「ママ、おはよう~!」と、キッチンでお弁当を作っている私に声をかけてきた息子。
機嫌の悪い日はおはようさえも言わず、黙ってソファに寝転がる時もあるけれど、今朝は清々しい顔でハグをしにきた。
そして私の顔を見つめてひとこと呟いた。
「じいじいに会ったよ。」
え?どこで?
「夢でね、大阪のじいじいの家に行ったら、ダイニングのソファに座ってたの。」
あ、夢ね。
「ゴーストかなあと思ったけど、僕にもちゃんと見えたよ。」
じゃあゴーストじゃなかったのね。
「見える見えると思ってたら、じいじいが「お、よく来たなあ・・」って話しかけたの。」
じゃあ話しもしたのね。
「うん、声が聞こえたからゴーストじゃなかった。笑ってたよ。」
いいなあ、ママも逢いたかったなあ。
「ママは僕の後ろにいて、一緒に話をしてたから大丈夫だよ。」
・・・・
中陰(四十九日)も滞りなく終わり、一区切りがついた父の魂。
夢でいいから、そろそろ逢いたいなあ。