5th Gradeの息子が、現在ネイティブアメリカンについて学校でいろんなことを学んでいる。
宿題では各部族によって骨格や体系が違うことをレポートに書いていた。
それをアイアンイーグルに見せて、感想を聞いている息子。
アイアンイーグルは「よく書けている。」と感心していた。
翌日にLAに向けて発つつもりが、突然予定が変わってもう一日滞在することになった。
丸一日スケジュールが空いた。
「ねえ、明日僕の学校に来てくれる?」とアイアンイーグルにお願いしている息子。
「いいよ。」と笑っている。
その後私は担任の先生にメールを書き、アイアンイーグルをクラスに連れて行く許可をもらった。
先生も「是非お会いしたいわ!」と言う返事だった。
翌日、学校のオフィスで手続きをし、2人で息子の教室まで行った。
もう話が伝わっているらしく
「来たよ!来たよ!」とみんなが興奮している様子だった。
「何分話す時間があるのですか?」と先生に訊ねたところ
「45分全部使っていいわ。その代わり、子供達もたくさん質問をしたいみたいよ。」と先生が答える。
教壇に立ち、自分がナコタ族のチーフでありシャーマンであると話すアイアンイーグル。
子供達は「凄い人が教室にやってきた~」と目を輝かせ、真剣に話を聞いている。
ヤンクトン・スー族の分類、セイクレッドサークルと呼ばれるバッファローの移動などを地図や絵を描いて説明していた。
そして
「一本の林檎の樹になっている林檎を今日全部食べてしまうと明日は林檎がないよね。
明日のことを考えながら、今日の行動を考える。それは未来に繋がることなんだ。
君達の子供や、孫のことを考えて、未来を考えて、今日の行動をして欲しい。」
・・と言われ、子供達は大きく頷いていた。
そのあとで子供達から質問が飛び交った。
バッファローは何頭ぐらいいるのか?
ナコタの人々の人口は?
何を食べているのか?
トーテムポールはナコタにあるのか?
1つ1つの質問に真剣に答えているアイアンイーグル。
最後に息子が質問した。
「どうやってシャーマンになったの?」
それを聞いて、ニヤっと笑い
「すごくいい質問をしたねえ。」と呟いた。
そして、彼が生まれた時のこと、22歳で覚醒した時のこと、その時の様子をゆっくりとわかりやすく話してくれた。
子供達も、先生も、私も、その話を聞いて感動した。
さよならの挨拶を言って教室を出ようとすると、子供達が傍に寄ってきて「本当にありがとう。」「また来てね。」と嬉しそうにお礼を言っている。
帰りにオフィスでチェックアウトする時に校長先生にバッタリ出逢った。
「あなたを学校に迎えることが出来て光栄です。また子供達の為に来てくださいね。」と言われ、「OK」と答えるアイアンイーグル。
「子供達のキラキラした目の輝きがなんとも言えないねえ。」と呟きながら学校を後にした。
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