1年を通して季節ごとの料理を学ぶマクロビオティック・クラス。
冬の季節から始まり、今回の「秋」で一巡することになります。
秋に活発になる臓器は「大腸」「肺」「皮膚」。
色は「白」・・大根やパースニップ,蓮(レンコン)などの根菜。他には
味は「pungent (辛味)」
秋は収穫の季節なので身体に栄養分を「取り入れる」と共に、要らないものを「排泄する」ことが健康の鍵となります。
つまり「身体に溜まる毒素を排出する」ことが大切なこと。
その毒素とは・・農薬や保存料などの食品添加物、放射能、身体的・精神的ストレス。
日頃からオーガニック食材を選んでいても、空気中や食べ物から放射能を始めいろんなものが体内に入るので毒素の摂取をゼロにすることは不可能です。
なのでこの毒素をちゃんと排泄させる「肺」「大腸」の健康を保つことがとても重要。
「良い排泄」を保つために気をつける食品をあげられました。
*小麦粉などの精白した粉類(パン・クッキーなど)
*ナッツバター(ピーナッツバターなど)
これらは排泄機能をスローダウンさせるので食べ過ぎない事が大切だそうです。
また肉類は気の流れをブロックするのでこれも食べ過ぎないほうがいいそう。
肉類を食べた時には油と蛋白質を溶かして排泄を助ける食品を一緒に摂ることが重要。
その食品とは・・大根、椎茸、玉ねぎ、生姜、ホースラディッシュなど。
「肺」は身体の水分(体液・血液)をコントロールする臓器で、湿気が体内に溜まるとその機能が低下します。
なので湿気が溜まりやすい食品を避けることが大切。
その食品とは・・乳製品、オートミール、ナッツバターなど。
反対に湿気を体外に出す働きがある食品は・・切り干し大根、小豆など
「蓮」が肺の機能を助けるのにとても有効なので、ロータスティーやロータススープなどで摂ると良いそうです。
ガラスジャーの中に入っていたのは蓮の実・・私は初めて目にした食材です。
そういえば咳がひどいときに蓮根を擦って飲むといい・・と聞いたことがあります。
日頃から呼吸に意識を向けるのも大切なこと。
吐く息とともに体内の不要物を出すようにイメージするブリージングエクササイズや、瞑想はは身体と心の健康に役立ちます。
「肌」を刺激する乾布摩擦やボディスクラブなどもお勧めだそうです。
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本日のメニューは
*蓮の実入り玄米ご飯
*パースニップスープ
*季節の野菜のオーブン焼き・豆腐ソースかけ
*焼きなます
*大根葉入り海苔の佃煮
*ひよこまめ豆腐入りサラダ
*ワカメ入りプレストサラダ
蓮の実を玄米に混ぜて焚くと、ホクホクとした栗のような百合根のような歯ざわりで、玄米に程良い甘味を加えてくれます。
パースニップは日本人には馴染みのない根菜ですが、人参に似た形をしていて色は生成り~白(写真では人参と大根の間にある野菜)。
隠し味にアーモンドが入っていて、とても身体が温まるスープに仕上がりました。
ひよこ豆の粉末からひよこ豆豆腐を作りましたが、とても簡単に素早く出来てびっくりしました。
これからのパーティの季節には重宝する一品。
今回も野菜がたっぷりのヘルシーメニューでご馳走さまでした。
1年を通して学んだマクロビオティック料理。
身体と季節の関係を知ることで、その季節に何が身体に必要なのかがわかり、とても勉強になりました。
講師のあらおさんは「良質な蛋白質、塩分、油のバランスが大切。」だと仰っています。
また子供には身体を締める働きがある塩分を控えめにし、自然の甘味を利用して良質なオイルを使うことも身体の成長に必要なことだと学びました。
レシピに囚われずにその人を観察し、その人のニーズと季節を考えて、直感で作るのが料理に必要なことだ強調されています。
このクラスで習った知識を元に、暮らしに生かしていくのが「知恵」なのだと思いました。
ブログ掲載に伴い、お忙しい時間を割いて原稿をチェックしてくださったあらお・ふみさん。
1人でも多くの方に食事と健康を考えていただきたい・・と言う思いから、講義の内容をシェアーする事も快く承諾して下さった事にお礼と感謝の言葉を捧げたいと思います。
1年間、どうもありがとうございました。
今後のクラスに関しては、また新しいメンバーで1年間のシリーズをされる予定もあるそうで、このブログのメールアドレスにご連絡をいただいた方に詳細をお知らせ致します。
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