2016年6月26日日曜日

日本語のエネルギー その1

海外で子育てをしていると子供の言語教育で困惑することがあります。
特に両親のどちらかが外国人の場合は「子供の第一言語を何にするか」「家庭の言語環境をどう設定するか」で子供の言葉に対する理解が違ってくることもあります。

私の主人はアメリカ人で、彼は英語しか話しません。
息子には赤ちゃんの時から私は日本語、主人は英語を使っています。

3歳の時に息子が突然私に英語で話しかけてきました。
日本語で話すよりも英語のほうが彼にとっては簡単だったのでしょう。
でも「ママは英語がわからないから」と伝え、徹底して日本語をキープするようにしました。

それは以前勤めていた職場のボスの話が影響しています。
ボスは5歳の時に日本からアメリカに移住してきました。
移住した頃は英語が話せなかったので「家庭でも英語だけを話すように」と学校から指示されたそうです。
両親とも日本人なのに、ずっと家庭で英語を話していました。
その結果、日本語を忘れてしまい日本に住む祖母と会話が出来なくなったと言うことでした。

子供の脳はスポンジのように新しいことをどんどん吸収します。
でも、使わないと忘れるのも事実です。

ボスの体験談からこのことを再確認した私は「私の子供には日本語だけを使おう」と決めました。

小さい時から私と日本語で会話をし、日本人のプレイグループの中でボキャブラリーを増やし、日本語のプリスクールで日本の文化を学びながら日本語を使い、その後日本語補習校に入学した息子。
今も補習校の中高部に通っています。

「アメリカに住んでいるのに何故日本語教育が必要なのか?」と主人は疑問に思ったようです。
主人に私の想いを説明し、理解してもらうように説得しました。

その想いとは・・


日本語のエネルギー その2 に続く・・



0 件のコメント: