息子が3歳の時の話。
家で積み木遊びをしていた彼が私に話しかけてきました。
「ママ、あのね。僕、ここに来る前はお空の上にいたよ。」
それまで積み木に熱中してのに突然思い出したように話し始めました。
「え・・ほんと?お空の上で何をしていたの?」
「下を見ていたの。」
「下?」
「うん。下にはいっぱいいっぱい人がいて、その中でママを見つけたの。ママが一番綺麗で優しそうだったからママの所に来るって決めたんだよ。」
その息子の言葉に、ただただ驚いた私です。
「とっても嬉しい~。ママを選んでくれてありがとう。」と言うと
「うん。」
・・と一言返し、息子はまた積み木を探し始めて、会話は途切れてしまいました。
前世や中間生、胎内のことを記憶する子供の話は本で読んで知っていましたが、我が子も中間生の記憶があると知ってびっくりしました。
それからその話をまた聞こうと思っても、「嫌だ~」と言ってしてくれなかったのが残念です。
3歳だった彼はもうすぐ11歳になります。
最近息子にこの話をしたら何も覚えてませんでした。
「え?そんなこと僕が言ったの?」と答える彼。
3歳の時に言ったことも、生まれる前のことも彼の記憶から消えていました。
ちょっとがっかりしてしまいました。
姪っ子が4歳の時は、彼女が母親の胎内にいたことを覚えていました。
「私ね、こうやってママのお腹を蹴っていたのよ。」
・・と丸くなりながら、片足は折り曲げて、もう片足を伸ばして、床を蹴って胎内でしていた姿勢を再現してくれました。
「すごいね~ 覚えているの?」と聞くと
「うん。だっていつもこの格好だったもん。それでね、早く出たい出たいって思っていたの。」と答えてくれました。
中学生になった彼女にそのことを話しても、驚かれるだけですっかり忘れていました。
人間は忘れる動物なのですね。
時間と共に大切なことを忘れていくのです。
もしかしたら赤ちゃんは言葉では伝えられないだけで、前世や中間世、胎内でのことを全て鮮明に覚えていて、大人よりもいろんなことを知っているのかもしれません。
人間として生きていく中で、その記憶が普段の生活に塗り替えられるのかもしれません。
息子が言葉を話し出した時に、もっといろんなことを聞いておけばよかったなあ‘~と後悔・・・
小さいお子さんがいらっしゃるお母様方、、1度お子さんに聞いてみてください。
生まれる前のことを覚えているかもしれません。
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