2015年5月12日火曜日

少女が教えてくれたこと

4歳の弟の友達のお母さんが、ある病気を患っていると知った12歳の少女。
いつも明るい笑顔を少女にも投げかける「その人」が、進行性癌を患っていました。
ドクターに見放され、2人の子供達をおいて他国に治療に行かなければならない・・と母親から聞かされたのです。

少女は涙を溜めて自分の貯金箱に向かいました。
そしてありったけのお金を取り出して「全部、寄付に使って」と、真っ直ぐな眼差しをして母親に手渡しました。
自分で寄付のサイトに行き、母親の助けを借りながら全額を治療のために寄付をし、少女が自分で「その人」にメッセージを書きました。

少女の母親はその姿を側で見て「もう何も教えることはない。」と思ったそうです。
この気持ちだけで充分だと、宝石のようなギフトをもらった気持ちで胸が熱くなった・・と語ってくれました。

私はその話を聞き、感動しました。
4歳の頃からその少女を知っているけれど、大人顔負けの行動力に言葉が出ませんでした。
熱いものが目から溢れてくるのを感じました。

すごいなあ・・
少女の純粋さ、真っ直ぐさ、そして強さ・・
彼女を育てた、あなたもすごいよ・・

私は涙を拭きながらそう伝えました。

その少女は、自分で考え、自分の意志を持ち、行動に移す。
その中には「頭で考える」ことは存在していません。
ハートで考え、ハートから湧き上がる想いで行動しているだけ。
それは真っ直ぐで純粋で、大人である私達に大事なことを教えてくれます。

私達大人が忘れ去ったもの・・
時々子供達がそれを思い出させてくれます。

この少女がとても大切なことを私に教えてくれました。

ありがとうございます。




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