2016年12月8日木曜日

医食同源

東洋医学の五行と食事の関係を知る『マクロベースの会』(このブログでは「東洋医学とマクロビオティック」のタイトルでシェアさせて頂いています)。
健康と食べ物の関係を東洋医学の思想に基づいて学ぶクラスです。

人間の身体を一本の樹と考えます。
その樹が大地に深く根ざし、水分や栄養分を十分に吸収して樹全体に回っているのが健康な状態です。
私たちが体験する心体の不調和の症状(頭痛や不眠など)は一枚一枚の葉に例えます。

西洋医学では「頭痛」が起こるとそれを鎮める薬を飲みます。
「頭痛」と言う葉が散り、問題は解決したと考えます。
違う葉に「不眠」と言う症状が起こります。
その症状を緩和するために薬を飲みます。
その葉は散ってなくなります。
「治った、自分は健康になった。」と勘違いをします。
これが対処療法と呼ばれるものです。
症状が消えただけで根本治療ではありません。

東洋医学は対処療法には注目せず、もっと視野を広げて樹を育てている根っこや全体のバランスを重視します。

IMG_1934.JPG を表示しています

根っこがしっかりと大地に根ざし、水や栄養分を吸収しそれを全体に回せているのが健康な状態。
人間で言うと、精神が安定し、吸収、循環、排泄がスムーズに行われている状態です。
このバランスが崩れると様々な症状となって葉っぱに危険信号が知らされます。
この時に症状を押さえる薬を飲むのではなく「自分の身体のバランスはどうなっているのか?」を今一度見直す必要があると東洋医学では考えます。
身体の冷えや臓器の不調和、睡眠、排泄、ストレスなどに注目し、鍼、お灸、漢方薬、食事などのツールを使って崩れたバランスを調整していくのです。

マクロベースの会は「心身のバランスを整えるための食物や料理法」を見つめます。
この食事が「お手当て」であり「食箋(しょくせん)=食べ物が薬になる」という医食同源の考え方です。

この会では1年間を通して陰陽五行、季節と各臓器との関係、身体のバランスを取る食物を学びました。

先日、コース修了者を対象したクラスが開催されました。
基本をおさらいしたり、新たな情報を教えて頂きました。

私がコースを取ったのは3年前なので忘れていることもあり、普段の食生活を振り返って反省する点が多々ありました。
時々はクラスを受けて、意識を修正したり追加の情報を受け取ることも大切なのだと感じました。

普段から心身のバランスを考えて食事を摂り、いつも健康な状態で居られるようにしたいなあ・・と改めて考えた時間でした。

このコースの2017年度のクラスが来年1月14日からスタートします。
場所はパロアルト近郊。
1年間に5回のクラスを受講することによって季節、臓器、食物の関係を学ぶことが出来ます。
お席がまだ若干空いているそうです。
ご興味のある方はこのブログのEmailタブをクリックしてご連絡下さい。


有難うございます。



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