2015年2月6日金曜日

冬のシャスタ その2

朝ごはんを食べてから山の上を目指して車に乗り込む。
雪が積もっているので頂上に行くのは無理だけど、バーニーフラットまでなら行けそう。

車の後部席に乗りながら、4年前に熊に出逢った場所を指差した。
「ココ~、熊が道路を横断してた場所・・!」
「ええ~こんな場所で~?」と友達はびっくりしている。

冬は熊さんも冬眠中かなあ~と思いながら、しばらく走るとバーニーフラットに到着した。
この先は雪に閉ざされていて走ることは出来ない。


車から降りて、山に向かって少し歩いた。
雪が樹の高さにまで積もっている。
(でも例年に比べるととっても少ないそう・・)

シャスタ山。
何度見ても、その尊大さと静かさに心が洗われる。


全員が雪の上に立ち、山を眺めた。
ただじっと眺めた。

思考がなくなる。
山と一体になる。
山の存在に吸い込まれる。
山の精霊に温かく包まれた感じ。
静かな時間。


どれくらい時が流れたんだろう。
ふと空を見上げるとフワフワとした綿菓子のような雲がどこからともなく頭上に現れた。
綿菓子みたいだけれど、天使が手を繋いで踊っている・・そんな風にも見える。



綿菓子の形がだんだん崩れ、それが大きな1つの天使の羽の形になった。

一瞬一瞬で形が変わっていく、空からのメッセンジャー。


「そのままの自分でいいよ・・」

そんな声が聞こえた気がした。


太陽は大きな日輪を携え、高らかに私達を照らしてくれる。




自然ってすごいなあ~!

私達は生かされているんだなあ~!

そんな当たり前のことが、感動と共に改めて胸の中に刻まれる。
日常の忙しい時間を過ごしていると、つい忘れがちになる大切なこと。

思い出させてくれて、ありがとう・・

ココに来れて、よかった~



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