先日の日曜日、「サンフランシスコ・おのぼりさん3時間バスツアー」に親戚一同で参加した。
従姉妹のスージーの50歳の誕生日に、貸切のダブルデッカーバスでサンフランシスコ市内の名所巡りをしてみんなでお祝いするという企画だ。
13年前、私がこの国に住み始めた頃に1年半住んだ街、サンフランシスコ。
車がなかったのでケーブルカーやバスに乗って、買い物や通学、観光を楽しんだ。
でもダブルデッカーバスに乗るのは今回が初めて。
旦那の親戚もベイエリアに住んでいるが、バスで市内を観光することはないので楽しみにしていた。
日曜日は快晴。
観光客でごった返すダウンタウンのポピュラースポット、ユニオンスクエアーに集合した。
ここから出発するバスは個人で参加出来るツアーがほとんどで、バスに乗る人達の列が長く続いていた。
バスが満席になると出発し、次のバスが停まる。
私達は「プライベートツアー」と書かれた2階建てのバスに乗り込んだ。
親戚10家族とスージーの友達2家族、合計12家族が1階と2階に分かれて席に着いた。
大人も子供もウキウキ気分でサンフランシスコの街並を眺め、おしゃべりに花が咲く。
ユニオンスクエアーから「チャイナタウン」のゲート前を通り、コロンバスアベニュー沿いにある「イタリア街」を歩く人々に手を降り、「ベイブリッジ」や「コイトタワー」を遠くに眺めながら、観光スポット「フッシャーマンズワーフ」へ。
ここで降りて20分の休憩タイム。
有名なダンジネスクラブ(蟹)を食べてもよかったが、直前にお昼ご飯を食べた私達はお腹がいっぱいだったので買い物をしたり、通りを歩いて過ごした。
サンフランシスコ名物のサワードゥブレッドに注ぎ込まれたクラムチャウダーや、その場で茹でて叩いて食べやすくされた蟹が有名だ。
この街に住み始めた頃はこういうものが珍しくて友達と時々食べに来ていた私。
「なんか、懐かしいなあ~」とその頃を思い出しながら歩いた。
休憩時間が終わるとバスに乗り込む。
ロンバート通りにある世界一有名なグネグネ道の坂を下の通りから眺める。
400メートルの坂にターンが8回あって、傾斜もきつく、写真を撮ったり運転してみようと言う観光客でごった返している。
パスの運転手は「バスが長くてこの坂をターンする事は出来ないのでここから眺めるだけだよ。」と言った。
隣に座っている旦那が「昔、友達がこの坂に住んでいて、遊びに行くとパーキングするのに大変だった。」と言っていた。
縦列駐車が苦手な私はとてもじゃないがこんな坂に駐車なんて出来ない。
次の目的地「パレスオブファインアート」に到着。
ヨーロッパの雰囲気を醸し出す建築様式で、1915年にパナマ運河の誕生を記念して造られた建物と周りを囲む池や木々、芝生と花に覆われた素敵な庭がある。
個人的にはサンフランシスコの中で一番ほっこりする大好きなスポットだ。
住んでいた頃は何度もここに訪れ神秘的な時間を楽しんだ。
ここで降りてみんなで庭を散歩する。
ゴールデンゲートブリッジが近くに見えて、潮風が通り抜けて気持ちがいい。
みんなで写真を撮ったり、建築物を眺めた。
特に建築家の旦那にとっては心が躍る場所だったようだ。
この隣には「Exploratorium」と言う子供向けの科学博物館がある。
探検・探求の好奇心を駆り立て、触ったり組み立てたり考えながら学べる、遊び心満載の博物館だ。
3年前に息子を連れて訪れたが、その時は1日中この博物館で遊んでいた。
休憩時間が終了し、バスに戻る。
次は橋を渡って向こう岸にあるサンフランシスコの街を眺めるビューポイントに。
青い空に映える赤い橋、ゴールデンゲートブリッジ。
いつもこの赤い橋を見ると何故か心がウキウキする。
橋を歩いて渡っている人、車で渡りビューポイントに行く人、ツアーバスの人、沢山の人が街を見渡せる所を目差すので道は混雑している。
やっとビューポイントに着き、しばしの間記念撮影。
岸の反対側から眺めるサンフランシスコの街が1度に見渡せて、また違う味わいがある。
こうやって見てみるとこの街は小さいなあ・・なんて思う。
ブリッジの交通渋滞の為にこの時点で予定の3時間は過ぎていた。
また橋を渡ってユニオンスクエアーまで戻ることに・・・
スピーカー越しにバスの運転手が音頭を取って「ハッピーバースディ」をみんなで合掌した。
スージーの旦那さまが差し出したバースディケーキのロウソクをスージーが吹き消して、みんなで「おめでとう」と掛け声をかける。
パースディカードやプレゼントを開き、「ありがとう」とお礼を言うスージー。
その間にも「シティホール」や「オペラハウス」、「アジアンミュージアム」を通り過ぎて出発点のユニオンスクエアーに帰ってきた。
バスツアー終了。
その後はまだ時間のある人だけで「ピアー39」に行った。
人数は半分に減ってしまったが子供たちは水族館を、大人達はバーに座ってカクテルを楽しんだ。
久しぶりに訪れたサンフランシスコの街。
行ったことがある場所ばかりだったが、「みんなでバスに乗って観光する。」と言うのはとても楽しくて新鮮だった。
サンフランシスコ名物のケーブルカー。
今度はケーブルカーツアーって言うのもいいかも・・・
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