毎年12月になるとスタートするサンフランシスコバレエ団のくるみ割り人形の公演。
息子が3歳の時に初めて家族3人で観に行った。
退屈するかと思いきや、真剣に、かぶりついて観ていた息子。
「Nutcracker」が大好きになり、チャイコフスキーのくるみ割り人形のCDを3ヶ月間毎日車の中で聴いたり、くるみ割り人形の公演DVDを目にタコが出来るくらい毎日観ていた。
それからずっとウチの恒例行事となった12月のバレエ観賞。
他のバレエには興味がなく、これだけが特別らしいのだが、息子にとっては外せないらしい。
8月になるとチケットが売り出される。
リピーターは一般発売の前にチケットが買えるので、夏になると息子に「12月のNutcracker、今年は行くん?」と聞いてみる。
「もちろん~」と言う答えが今年も返って来た。
1ヶ月近くの公演日程の中には「ファミリーパフォーマンスディ」と言って先着200人の子供達にお土産やクッキーをくれたり、バレリーナ達との写真撮影が出来る特別な日が設けられている。
普段はその特別な日を狙ってチケットを買うのだが、今年は私が12月の前半を日本で過ごした為に日程的に無理だった。
仕方がないのでクリスマス後の日程で検索し、前から2列目のど真ん中の席が4つ空いている日を選び、友達の分も一緒に購入した。
昨日、友達親子と4人で観に行ってきた。
8歳の息子と友達のSくん。
2人ともスーツを着て、ネクタイを締め、凛々しい姿だ。
早めにサンフランシスコに行って、オペラハウス近くのパーキングに車を停め、近くのレストランで晩御飯を食べる。
公演が7時からなので4時ごろレストランに入った。
まだお腹はすいていない。
友達とワインを頼み、クラブケーキとサラダをおつまみに飲み始めた。
息子とSくんはハンバーガーをかじりながら2人で内緒話をしたり、本やゲームで遊んでいる。
時間が余りすぎるかなあ~と思ったのに、調子に乗って飲んでいたら開演の時間が迫ってきた。
劇場に入るとワインやシャンパンを片手に飲んでいる人達、お土産のくるみ割り人形を買っている人達、、、どの人もドレスアップして年末の夜を楽しんでいる。
子供達も沢山いて、ドレスやスーツを着て大人の仲間入りをしている。
サンフランシスカンにとってこのショーは特別な行事なのだと改めて感じさせられる。
私達が座った席はオーケストラのすぐ後ろなので、楽器や演奏者がよく見えた。
またダンサーからも近いので表情や息遣いが手に取るように判る。
舞台全体が一度に見渡せないので、ステージを一瞬で把握することが難しいが、息子も友達もとても満足してバレエに没頭していた。
もちろん、私も。。。
わずか数分のステージに、プリマドンナ、プリンシパル級のダンサーが入れ替わり立ち換わり登場して息を呑む踊りを披露する。
バレエをあまり知らない私だが、感動の連続だった。
フィナーレ近くになると感動して胸がいっぱいになり、涙が溢れそうになった。
隣の息子がそっと私の手を握り「ママ、今年も連れてきてくれてありがとう。」と言ってくれた。
私も「一緒に観てくれてありがとう。」とお礼を言った。
息子がいなかったら毎年は来ていないかもしれない。
8月にチケットを買うときは「今年で最後かなあ・・」と考えながら毎年購入する。
でもこんなに感動するバレエは、来年も観に来たい。
やっぱり、、ええわあ~
12月のサンフランシスコ。
オペラハウスの向かい側のシティホールはまだクリスマスライトアップで「おとぎの国の世界」になっていました。
2 件のコメント:
う~ん、息子さんの「ママ、今年も連れてきてくれて有難う。」という言葉と、ママの「一緒に観てくれて有難う。」という何気ない会話にしびれました!!!
Ikukoさん
まだ3年生なので可愛い時もあります。ずっとこのままでいてくれれば・・・
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