2015年2月16日月曜日

息子と漢字

アメリカで生活をしていると漢字に接触する機会は極めて少ない。
日本では普通に目にする「○○銀行」「郵便局」「駅」「非常口」などの看板やサインがアメリカでは当たり前だが英語で書かれている。
それだけ漢字を脳にインプットするチャンスがなく、漢字なしでも暮らしていける。

現在5年生の息子は、日本語補習校で毎週土曜日にある漢字テストをとても嫌がっている。
平日の現地校の宿題と日替わりの習い事で忙しく、漢字を覚える時間がないのも事実。

まだ低学年の頃はなんとかこなしていたが、高学年になると覚えるのも一苦労。
一旦覚えても、使わないから忘れる。
国語の教科書はほとんどの漢字の横に振り仮名を打ち、音読の宿題をしている。
画数が多い漢字は、彼にとっては何かのシンボルにしか映らず「字」として認識していないようだ。

先週出された25問の漢字を覚える宿題。
以前に習った漢字のようだが覚えていないので新しい漢字に見えるらしく、木曜日になっても全く手をつけていなかった。

しかたなく助け舟を出すこと・・

「少しずつ覚えようか・・」と言うと
「嫌だ~」と拒否された。

「今日は10問だけ覚えようよ。」
「10問なんて多すぎる。」

「じゃあ、5問だけ・・」
「だって、時間がないもん。」と言いながら、何もせずにボーっとしている。

「1つでも覚えると嬉しくなるよ。」
「覚えたって使わないから嬉しくないよ。」

「日本に行く時に役にたつやん。」
「そんなんだったら日本に行きたくない。」

ああ言えば、こう言う・・で、覚える気が全くない息子。

私がしつこく言うので、仕方なく5問だけを紙に書き始めた。
木曜日に5問、金曜日に5問を渋々して土曜日のテストに臨んだ。

この葛藤が毎週続く。

覚えていない漢字が多くなってくるので、本を読むのも嫌がる。
読む本はもっぱら英語。

半分は日本人なので日本語の勉強は必須・・と思っていた。
補習校は高校卒業までは行くのは当たり前・・だと思っていた。
けれども、最近は限界を感じている。

補習校で久しぶりに逢ったママ友と話をした。
彼女の娘さんも息子と同じ5年生。
旦那さまはアメリカ人。

「補習校、どう?」と聞くと
「いつ辞めるか、微妙。」と言う答え。

「ウチの息子も漢字が全然やねん~」とこぼすと
「一緒一緒。娘も全く勉強しないよ。」と笑っている。

何処も同じ・・・

アメリカに住むのに、漢字はいらんしなあ~

6年生までは行くとして、中学校はどうしたものかな・・

息子の将来の日本語学習・・
現在思案中です。