昨夜、晩御飯の後片付けをしている私に
「ママ、すごいこと教えてあげようか~」と息子が駆け寄ってきた。
「なに?」と聞くと
「僕って、今、ここのキッチンにいるでしょ。」
「うん、そやねえ。」
「このキッチンはどこの国でもなく、アメリカという国にある家のキッチンなんだよね。
そこに僕は立っている。
いろんな国がある中でアメリカを選んで
いろんな星がある中で地球を選んで
いろんなシステムがある中で太陽系を選んで
いろんなギャラクシーがある中でミルキーウエイギャラクシー(銀河系)を選んで
今ここに、地球と繋がっているこのキッチンに立っているんだよ。
広い広い宇宙の中のこの場所に、今ここに僕がいるってこと・・
すごいことでしょ?」
すごい・・
私は息子の言葉に驚き、言葉を失ってしまった。
その事実よりも、息子の頭の中がすごいと思った。
サイエンスの時間に宇宙・太陽系のことを学んだらしい。
「それって先生か誰かが言ってたことなん?」と聞くと
「ううん、宇宙のことを勉強したから自分で考えてたの。」と答える。
学んだことを消化し、自分のことに置き換えて考えるところがすごいと思った。
広大な宇宙の中で今の自分の存在を認識し、その奇跡的な事実に感動している。
もうすぐ11歳になる彼が私の知らない間に成長し、親や学校が教えること以外にいろんなことを発見し、自分で答えを見つけ出す術を得たのだと感心してしまった。
「あなたが今ここにいることがすごいこと。
そしてママがここに居ることもすごいこと。
あなたとママが今一緒に居ることはとってもとってもすごいことよ。
スーパーミラクルやん~」
と言い、キラキラした目で語る息子をきつく抱きしめた。
ハグをしながら息子が呟く。
「ママが僕のママでよかった・・」と。
嬉しくて涙が滲んでくる、幸せなひととき。
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