2015年1月3日土曜日

10日遅れのクリスマスプレゼント

去年の12月に息子がサンタクロースに書いた手紙・・
「サンタクロースへ。子猫を下さい。第1希望は真っ黒で胸が白い猫。第2希望はジンジャー色の猫。ありがとう!」

クリスマスの朝、サンタクロースからのプレゼントを心待ちにしていた息子。
そのプレゼントの大きさが思いのほか小さく「猫の泣き声が聞こえない・・」と箱を開ける前にがっかりしていた。

泣きそうな顔で箱を開けるとサンタクロースからの手紙が入っていた。
「君はこの一年間とてもいい子だったので望み通り猫をプレゼントするよ。でもノースポールから持っていくのは難しいのでご両親と猫をどこかで手に入れなさい。そのお金は私が持つから・・。その代わり猫の世話はご両親ではなく君がすることを約束してね。サンタより」

急に笑顔になった息子。
やった~!と叫んでいる。

そんな息子を見ながら「ほんまにええのん~?」とこっそり旦那に目で訴える。
「Sure!」と言うアドリブ。
あ、そうですか・・と納得する。

アメリカには、飼えなくなったり捨てられたペットを預かり、ペットを探している人に引き渡す仲介役をしている「シェルター」と言う場所がある。
近所にシェルターが2軒ほどあるので、まずそこに行って、そのあとペットショップにも見に行こうと言うことになった。
年末は忙しかったので、年明けの2日に息子と旦那と3人で出かけた。

1軒目のシェルター。
猫のセクションに行くと30匹ぐらいの猫がそれぞれの区切られたブースで寛いでいた。
そこにいる猫はみんな2歳以上で大きい。
息子はその中の1匹・・2歳の猫を気に入ったようだった。
「ママ、この猫可愛い~。でも黒い猫じゃないけど。」

「このシェルターで欲しい猫が見つからなくても他のシェルターやお店に居るかも知れないから・・ここで決めなくてもいいよ。」と息子に耳打ちする。

係りの人が違う部屋を見せてくれた。
「この子達は新入りよ。」と指差す部屋を見ると5ヶ月の子猫の姉妹が遊んでいた。

一目見て驚いた。
色が黒くて胸が白い・・
息子の希望の子猫・・




最初はその子猫に興味がなかった息子だったが、だんだん気になってきたみたいだ。
「触ってもいい?」と係りの人に聞いている。
「いいわよ。」と言って部屋の鍵を開けて私達を中に入れてくれた。

おもちゃを差し出すとじゃれて遊びだすおてんば猫と、はずかしそうに隠れる人見知り猫。
姉妹なのに全く違う性格。
遊んでいるうちに息子は気が変わり始めた。

「さっきの猫よりもこっちが好きになってきた。」
「とっても可愛い。」
「でもどっちかが決められない。どっちも好き。」
「ダディ、両方飼ってもいい?」

その息子の質問に
「いいよ。」と1つ返事で答えた旦那。

ひえ~!ええのん?・・
私はただびっくりするばかり。

「この子達を2匹共引き取るよ。」と係りの人に告げる旦那。
「あ、じゃあ今日持って帰れますよ。」と返された。
あれよ、あれよ、、と言う間に話が進んで、この2匹を今日引き取ることになった。

予防接種は?・・避妊手術は?・・どうやって持って帰るの?・・と思っていたら。
「ちゃんと箱に入れてあげるから。」と言う答え。
この子達は1ヶ月前にここに来て、予防接種や避妊手術を済ませて、今日やっとディスプレイの部屋に移ったばかりだと話してくれた。

正に運命の出逢い・・・

書類にサインをし、係りの人からの説明を受けてシェルターを後にする。
車には箱に入った2匹の子猫。
「ミャーミャー」と泣いている。

「サンタさん、すごいものをプレゼントしてくれたねえ。」と言うと
満身の笑顔で箱を見つめる息子。
「すっごく嬉しい~」と家に着くのが待ちきれない様子。

我が家に家族が2匹増えました。




これは新年の一大事です。


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