ハロウィーンのデコレーションでオレンジ色のかぼちゃが家々の玄関に飾られ始めた。
外を彩る色を眺めては「秋やなあ~」としみじみ思うこの頃。
昨年よりも早く昔のボス(上司)から連絡があり、先週末ボスのお宅に恒例の柿狩りに行って来た。
見晴らしのいいお庭には例年よりも柿の数が多く、熟した柿がたわわに実っている。
さっそく木に登って柿を捥ぎだす息子。
下で見ているほうがハラハラするくらい身軽だ。
あっちの枝からこっちに枝・・とサルのようにすいすいと木を渡り歩いている。
数分間でもうカバンがいっぱいになった。
足元にもたくさん実っている。
ボスが用意してくれたBBQを戴くと、「さあ、泳ごう!」と言って水着に着替えてプールに飛び込む息子。
日中は「これが10月の気温?」と思うほど、汗ばむくらいに暑かった。
大人はワインを飲みながら近況を報告し合う。
泳ぐのに飽きた息子はプールからあがって来て「ナイフある?」と聞いてきた。
「何すんの?」と聞くと
「カービングがしたいの。」と言う彼。
普通は中身を繰り抜いたかぼちゃをナイフでカービングして、ハロウィーンのデコレーションに飾る。
それを真似して、柿に顔を作りたい・・という息子の返事。
ナイフがなかったので、先の尖ったハサミを借りた。
作り出したら止まらないらしく、何個も何個も作っている。
よく見ると、顔の一つ一つに表情があって面白い。
秋の日暮れは早く、日が傾くと急に寒くなる。
ボスにお礼を言って、柿50個余りをトランクに詰め込む。
カービングした柿も全部持って帰ってきた。
さっそく玄関先に並べる息子。
今週火曜日から野球のワールドシリーズが開幕。
地元のサンフランシスコジャイアンツが出場するので、人々は浮き足立っている。
「ベイエリアの皆さん、ジャイアンツを応援するためにオレンジ色か黒の服を着ましょう。間違っても相手側の色、ロイヤルブルーは着ないように。」とニュースで報道している。
朝、ジャイアンツのTシャツを着た息子は、玄関先の柿達を眺め「ジャイアンツ、勝つかなあ?この柿はオレンジ色だからジャイアンツの応援団だよ。」と嬉しそうに言いながら学校に行きました。
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