2014年3月20日木曜日

カンファレンス・ウィーク

アメリカの学校では個人懇談のことを“カンファレンス”と言う。
1週間ずっと個人面談が続くのでカンファレンスウィークとなり、短縮授業のあとに個人懇談が行われる。

11月に第1回目のカンファレンスウィークがあり、先生と予約を取ってクラス全員が個人懇談を行った。
この3月に第2回目のカンファレンスウィークがある。
今回は、親が先生にリクエストをするか、先生が親にリクエストをする・・以外は放免となり個人懇談はない。
先生が親にカンファレンスのリクエストをする時は、その子が「問題児」だと言う意味らしい。

3月の始めに担任の先生からカンファレンスのリクエストメールが届いた。
息子はクラスの問題児だと言う事だ。

それまでにも何度か個人的に先生からメールが来て、息子の態度を直して欲しいとお願いされていた。
その度に息子に注意をしたけれど、応えていない様子。

そのことを言われるのかな・・と思いながら、旦那と二人でカンファレンスに臨んだ。
椅子に座るなり、やはり息子の態度のことを言われた。
授業中に大きな声でバカげたことを言ってはみんなの注目を集め、授業の妨げになって困っている・・ということだった。

「それくらい、なんであかんの?」・・と内心思いながらも、先生の話を頷きながら聞く。

こんなバカげた態度を取るのは3rdグレードまでで、4thグレードになると誰もやらなくなる。
クラスのみんなが授業に集中したい時に中断されてほとほと困っている・・と言うことだった。

隣に座っている旦那が「僕も小学生の頃はいろんなことを考えていて授業に集中していなかった。息子もきっといろんなことが頭の中を駆け巡っているのだと思う。」と弁解している。

私はふと6年前のことを思い出した。
息子が友達と話をしていて、面白いことを言ったのでその友達が大声で笑った。
すると突然息子が「○○ちゃんに笑われた~」と泣き出した。
びっくりした私は「笑ってもらうのはありがたいこと。大阪では“人を笑わせてなんぼ”・・と言うんやで。漫才師は人を笑わせてお金をもらってるんやから~」と慰めた。
すると泣いていた息子が「ほんと?人を笑わせると良いことがあるの?」と笑顔になった。

その時に息子の脳みそに“人を笑わせてなんぼ” の哲学がインプットされたのだと思う。
それから息子は三枚目の路線をひたすら走る性格に変わった。
人の注目を浴びて笑ってもらうのが息子の喜びになった様子だった。
大阪人の血を引いていることも関係しているのかもしれない。

でも、、カンファレンスで、授業を邪魔されて怒りが滲み出ている先生に、“人を笑わせてなんぼ”・・の大阪人魂を説明しても通じない。
この息子の態度は旦那の遺伝子のせいにして「息子にもう一度注意してみます。」と言ってわかってもらい、レポートカード(成績表)の話に移った。


たしかに授業の迷惑になるのは良くない。
でもシリアスな空気を笑いで和ませるのは時々必要なことだと思う。
(母親がこう思っているから息子の態度も矯正出来ないのかも・・・)

笑う角には福来る・・とも言う。
笑いが免疫力を上げたり、癌細胞を減少させるも言われている。
息子の態度を頭から「ダメ」だとは言いたくない。
でも授業を大切にする先生の言い分も尊重したい。

カンファレンスが終わった後、「人を笑わせるのは休み時間だけにしとき・・」と息子にひとこと囁いた。


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