ほとんどの時間を彼と過ごしました。
家事を手伝ってくれて、買い物に行くのも、ガーデニングをするのも、料理をするのも一緒。
友達を日替わりで招待してお泊りプレイデートもして、日頃よりも賑やかな我が家でした。
今週から学校が再開しました。
しかも息子の学年は、いきなり4泊5日の国立公園キャンプツアーのスケジュールです。
4日分の着替え、寝袋、トレッキングシューズ、シャワー用のコイン、ダウンジャケット、日焼け止め、枕などをバックパックに詰めて何度もリストを見直す息子。
月曜日の朝、爽やかな笑顔を残して出発しました。
5日間もテントでクラスメイトと過ごすことが出来るんだろうか・・?
ご飯はちゃんと食べられるんだろうか・・?
朝晩は氷点下近くまで下がる気温、、寒くないんだろうか・・?
静まり返った我が家で、いろいろ心配しながら過ごした5日間でした。
最終日の今日。
ツアーバスが到着する時間に学校に迎えに行きました。
子供達の到着を心待ちにしている親達が集まってきます。
「この5日間はとっても静かだったわ~」
「iPad でゲームをしたくてウズウズしてるんじゃない?」
「帰ってきたら臭いかもねえ。シャワーを浴びてないわよ、きっと・・」
・・なんて笑いながら話をします。
ようやくツアーバスが到着しました。
息子はちょっと疲れた顔でバスから降りてきました。
私を見つけて駆け寄ってきます。
「お帰り~」と思いっきりハグをしました。
車まで歩きながら、キャンプの様子を話してくれました。
シャワーが冷たくて1回しか浴びていないこと。
夜がとっても寒かったこと。
20km のトレッキングコースを歩いたこと。
テントは2人組で、すっと友達と話をしていたので毎晩あまり寝ていないこと。
いつもよりもお喋りになって、話してくれます。
車に乗って一息ついた時に、ポツリ・・と息子が呟きました。
「僕、このキャンプで、自分のことがもっとわかったよ。」
「自分のこと?何がわかったの?」
「僕は日本語を毎日喋りたい・・ってこと。一日の中で日本語を話さないとダメなんだ。」
意外なコメントに、嬉しくなりました。
「へえ~、じゃあママといっぱい話そう。」
「うん! それから、毎日ピアノを弾きたいってこと。」
1日10分しかピアノを弾かない息子ですが、それが彼にとってはとっても必要なことなのだと気付いたそうです。
「じゃあ、帰ったら弾いてね。」
「オッケー。 そして、ママにとっても会いたかったってこと。」
「ママもとっても会いたかったよ~」
家に着くと、もう一度長いハグをしました。
離れてみて初めてわかること・・
失くなって初めて気付くこと・・
当たり前のように感じている日常の中で、実はかけがえのない時間・存在・行動だったりします。
息子が日本語会話の重要性やピアノが好きなことに気付いてくれたのは、このキャンプツアーでの一番のギフトなのかもしれません。
ありがとうございます。