2年前にぎっくり腰になった。
その頃勤めていた職場で重い箱を持つ機会が増え、その疲労が重なって腰に来た。
ギクっとなった瞬間に身体に電流が走ったように全身がつっぱり、動けない。
夜、ベッドで寝返りを打つのも身体が引き裂かれるように痛く、寝返りが打てない。
身体の自由が利かない状態を初めて経験し、落ち込んだ。
それまで定期的にジムに行って運動をしていた私は、かなりショックだった。
3日間は寝返りが打てない状態が続いた。
4日目にカイロプラクティックのオフィスを訪ねてみた。
カウンセリング後に精密検査を受けた。
電極を通して背骨の頚椎から尾てい骨までの30個ほどある椎骨の検査や、首と背骨のレントゲン、ドクターの触診など。
検査の結果、ぎっくり腰と告げられ、2-3回の調整で大丈夫になると言われた。
しかし、もう1つシリアスな病名をドクターから告げられた。
「ストレートネック」
何それ?・・とドクターに尋ねた。
普通、健康な人間の首の骨はなだらかなカーブを描いている。
ところが、パソコンを長時間使ったり、うつむく姿勢を多くとっている人の首はカーブがなくなり真っ直ぐになってしまう。
健康な人間の椎骨と椎骨の間には自然な隙間があり、そこに神経や血管が走っている。
首のカーブがなくなって真っ直ぐになることによって、その骨の間にある自然な隙間が詰まってくる。
隙間が詰まることに寄って神経や血管が圧迫され、様々な症状が出る。
頭痛、肩こり、目眩やふらつき、吐き気、自律神経失調症、首が動かない、、など。
ひどくなると手がしびれて動かなくなると言う。
首だけでなく、身体の全体的な歪みが起こっていることもある。
確かに肩こりや頭痛は普段からある・・
ぎっくり腰になったのも身体が歪んでいるからなん??
どうしたら治るの?と聞くと、
「治療法としては診療所で強制的な牽引を週に3回する。これを連続的に少なくとも2ヶ月間続ける。」とドクターから説明を受ける。
仕事をしているから週3回も通院するのは無理です・・・と言うと、
「では週に1度でも定期的な調整をしに来なさい。」と言われた。
そんな訳でこの2年間、カイロプラクティックの調整を受けている。
ぎっくり腰は1週間で治った。
頭痛や肩こりもずいぶんと楽になった。
でもパソコンを使うと、なんだか調子が悪くなる。
ドクターからは腰の前後に筋肉を付ける運動を教えられた。
またストレートネック治療の為に、肩を開く運動、首を回す運動、枕についてのアドバイスも受けた。
最近は2週間に1度、ドクターの調整を受けている。
あれからぎっくり腰になったことはないが、身体の為に背骨の調整はかかせない事を時間をかけて学んだような気がする。
今日、久しぶりにドクターのオフィスに調整を受けに行った。
Happy New Year!・・と言い合って、健康についての話をした。
背骨の調整をすると血流がよくなって免疫システムが上がるそうだ。
その為に風邪にかかりにくくなる、身体が丈夫になる、、などの副産物があると言う。
「人間は年齢と共に、自分にとって何が一番大切なものなのかがわかってくるんだよ。」とドクターが調整をしながら話を続ける。
「それは、健康。健康が一番大事だ。」と言うと
「その通り!」と言う声が聞こえた。
隣のブースで順番を待っている患者さんだった。
調整が終わって、隣のブースを見ると銀髪の老齢のご婦人が立っていて話しに加わっている。
「私は81歳だけど、ドクターのおっしゃることは最もだと思うわ。」と私に告げた。
背筋をシャンと伸ばして、きりっとした顔つきのご婦人は81歳には見えない。
「健康の為には、調整はかかせないのよ。」とウィンクをした。
「とても81歳には見えないわ~ 若い~ 私も見習わなくっちゃ。」と私も答えた。
ぎっくり腰がきっかけだったけれど、健康を保つためにもカイロプラクティックの通院は続きそうだ。
2 件のコメント:
なんだかとっても不思議なんですけど、実は私も2年前に同様のぎっくり腰になっていたんです。私の場合、4日間寝たきり状態で、一週間目で漸く歩けるようになって会社へ行ったら、又一週間後に2度目のぎっくり腰になって…。更に一週間の苦しみで…。私はAcupunctureにかかり治しましたが、後で「試してガッテン」というTV Programで、ぎっくり腰の主な原因はStressだという事を知りました。当時、私の場合、正にStressの真っ只中でしたが、私達の身体のSystemは本当に不思議で、いろいろな原因要素を以って起きるべくして起きるのでしょうね。改めて常日頃のCareがいかに重要かという事を再認識しました。
Ikukoさん
ストレスにもいろいろありますけど、私の場合は腰への物理的ストレスだと思います。肉体も精神も使いすぎるのはよくないですよね。ぎっくり腰は1度経験すると癖になる・・と聞くので、「背筋をつける」「姿勢」などに気をつけています。
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