自分(ハイヤーセルフ)と繋がるということなのだと言うことがわかってきた。
15年経った今、その声に従って辞めた自分を「アホ」だとは思っていない。
それから何度も自分の声に従い、人生の岐路を決めてきた。
サンフランシスコを選んだのも、旦那と結婚出来たのも、今ブログを書いているのも、声が助けてくれた。
パイプ掃除をしたからこそ、聞こえてきた真我の言葉なのだと思う。
一旦綺麗になっても、人間を続けている限りはまたゴミが溜まってくる。
自分を好きでいられるように、またパイプの掃除をしよう。
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