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2014年12月22日月曜日

子供の笑顔

冬休みに入る前の金曜日と土曜日。
息子の現地校と日本語補習校でそれぞれボランティアをした。
休み前の特別イベントの為に授業もあまりなく浮き足立っている子供達。
休憩時間の子供達の様子を何気なく観察してみた。

外で思いっきり走り、ボール遊びをし、はしゃぎ回る子供達。
光り輝く笑顔。
曇り空を切り裂くような大きな声。
1人1人が活動的で、それでいて愛おしい。
それが束になるととてつもなくパワフルなエネルギーを発信している。

やがては、自分が生まれ育った国、これから住む国を率先していく子供達。
1人1人が光で、未来の地球を背負っていくかけがえのない存在。

私達が先祖から引き継いだように
私達が彼らに引き渡していく環境、文化、智恵。

彼らが、そして彼らの子供達が
安心してこの星を受け継いでいく為に

今私は
何をするべきなんだろう?
何が出来るんだろう?

今の状況に満足しているだけではなく
未来のこの地球のことを考えなくてはいけないのだと
子供達の笑顔を見ながら考えた。





2014年12月14日日曜日

クリスマスのリクエスト

この秋から5th Grade になった息子。
日本語補習校も5年生だ。

未だにサンタクロースを信じている。
(もしかして、信じているフリをしているんやろか・・?)

毎年12月に入り「サンタさんに手紙を書いてね。」と私が言うと
「う~ん、まだプレゼントが決まってないから後で書く。」と答える息子。
ギリギリまで考えている。

3年前は「おまんじゅう」だった。
去年は友達とゲームがしたいからiPad と言う贅沢なものをリクエストした。
「何でも、書けばいいってもんでもないけど・・」とこっそり呟く私。

もう12月も半ばだ。
いい加減に書いてもらわないと困る。

今年はiPhone にする・・だの、新しいテレビが欲しい・・だの、贅沢品を羅列していた息子。
全然決められない様子だった。

「North Pole に手紙を送るのに、間に合わへんで~」とせかす。

「ママ、決めた!」

「何?」

「猫・・」(ひょえ~・・そう出たか・・)

飼ってた猫が3年前に亡くなり、ずっと新しい猫が欲しいと息子は思っていたようだった。

「生きてる猫?」

「そう。真っ黒な猫にする。」

「なんで真っ黒なん?」

「だって、かっこよくて可愛いから。」

「ママ、サンタさんに手紙を書くから紙ちょうだい。」


果たして、サンタは猫を連れてくるんだろうか?


至急で旦那と相談しなければ・・・




2014年12月12日金曜日

休校

ストーム(嵐)で息子の学校が休校になった。
前代未聞だ。

日本でなら、台風の上陸に伴い「暴風雨警報」が発令されれば休校になる。
でもベイエリアは台風が来ないので、休校というものには縁がないと思っていた。

ストームが来る前日に学校から何度もメールが届く。
「学校は一番安全な場所なので天気が悪くても平常どおり授業を行う。」と書いてあった。

なのに夜になって緊急の電話とテキストが学校から発信され
「明日はストームのために市の全公立学校は休校する。」と連絡をうけた。

その連絡を聞いた途端に息子は
「わあ~い、夜更かし出来る!」と喜んでいる。

「こんなことって、ベイエリアでもあるんやなあ~」・・と驚き、既に予定を入れていた私はキャンセルのメールを書く。

「ストーム・・と言っても、台風の小さい版でたいしたことないやろ・・」と鷹をくくっていた。
夜半から次第にひどくなる雨脚。
1週間前の大雨よりも激しい。
それに伴い、裏庭の小川の音がだんだん大きくなる。
ゴオーッっと滝が流れ落ちる音がする。
「家が流されるんとちゃう?」と思うくらい、水の音で眠れなかった。

朝になっても、豪雨と言うべくバケツをひっくり返したような雨が空から落ちている。
小川が滝となって水をどんどん下の土地に送り出している。



午前9時に緊急速報で「洪水警報」が電話やテキストで発令された。

学校が休みでよかった・・
ダウンタウンにある息子の学校は今頃水浸しになっているのかも・・?

洪水警報はそれからも2度ほど更新され、雨は強さを弱めることなく夕方になった。

仕事から帰ってきた旦那が
「数年ぶりに雨が沢山降ったって感じだな。」と呟いていた。

「カリフォルニアの干ばつはこれでマシになるん?」と聞くと

「それはない。」と意外な答えが返ってきた。
「僕達の所に降ってもほとんどの水は海に流れていく。水不足を解消するには山に雪が降って、徐々に雪解け水を麓に供給してくれるのが一番いい・・」と答える。

それでも、カラカラよりはマシやん~
庭の水撒きはいらんし・・
洗車規制が出ていた汚い車も雨で綺麗になったし~

・・と楽観的な私は、ただ天の恵みに感謝する。

「明日もストームが来ないかなあ。そしたら学校が休みになるもん。」と隣で呟く息子。

それは簡便してください。
休校は1日で充分やわ~







2014年11月21日金曜日

学校に招待

5th Gradeの息子が、現在ネイティブアメリカンについて学校でいろんなことを学んでいる。
宿題では各部族によって骨格や体系が違うことをレポートに書いていた。
それをアイアンイーグルに見せて、感想を聞いている息子。
アイアンイーグルは「よく書けている。」と感心していた。

翌日にLAに向けて発つつもりが、突然予定が変わってもう一日滞在することになった。
丸一日スケジュールが空いた。

「ねえ、明日僕の学校に来てくれる?」とアイアンイーグルにお願いしている息子。
「いいよ。」と笑っている。

その後私は担任の先生にメールを書き、アイアンイーグルをクラスに連れて行く許可をもらった。
先生も「是非お会いしたいわ!」と言う返事だった。

翌日、学校のオフィスで手続きをし、2人で息子の教室まで行った。
もう話が伝わっているらしく
「来たよ!来たよ!」とみんなが興奮している様子だった。

「何分話す時間があるのですか?」と先生に訊ねたところ
「45分全部使っていいわ。その代わり、子供達もたくさん質問をしたいみたいよ。」と先生が答える。

教壇に立ち、自分がナコタ族のチーフでありシャーマンであると話すアイアンイーグル。
子供達は「凄い人が教室にやってきた~」と目を輝かせ、真剣に話を聞いている。

ヤンクトン・スー族の分類、セイクレッドサークルと呼ばれるバッファローの移動などを地図や絵を描いて説明していた。

そして
「一本の林檎の樹になっている林檎を今日全部食べてしまうと明日は林檎がないよね。
明日のことを考えながら、今日の行動を考える。それは未来に繋がることなんだ。
君達の子供や、孫のことを考えて、未来を考えて、今日の行動をして欲しい。」
・・と言われ、子供達は大きく頷いていた。

そのあとで子供達から質問が飛び交った。



バッファローは何頭ぐらいいるのか?
ナコタの人々の人口は?
何を食べているのか?
トーテムポールはナコタにあるのか?

1つ1つの質問に真剣に答えているアイアンイーグル。


最後に息子が質問した。
「どうやってシャーマンになったの?」

それを聞いて、ニヤっと笑い
「すごくいい質問をしたねえ。」と呟いた。
そして、彼が生まれた時のこと、22歳で覚醒した時のこと、その時の様子をゆっくりとわかりやすく話してくれた。
子供達も、先生も、私も、その話を聞いて感動した。

さよならの挨拶を言って教室を出ようとすると、子供達が傍に寄ってきて「本当にありがとう。」「また来てね。」と嬉しそうにお礼を言っている。

帰りにオフィスでチェックアウトする時に校長先生にバッタリ出逢った。

「あなたを学校に迎えることが出来て光栄です。また子供達の為に来てくださいね。」と言われ、「OK」と答えるアイアンイーグル。

「子供達のキラキラした目の輝きがなんとも言えないねえ。」と呟きながら学校を後にした。




2014年10月23日木曜日

オレンジカラー

街中の樹々が赤や黄色の多彩な色に染まる10月。
ハロウィーンのデコレーションでオレンジ色のかぼちゃが家々の玄関に飾られ始めた。
外を彩る色を眺めては「秋やなあ~」としみじみ思うこの頃。

昨年よりも早く昔のボス(上司)から連絡があり、先週末ボスのお宅に恒例の柿狩りに行って来た。
見晴らしのいいお庭には例年よりも柿の数が多く、熟した柿がたわわに実っている。



さっそく木に登って柿を捥ぎだす息子。
下で見ているほうがハラハラするくらい身軽だ。
あっちの枝からこっちに枝・・とサルのようにすいすいと木を渡り歩いている。




数分間でもうカバンがいっぱいになった。
足元にもたくさん実っている。

ボスが用意してくれたBBQを戴くと、「さあ、泳ごう!」と言って水着に着替えてプールに飛び込む息子。
日中は「これが10月の気温?」と思うほど、汗ばむくらいに暑かった。


大人はワインを飲みながら近況を報告し合う。

泳ぐのに飽きた息子はプールからあがって来て「ナイフある?」と聞いてきた。
「何すんの?」と聞くと
「カービングがしたいの。」と言う彼。

普通は中身を繰り抜いたかぼちゃをナイフでカービングして、ハロウィーンのデコレーションに飾る。
それを真似して、柿に顔を作りたい・・という息子の返事。

ナイフがなかったので、先の尖ったハサミを借りた。
作り出したら止まらないらしく、何個も何個も作っている。
よく見ると、顔の一つ一つに表情があって面白い。

秋の日暮れは早く、日が傾くと急に寒くなる。
ボスにお礼を言って、柿50個余りをトランクに詰め込む。
カービングした柿も全部持って帰ってきた。
さっそく玄関先に並べる息子。




今週火曜日から野球のワールドシリーズが開幕。
地元のサンフランシスコジャイアンツが出場するので、人々は浮き足立っている。

「ベイエリアの皆さん、ジャイアンツを応援するためにオレンジ色か黒の服を着ましょう。間違っても相手側の色、ロイヤルブルーは着ないように。」とニュースで報道している。

朝、ジャイアンツのTシャツを着た息子は、玄関先の柿達を眺め「ジャイアンツ、勝つかなあ?この柿はオレンジ色だからジャイアンツの応援団だよ。」と嬉しそうに言いながら学校に行きました。


関連記事:柿狩り

2014年10月8日水曜日

月のオーラ



18時40分。
スイムチームで練習をしている息子を迎えに行く時間。
車を5分走らせてスイミングスクールに到着。
車を停め、息子が待つプールまで歩きました。

ピンクから藍色に染まるグラデーション色の空。
サンフランシスコベイ上空のその色合いを見ながら、心が穏やかになります。
夕日が西に沈みかけ、月が東から顔を出したところでした。

今日の月は一段と綺麗・・
思わずシャッターを押します。
藍色が濃くなる一秒ごとに月の白さが際立つ感じ。

車に乗った息子は月を目で追いかけています。
「ママ、今日の月は薔薇みたいだねえ。」

「薔薇?月の光が?」
「違うよ。月のオーラだよ。」

オーラ・・

~~~
1週間前。
息子と『オーラの本』を一緒に読んで、人間の身体の周りにある光の話をしていました。

「オーラ」と言うのは人間では「身体の3~20cm前後に渡りすっぽりと包む立体的な楕円形または卵型のエネルギーフィールドのこと(Wikipediaより)」と言う解釈が一般的です。
人を取り巻く気の場で健康や気分、エネルギーレベルについて教えてくれます。
オーラ写真を撮ると、光のエネルギーフィールドを映し出すことが出来ます。

私も、目の焦点をずらすと身体の周りの光や色がうっすらと見えます。
それを息子に伝えると・・

「そんなの前から知ってるよ。僕はもっといろんな光が見えるんだよ。でも僕の目はおかしいと思ってたから黙ってたの。」と息子が応えました。

有機物、無機物に限らず、どんなものにもオーラが見えるらしく、その形は物体の周りだけに限定していないと言います。
「すごいねえ~」と息子を褒めると彼は安心して笑顔になりました。
~~~

「・・で、月のオーラってどんな形なの?」、車を運転しながらと聞くと
「丸がいっぱいあって、それが重なっているんだよ。」と言いました。

説明されてもわからないので、家に着いてから絵に描いてもらいました。
黒字が月の輪郭で、赤字が月のオーラだそう。


「え?月のオーラってこんな風に見えるの?」と聞くと

「いつもじゃないよ。でも今日はこんな感じ。薔薇みたいでしょ・・」と言う答え。

「薔薇の月の光を浴びて、今夜は特別なのねえ。」と言うと、
「そうだねえ。」とまた月を眺めています。

一週間前の会話がなければ、薔薇のオーラのことは話してくれなかったのかもしれません。

平均的なものの考え方で、1人1人の個性をくくってしまいたくありません。
息子の感性を大切にしたいなあと思った時間でした。

カリフォルニアは明朝3時51分に満月になる今夜の月。
私には見えないけれど、薔薇の形のオーラの月に見守られて心がフワフワと花びらのように開く感覚を覚えました。

あなたの眼には今夜の月はどんな風に映っているのでしょうか・・?


関連記事:子供の記憶

2014年6月28日土曜日

日本の小学校

10日前から息子と二人で大阪に帰省中。
例年通り、息子は実家近くの小学校に1か月だけ編入する。

校長先生、教頭先生、事務の方々が「またこの季節がやってきましたね。」と笑顔で出迎えてくださるのはとても嬉しい。
息子の同級生達も彼が帰ってくるのを心待ちにしていてくれる。

5年生になると勉強もだんだん難しくなり、わからない漢字が増えるので「学校に行くのは嫌だ。」と最初は抵抗する息子。
でも顔馴染みの友達が沢山待っていてくれること、毎日食べる給食、体育の時間は大好きな水泳があること・・などで、日本の小学校もまんざらではないという様子に変わってきた。

毎朝給食のメニューを見て、「今日は・・ご飯、ホイコーロー、焼売だあ~」と嬉しそうにランドセルを背負い、登校班の仲間と楽しそうに学校に出かけていく息子。

音楽の授業では、音符がABCではなくドレミなので、頭の中で変換するのに時間がかかるらしいが、リコーダー(笛)を吹くのは楽しいようで、家に帰ってきても笛の練習をしている。

算数は、アメリカの日本語補習校よりもかなり進んでいて少数の割り算がわからない・・と言うので、晩御飯を作る手を止めて少数の割り算を一緒に勉強して教えた。

先日の参観日は水泳の授業だった。
沢山の保護者の方に混じって、プールサイドで授業を見学した。
水泳が得意な息子は、友達と楽しそうに泳いでいる。
アメリカではプールが学校に設置されていないので水泳の授業がなく、「日本の小学校はええなあ~」と羨ましくなった。

ついついアメリカの学校と比べてしまう私。
私にとっては楽をさせてもらえる1か月間になる。

朝、早起きしてお弁当を作らなくてもいいのは嬉しい。
給食はバランスが取れたメニューが日替わりで組まれている。

家の玄関で「いってらっしゃい・・」と見送り、「お帰り・・」出迎えるのは、車での送り迎えをしているアメリカと比べてかなり楽で助かる。
羽根を伸ばせる時間・・・

普段は私が大阪弁を日常的に使っていても、標準語を話す息子。
それがこの1か月間は急に大阪弁になる。
お母さんからはうつらないのに、友達からは自然にうつる大阪弁。
友達の威力に脱帽する時間でもある。


関連記事:学年末と夏休み




2014年6月19日木曜日

親子フラワー

昨年10月から通い始めたフラワーアレンジメントのクラス。
いろんな種類のお花に触れ、ハーブについて学び、作品を作る優雅な時間。
花瓶に活けたり、オアシスを使ったり、リースにしたり・・と作品の形も様々で、何を教えていただけるのか毎回ワクワクする。

浦田先生は「子供達がお花に触れる機会を与えたい。」と言う強い想いを持たれていて、子供さんがいる生徒さんに子供用の花材をお土産にくださる。
先生のご好意に感謝してその花材をありがたく戴く。

最初は息子とフラワーアレンジメントという組み合わせがピンとこなかった。
「男の子にお花・・って嫌がるんじゃないかな?」と言う私の偏見を吹き飛ばすように、意外にも息子はお花を活けるのが気に入った様子だった。
「ポイントになる花を中心に低くする。」ことだけを伝え、後は我流でアレンジする息子。
投げ入れ同然でいつも2-3分で終わってしまう。
その割には形が決まっているので、彼のセンスの良さに感心していた。

今月のお稽古は息子が夏休みに入っていたので、一緒に連れていくことにした。
教室に入ると、息子用の花材も用意してくださっていた。




先生の説明を聞いて、さっそく作品に取り掛かる息子。
花瓶にしか活けたことがなかった彼は、オアシスを使うのは初めてで戸惑っていた。
先生のアドバイスを静かに聞き、真剣な眼差しで活け始める。




アートやクラフトが大好きな息子は同じような感覚で花を活ける。
ものの5分ぐらいで作品を仕上げてしまった。


デコレーションの赤いハミングバードを選び、作品に取り付け遊ぶ息子。
なかなか形が決められない私に「ママ、まだ~?」と催促の呟きを何度も囁く。
「ちょっと待って~、もうすぐ出来るから・・」と引き伸ばす。
20種類以上の花々をどこに刺していいのかわからす、先生のアドバイスを受けてやっと完成。





野の花が咲き乱れる花畑にハミングバードが飛んでいる素敵な作品に仕上がった。       
息子も私も大満足。

作品を家に持って帰りダイニングルームに飾る。
「ダディ、これ僕が活けたんだよ。」と旦那に自慢する息子。
それを見た旦那は「すごいねえ~ ママより上手じゃない?」と息子を褒める。
褒められて嬉しそうにハミングバードを揺らす息子。

花と和やかな雰囲気で家の中が一気に明るくなった。

自分の作品を眺めながら「ママ、お花のクラスに連れて行ってくれてありがとう。とても楽しかったよ。」とハグをしてくれた。
浦田先生の想いが彼には伝わっているんだなあ・・と感じながら、私も嬉しくなった。

先生、ありがとうございました。


関連記事:フラワーアレンジメント・クラス

2014年6月6日金曜日

遠足のお土産

先週のこと。
現地校の4th Gradeの修了間際に息子はお泊り遠足に旅立った。

カリフォルニア州の歴史や文化を勉強したこの一年間。
その最後に、ゴールドラッシュで栄えた街を訪れる2泊3日の遠足。
4th Gradeの子供達とボランティアの保護者や先生方で行く楽しい企画で何ヶ月も前からこの遠足を心待ちにしていた。

お小遣いは6ドル。
「これでお土産を買ってくるね。」と笑顔で出かけて行った息子。
2泊3日の寝袋持参の旅行がどうなるか心配だった私。

息子のいない部屋で「1人いないだけで静かやね~。」と旦那と語り合い、彼の存在の大きさを改めて感じる。
でも、その静けさはあっという間に過ぎ去った。

3日後。
ただいまと言う代わりに「ママ、見て!」と小瓶を見せてくれた息子。
水と一緒にキラキラした小さいものが入っている。
「これは川で見つけた金。」と自慢そうに呟いた。
でも思ったよりも見つからなかったと不満気な顔になり、もう1つ小瓶を差し出した。
「こっちはお小遣いで買ったの。2ドルだったよ。」と、金箔が入ったビンを見せてくれた。
「これが2ドルは安いわ~」と言いながら、息子は金塊でも見つけるつもりやったんかなあ、、と考える。



そして新たにカバンの中から袋に入った石を取り出してきた。
ただの石だと思ったら、キラキラ光るクリスタルや貴石も含まれていた。
「このアメジストは3ドル。こっちのクリスタルは沢山石が入った袋の中から見つけたからタダ。」と言う。
私へのお土産にそのクリスタルをくれた。

「そしてこれは道で拾った石ころ。綺麗だったから持って帰ってきたよ。」と丸い石を見せてくれた。



車の中では自分がゲームを考えて、退屈しないように仕切ったと言う。
「知らない場所で寝るのはちょっと緊張した。」と、眠そうな目をこすっていた。
家を離れて友達と過ごした時間は楽しかったようで、嬉しそうにいろんな出来事を語ってくれた。
この3日間で息子が成長した気がする。

誰に似たのか、綺麗な石が大好きな息子。
コレクションがまた増えて、石達を自分の宝箱に大事そうにしまっていた。



関連記事:息子の宝箱







2014年5月16日金曜日

子育て<怒る>

「ヒーリングの仕事をしてるんだから、子供さんには冷静で怒らないでしょう?」
とよく聞かれる。

そんなことありません・・
怒ります。
怒鳴ることもあります。

ヒーリングをしていても、しょせん肉体を持った人間。
感情は常々沸き上がってくる。
器がまだまだ小さい私。
子育てで冷静さを失い精神をかき回されることもある。

「仙人みたいに何が起こっても平静で居られたらええのになあ~」と思うことがしばしば。
でも霞を食べて生きている訳ではないので、仙人にはなれない。

息子に何度も同じことを言う。
しかし、彼は聞いていない。
「馬の耳に念仏」で、右から左に通り抜けてしまう。

『仏の顔も三度まで・・』

「なんで同じことばかり言わすの~」と、カァーっとなって怒鳴ってしまうこともある。
そして「あ~またやってしまったー」と、後悔。

レイキヒーリングの創設者である臼井博士の教え・五戒の一行目に
『今日だけは怒るな』
・・と、怒りをもつことのタブーさが示されている。

怒ると相手を傷つけるばかりでなく、自分自身も傷つける。
怒りのために自分の中心から外れる。
エネルギーを消費する。
結局、怒ることによって自分が損をする。

「損をするんやから、怒るのは辞めよ・・」と何度も思う。

あるセミナーで『怒る前に一歩下がって深呼吸をすることが大切。』
と聞き、思い出してはやってみる。
効果があった。
間(ま) が開いて、怒る気持ちが静まっていく。

でも思い出す余裕がない時も多々ある。
ダメな時はダメ。
そして怒鳴ってしまう。

『怒る→後悔→自己嫌悪』
このプロセスを何度経験していることか・・

以前は怒鳴り声をあげた後で落ち込んだ。
「ダメな母親。」
「もっとコントロールしないと・・冷静にならないと・・」
自分のとってしまった行動を責めていた。

最近は考えを変えた。
怒ってしまったことは「しょーがない・・」と思うようにしている。
自分を責めない。
「感情を溜めるよりも表現するようがベター。こう言うこともアリ。」と開き直る。

そして怒りを手放して気持ちが静まってから、息子のところに行く。
「怒ってごめんね。」と謝る。
「仲直りのハグをしよう。」と言って思い切り息子を抱きしめる。
すると「ママ、ごめんね。」と息子も謝ってくれる。
これで丸く収まる。

自分の中心から外れることがあっても、感情をそのままぶつけることがあっても、それを責めることなく軌道修正をすればそれでOKなんだと思う。

全ての出来事は学びや気付きのために必然的に起こるのだから、息子との関係は重要な意味があるんだろうな~
私自身の成長の為に・・・

ありがとうございます。
息子に感謝。


2014年5月14日水曜日

「戴きます」

最近、息子の偏食がひどい。
せっかく作ったおかずを食べないで残すことがしばしば。
なんだか悲しくなってしまう。

一昨日の日曜日は母の日。
友達は「娘に作ってもらった」とか「旦那が用意してくれた」という夕飯をフェイスブックの写真でアップしているのに反し、私が自分で作った。
息子のピアノの発表会でバタバタしていたにもかかわらず、3人で楽しい夕食を食べよう~と思って料理した。

なのに、息子は「嫌いだから要らない。」と言って残す。
箸もつけない。
お皿も片付けずにテレビのある部屋に立ち去った。

それにカチン!ときた私。
楽しい夕食には程遠い我が家のお粗末なディナータイムに悲しくなってしまった。
「ちょっと、こっちにおいで。」と息子を呼ぶ。

「何~?」とふてくされ顔でやってくる。
きっとまた怒鳴られるんだろう・・と思っている顔。

息子を隣に座らせて「ねえ、“戴きます”・・ってどういう意味かわかる?」と聞いた。
「これからご飯を食べるってことでしょ。」と表情を変えずに呟く息子。

「おおまかにはそうやけど、、実際にはその食べ物の命を戴くってことやで。」と言った。
「トマトの命、大根の命、豆腐は大豆で作られているから大豆の命。牛肉だと牛の命。その命を食べることによって身体の中で受け取って、血を作ったり、骨を作ったり、身体を動かしたり出来るんよ。」

「あ~そうか。」とちょっと興味ありげに頷いた。

「食べる事によってその命を引き継いでいるんやから、ありがとうって感謝して食べないと、その命に対して失礼やと思う。それが本当の意味の戴きますやで・・」と言った。

「じゃあソイミルクは、、大豆。大豆さん、ありがとうって思いながら飲むよ。」と答える。

「1つ1つの命が身体のいろんな部分を作ったり、動かしたりするんやから、あれ嫌い、これ嫌いって食べないとどうなると思う?」

「身体が大きくならないの?動かなくなるの?僕、好き嫌いしないで食べる。ごめんね、ママ。」と抱きついてきた。

「じゃあ、ちゃんと食べる?」
「うん。ありがとうって思いながら食べるよ。」と言って夕飯を再開し始めた。

その後「ママ、いつもご飯作ってくれてありがとう。」と言って、母の日のプレゼントに私の似顔絵を描いてくれた。



関連記事;感謝の心







2014年3月20日木曜日

カンファレンス・ウィーク

アメリカの学校では個人懇談のことを“カンファレンス”と言う。
1週間ずっと個人面談が続くのでカンファレンスウィークとなり、短縮授業のあとに個人懇談が行われる。

11月に第1回目のカンファレンスウィークがあり、先生と予約を取ってクラス全員が個人懇談を行った。
この3月に第2回目のカンファレンスウィークがある。
今回は、親が先生にリクエストをするか、先生が親にリクエストをする・・以外は放免となり個人懇談はない。
先生が親にカンファレンスのリクエストをする時は、その子が「問題児」だと言う意味らしい。

3月の始めに担任の先生からカンファレンスのリクエストメールが届いた。
息子はクラスの問題児だと言う事だ。

それまでにも何度か個人的に先生からメールが来て、息子の態度を直して欲しいとお願いされていた。
その度に息子に注意をしたけれど、応えていない様子。

そのことを言われるのかな・・と思いながら、旦那と二人でカンファレンスに臨んだ。
椅子に座るなり、やはり息子の態度のことを言われた。
授業中に大きな声でバカげたことを言ってはみんなの注目を集め、授業の妨げになって困っている・・ということだった。

「それくらい、なんであかんの?」・・と内心思いながらも、先生の話を頷きながら聞く。

こんなバカげた態度を取るのは3rdグレードまでで、4thグレードになると誰もやらなくなる。
クラスのみんなが授業に集中したい時に中断されてほとほと困っている・・と言うことだった。

隣に座っている旦那が「僕も小学生の頃はいろんなことを考えていて授業に集中していなかった。息子もきっといろんなことが頭の中を駆け巡っているのだと思う。」と弁解している。

私はふと6年前のことを思い出した。
息子が友達と話をしていて、面白いことを言ったのでその友達が大声で笑った。
すると突然息子が「○○ちゃんに笑われた~」と泣き出した。
びっくりした私は「笑ってもらうのはありがたいこと。大阪では“人を笑わせてなんぼ”・・と言うんやで。漫才師は人を笑わせてお金をもらってるんやから~」と慰めた。
すると泣いていた息子が「ほんと?人を笑わせると良いことがあるの?」と笑顔になった。

その時に息子の脳みそに“人を笑わせてなんぼ” の哲学がインプットされたのだと思う。
それから息子は三枚目の路線をひたすら走る性格に変わった。
人の注目を浴びて笑ってもらうのが息子の喜びになった様子だった。
大阪人の血を引いていることも関係しているのかもしれない。

でも、、カンファレンスで、授業を邪魔されて怒りが滲み出ている先生に、“人を笑わせてなんぼ”・・の大阪人魂を説明しても通じない。
この息子の態度は旦那の遺伝子のせいにして「息子にもう一度注意してみます。」と言ってわかってもらい、レポートカード(成績表)の話に移った。


たしかに授業の迷惑になるのは良くない。
でもシリアスな空気を笑いで和ませるのは時々必要なことだと思う。
(母親がこう思っているから息子の態度も矯正出来ないのかも・・・)

笑う角には福来る・・とも言う。
笑いが免疫力を上げたり、癌細胞を減少させるも言われている。
息子の態度を頭から「ダメ」だとは言いたくない。
でも授業を大切にする先生の言い分も尊重したい。

カンファレンスが終わった後、「人を笑わせるのは休み時間だけにしとき・・」と息子にひとこと囁いた。


2014年3月16日日曜日

感謝の心

10歳の息子は口が達者。
幼い時からよく話す子供だったけれど、最近理屈っぽくなってきた。
その理屈が悔しいくらいに筋が通っていて言い負かされることもしばしばあり、「弁護士になったらええねん~」とつい負け惜しみを言ってしまう私。

その息子の態度が最近やたらとデカい。
何様のつもり~というくらい、親に偉そうにする。
人生何回目かの反抗期なのだろうか?
それにしても目に余る偉そうな態度にカチン!と来ることが多くなってきた。

昨日の朝のこと。
学校に行く直前に、息子と旦那が何やら言い合いをしていた。
息子の口から英語で暴言が立て続けに発射されている。
旦那に発言する隙を与えない。
叫びながら捨て台詞を残し、玄関のドアを思いっきりバタンと閉めて車に乗り込んだ息子。
あっけにとられた私は息子の後姿を見ながらとても悲しくなった。
旦那は「親に対するRespect が全くない。」と嘆いている。

車に乗り込んだ私は、後部座席の息子に何を言うべきか・・と考えた。
プリプリしている息子に深呼吸をしてもらい、まずは落ち着かせる。
運転をしながら「当たり前のことを当たり前・・と思ったらあかん。」と息子に呟いた。
息子は「??」という顔をしている。
しばらく沈黙が続く。

この言葉の意味を説明した。
いつも3人で居るのが当たり前と思っていても、それは当たり前ではないこと。
旦那も私もいつか息子の前からいなくなる。
明日か何十年後か、いつになるかはわからないけれどその時は必ず来る。
私の両親がそれぞれ突然いなくなったように、この世の全ての生き物は死というイベントを避けられない。
だからこそ、今3人で居ることはすごいこと。
当たり前のことではない。

ダディが働いてお金を稼ぐのが当たり前・・
ママがご飯を作り、洗濯や掃除をするのが当たり前・・
そう思っていても、私達がいなくなればそれを自分でする時が来るのだと息子に告げた。

私の話を聞きながら息子は「嫌だ~~」と泣き顔になっている。

嫌でも、泣いても、永遠というものはこの物質界には存在しない。
家族3人が揃うということも、長い長い宇宙の歴史から見るとわずかな一瞬。
この一瞬こそが尊くて貴重な時間だから、「今ココにいること、自分と一緒に居る人に感謝すること」が大切なのだと息子に伝えた。

「わかった・・ 家に帰ったらダディに謝るよ。」と呟き、学校の門をくぐって行った。

ちょっとはわかってくれたんかな~?



2014年2月28日金曜日

バイリンガル

誰かと初めて逢って、ほんの束の間会話をするだけで
「関西ですか?」と聞かれる。
初めてなので緊張して、ちょっとよそ行きのフリして、標準語に近い日本語で話しているはずなのに・・
何故かとっても訛っているらしい。

そうなったらこっちも開き直り、コテコテの大阪弁で話を続ける。
アメリカに居ようが、日本に居ようが気にしない。

そんな私なので息子にも当たり前のように大阪弁で話をする。
「あかん~」とか、「しゃーない」とか、大阪弁を日常的に使う。

なのに、、10歳の息子は標準語で話をする。
子供は一緒にいる時間が一番長い母親の口癖を真似るのが普通なのに、息子に関しては全く私の影響を受けていない。

1歳半から東京出身のお母さんが多い子供達とプレイグループをしていたせいか、2年間通っていたプリスクールに標準語を話す子供達が多かったせいか・・
「あかん」、、とは言わず、「ダメ」。
「しゃーない」、、とは言わず、「仕方がない」。
イントネーションもすっかり標準語。

「なんでなん?」・・と息子に聞いてみた。
耳のいい息子は、「だってママの日本語、変なんだもん。」と平然とした顔で答える。

日本語が変ーー?

「変じゃなくて、これが大阪では普通やん。」と言うと
「知ってる・・」と言う彼。

大阪の小学校に通うときは自然に大阪弁になるくせに、普段は「変」だと思っているらしい。
そういえば時々「ママ、これから大阪弁しゃべるで~」と言って、一言「◎◎やん~」とおどけて見せる。
日本語と英語を自然に使い分けるように、標準語と大阪弁を使い分けている。

バイリンガルx2やん。
賢いなあ~ ウチの息子。

それに比べて私ときたら、、英語もろくろく話せず、息子に通訳してもらう始末。
旦那にも「英語力が落ちてきたから、もう一度カレッジのESLを受けろ・・」と言われる。

情けないな~ 
バイリンガルに向けて、もうちょっと頑張ろ・・


2014年2月6日木曜日

団子虫

火曜日の夕方、合気道が終わって家に着いた途端に、道着のままで庭に飛び出した息子。
どうしたん~?と思ったら、両手で石を動かしたり土を掘り始めた。
しばらくして、「ママ~、紙コップ持って来て!」と叫ぶので、キッチンまで紙コップを取りに行く。
紙コップを1つ、息子に手渡した。

「何取ってるん?」と聞くと
「ローリーポーリー・・」と手のひらのモノを紙コップに入れながら答える。
差し出された紙コップを見ると、、中に居たのは「団子虫」だった。
刺激を与えると丸くなって団子のようになる、あの小さい虫。

「団子虫やん~ 英語ではローリーポーリーって言うの?」と聞くと
「そうだよ。」と教えてくれた。
最近は英語のボキャブラリーを息子から習うことも少なくない。

1匹見つけては紙コップに入れ、また探している。
あたりはだんだん暗くなってきた。

「虫探しよりも、宿題をしないと晩御飯の時間になるよ。」と告げると
「これが宿題だよ~」と私の顔を見上げ、威張った声で言う息子。

へっっ?宿題?
団子虫が・・・?

息子の背中を見守りながら、どんな宿題なのだろうと考えた。

15分ほどで10匹の団子虫が見つかり、満足そうに家の中に入る息子。
紙コップの外側にはマジックで「Don't Touch!」と書いている。

晩御飯の支度をしながら宿題の内容を聞いてみた。
団子虫をサイエンスクラスに持って行って、観察するそうだ。
全員が持ってきた何十匹という団子虫を大きなガラスケースに入れて、いろんな植物を与え、どの植物に群がるのかを何日も観ていくということだった。
「4thグレードの子供達ってこんなことをするのかあ~」と、息子のキラキラした眼を見ながら話を聞いていた。

翌日、息子は10匹のローリーポーリーが入った紙コップを大事そうに抱えて学校に行きました。


2014年2月1日土曜日

ストーリータイム

息子が1歳の頃から始めた
夜のストーリータイム
・・本の読み聞かせ。

旦那が英語の本を
私が日本語の本を
1日交代で眠る前に息子に本を読む。

8年間、変わらない習慣。
「もう4年生だから、しなくてもいいかな・・」と言う私の思いとは裏腹に
息子は本を読んでもらうのが大好きで、未だに続けている。

この2週間は私の咳が止まらなかったので
読み聞かせの役目は、もっぱら旦那の仕事になっていた。

昨日、咳がマシになり、「久しぶりにママが読むね。」と言うと
「やった~あ!」と息子の嬉しそうな笑顔が飛び込んで来た。

2人で息子のベッドにもぐり
彼が選んだ本を読み始める。

本を読んでいると
息子の顔が私の手元に当たる。

「ママの手、久しぶりだね。」と
彼が頬を擦りつけて来た。

「そうやねえ~、ずっとダディが読んでたもんね。」と言うと
「ママ、大好き・・」とハグをしてくれた。
「2週間ずっと淋しかったよ・・」と呟く。
同じ家に居たのに、そんなことを思っていたのかとびっくりした。
「ごめんね~」と言って息子をギュっと抱きしめる。

ストーリータイムは
ただ本を読むだけでなく
大切なスキンシップの時間でもあるのだと気がついた。

言いようのない“幸せ”に包まれる。
この愛おしい存在が
私の宝物なのだと
改めて感じる時間。
心休まり、幸せを噛み締める
ひととき・・

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数日前に愛おしい存在が、お蔭様で10歳の誕生日を迎えました。
沢山の愛を注がれて、すくすくと育っております。

ありがとうございます。
感謝
ただただ感謝・・


2013年12月24日火曜日

サンタクロース

クリスマスが間近に迫った師走のある日。
「あの箪笥の上に乗っている大きな箱は何やろ・・?」
何日間もそう思っていた。

そしてクリスマス当日。
母が「サンタクロースが届けてくれたよ。」と言って私の前に差し出したのは、
箪笥の上に乗っていた大きな箱だった。
開けてみると、ポップコーンが作れるマシーンだった。
「わーい!」と喜んだが、
サンタクロースは父と母やったんや・・
と悟った小学2年生の冬。


息子は現在小学4年生。
未だにサンタクロースを信じている。
去年から疑いを持ち始めているけれど、はっきりとした確証はないらしい。
12月中旬にサンタさんへの手紙を書き、厳重に封をして
「North Poleに送って・・」と旦那に頼んでいた。

今年のリクエストは「3色団子がいいな~」なんて口先では言っていたけれど
蓋を開けてみると、団子のリクエストはなし。
贅沢な品物を頼んでいた。

最近の子供達、恵まれすぎているなあ~
欲しいものは、リクエストすれば何でもサンタクロースが届けてくれる・・と思っている。
それを贈るかどうかは、親の一念にかかっているのだけれど。

明日はクリスマスイブ。
ここ数日はとってもいい子になっている息子。
「ママ、サンタさんへのクッキーはあるの?」と昨日から心配している。
心なしかソワソワしている様子。

さあ、サンタクロースは来るのかな??



2013年12月8日日曜日

走る12月

11月から子供達のバスケットボール・リーグがスタートした。
週に4回、、2回の練習と2回の試合がある。
練習や試合の場所は日によって違うので車で連れて行かなければならない。
スケジュール表を片手に「今日は4時から○○学校」「あさっては6時から××学校」とややこしい。
時間と場所を間違えないように息子をコートまで連れて行き、終わるまで見学する。


ピアノレッスンと週2回の合気道のスケジュールを調節しながら、月・水の試合と火・木の練習に参加する。
この週2日の練習では足らず、有志が集まって土曜日に練習するのでこれにも連れて行く。

加えて、息子は現地校のコーラス部に所属している。
月・水の朝7時半に集合して、授業が始まるまでの1時間を歌の練習に費やす息子。
3年生から始めたので、今年で2年目。
9月からずっとクリスマスソングを練習していた子供達は12月にその成果を披露する。
12月になると毎週末に違う会場でコンサートが行われるので、親子揃ってミーティングと本番に参加する。
親は誰よりもいい席を確保し、カメラを手に自分の子供の写真を撮る。

息子が学校に行ってる時間に、私はクリスマスカードを作り、住所をチェックする。
切手はオンラインでオーダー。
ネットで買い物が出来るのは、郵便局の長い列に並ばなくてもいいので助かる。
家族やご近所さん、お世話になっている方々へのクリスマスギフトのリストを書き出す。
そしてその買出し。
この1年間で撮った写真を使って旦那と私の家族にプレゼントするカレンダーの作製をする。
これがまた時間がかかる。

12月ってすることが多くて気持ちばかりが焦ってくる。

今週末。
土曜日は朝から日本語補習校なので、車で30分の道のりを送って行った。
息子を学校に届けた後、クリスマスギフトを買いに店を転々と走り回る
でもこの日は1時間しか時間がない。
2時限目の途中で息子を早退させ、レッドウッドシティのダウンタウンに向かう。
市の「ホームタウン・ホリディイベント」で、息子の学校のコーラス部がステージに上がってクリスマスソングを歌う。
ダウンタウンに近づくと交通規制があり、あちこちの通りが通行止めになっている。
渋滞がひどくて車が進まない。
「ママ、時間大丈夫?」と息子が心配し始めた。
余裕を見て出てきたのに、こういう状況ではミーティングに間に合わないかも・・
加えて駐車場所もなく、車を停めるのに時間がかかった。
かなり離れた場所にパーキングを見つけ、「間に合うかな~」と言いながら息子と2人でステージを目差して走る。
出演5分前に到着し、みんなの輪に入ってミーティングをする息子。
間に合ってよかった~

人々が椅子に座ってパフォーマンスを待ちわびている。
私も空いている椅子に座りホッと一息。



息子達がステージに上がり、クリスマスソングを歌う。
クリスマスソング10曲、20分間のパフォーマンス。
歌に合わせて踊っている子供もいる。
聴いている人達にとびっきりの笑顔が溢れるほど、軽やかな歌声だった。
拍手喝采。


息子と一緒に車に戻りながら、「とっても上手やったよ~」と褒める。

それから学校に車を走らせた。
駐車場に車を停めて、車内でお弁当を食べる。
食べ終わらないうちにバスケットボールチームのメンバーが集まってきた。
これから2時間の練習。
ランチもそこそこにコートに飛び出す息子。
元気やな~

日曜日。
この日もコーラス部のパフォーマンスがウッドサイドハイスクールのパフォーマンスシアターで催される。
メインイベントのバレエパフォーマンスの開幕までの20分間を、訪れた人々を会場の玄関で出迎えながらクリスマスソングを歌う。
子供達の可愛いクリスマスソングの素敵なサプライズにに大人も子供もニコニコ顔。
立ち止まって眺め、ウキウキした気分で席に着いていた。
子供達の歌声は、幸せを運んでくる天使が舞っているようだ。
忙しさを忘れて、私も思わず笑顔になった。



身も心も焦っている師走。
まるで時間が走り去るように12月の一日一日があっと言う間に過ぎ去り、年は暮れていく。
時々は心を落ち着けて子供達の歌声を思い出そう・・
そう思えたコンサートだった。

それにしても息子もよく頑張っている。
よくこのスケジュールをこなしているなあ~と改めて感心する。
私がこの年頃の時はただただ遊びほうけていただけなのに・・

「偉いね~」・・と家に戻った途端に息子を強く抱きしめた。


2013年11月8日金曜日

息子の宝箱

昔話に出てくる海賊が持っているようなTresure Box(宝箱)。
本当に宝物が出てきそうな、ちょっと仰々しい宝箱が家にある。
息子がまだ小さい時に近所の人からクリスマスプレゼントにもらった。
この宝箱の中に息子が大切にしている物を入れて大事にしまってある。



何が入っているのか気になりながらも、最近まで知らなかった。

新学期が始まって、サイエンスクラスで地球上の鉱物を習い始めた息子。
ある日、そのクラスから宿題が出た。
「家にある鉱物(Mineral)を持ってくるように。」と言われたらしい。

「ママ、Mineral ってクリスタルのこと?」と聞かれ
「そやで・・」と答える。
それを聞くなり、自分の部屋に走って行き、宝箱を持ってきた。

「この中にクリスタルが入っているの。」と開けて見せてくれた。
初めて見る息子の宝箱。
中には・・

*3年前にセドナのトレイルに落ちていたクリスタル
*この夏にオレゴン州に行ったときに買ってあげたその土地の赤いパワーストーン
*どこかで拾った石ころ
*2年前のシャスタ旅行で買ったお土産のクリスタル
*サウスダコタのメディスンマンがウチに泊まった時に作ってくれたメディスンバッグ
 (写真左から・・)



これらが息子の宝物らしい。
9歳の男の子にしてはえらく渋い・・・

「明日のサイエンスの宿題で家にあるミネラルを見せないといけないの。」
「ふーん。」
「だからこのトレージャーボックスを持っていくんだ。」と言う。

「箱が大きいから他の入れ物に入れ替えたら?」と言っても、
「これでいい。」と聞かない。

たぶん、この箱も見せたいのだろうと思った。

翌日、大きな宝箱を手に持って、学校に登校して行った。

(メディスンバッグを持って行ったかどうかは確認していません・・)


2013年11月5日火曜日

ハロウィーンの後

今年のハロウィーンは忍者のコスチュームを着て家々を回り、ごっそりキャンディを集めてきた息子。
年々キャンディの数が増える。
小さい時は歩く距離が知れていたけれど、小学生になると歩くというよりも走る。
友達と一緒に走り回って、何個キャンディが集まるかを競っている。

その成果(?)があって、ハロウィーンバッグ4杯分ほどのキャンディを持って帰って来た。

家に着くなりキャンディを種類別に分け始める息子。
「もう遅いからお風呂に入ったら?」と言うと、カラスの行水でさっさと入り、またキャンディの所に戻ってくる。
「ねえ、ママ、1個だけ食べてもいい?」
「回ってるときも食べたんでしょー」
「ちゃんと歯磨きするから・・」

普段はチョコレートや飴などのお菓子類はあまり与えないので、キャンディに飢えている息子。
この日はチャンス!と思って、甘えてくる。

キャンディを口にほおばっている彼に紙袋を渡した。
「この紙袋に学校に持っていく分を入れてね。」・・と頼むと、
「せっかく走り回ってもらって来たのにー。」と愚痴をこぼされる。
それでも渋々キャンディを紙袋に入れ始めた。

「このキャンディはどこに行くの?」と聞くので
「学校が軍隊に寄付するらしいよ。」と答えた。
「兵隊さんもキャンディを食べるの?」と不思議そうに考えている。
ハロウィーンキャンディは子供だけのものだと思っている。
「疲れた時には甘いものが欲しくなるからね。」と言うと、「ふーん」と頷いていた。

それでも全部のキャンディは寄付に回さず、自分でも取って置きたいようだ。
自分の好みのキャンディは紙袋に入れずにキープしておく。

集めてきたハロウィーンキャンディ。
他の家の方々は毎年どうしているのだろう・・と考えながらキャンディの山を見つめた。