私達は、かなり奥に入った岩場で身体を休め、お水を飲み、そびえ立つ岩の群落を写真に撮っていた。
前方に3つ同じような形をしたひょろ長い岩があった。
岩のてっぺんをよーく眺めると、人が居る!!
断崖絶壁の、ワイングラス型の3つの岩の真ん中。
「うっそ~」と思ったが、本当にそこには白い服を着た男の人が寝そべっている。
私達が手を振ると、気がついて手を振リ返してくれた。
岩のてっぺんをよーく眺めると、人が居る!!
断崖絶壁の、ワイングラス型の3つの岩の真ん中。
「うっそ~」と思ったが、本当にそこには白い服を着た男の人が寝そべっている。
私達が手を振ると、気がついて手を振リ返してくれた。
「怖くないの~?」と大きな声で叫んでみると
「全然~」と言う風に手を横に広げてリラックスしている。
すごいなあ、あんな高い所に1人で登って・・と思っていると、違う人影に気がついた。
「あ~もう1人立ってるよ。」
よく見ると髪の毛が長い。
「え、、もしかして女の人?」
「そうだよ~ 女の人だ。」
しかもその格好は、下はショーツに生足、上はビキニ。
こんなに暑いのに、帽子も被っていない。
ひょえ~、この姿でロッククライミングとは・・!
私達一同、唖然として言葉を失った。
そんな私達の驚愕をよそに、彼女はロープを隣に渡していつの間にか隣の岩の上に立ちはだかっている。
凄い、、凄すぎる。
1つ間違えれば足を滑らせて谷の底。
そんなことを省みず、ただ行く場所だけを見据える。
登る所、渡る所、降りる所。
今のことだけに集中する。
男とか女とかは関係なく、自分の心のままに行動する。
「女だから出来ない。」「ロッククライミングにはこういう服装をしなければならない。」
「そんなこと、全然関係ないよ~」と目の前の彼女が教えてくれている。
彼女から勇気とエネルギーを分けてもらった感じだ。
なんだか、目から鱗がいっぱい落ちたひとときだった。
ありがとう~ 勇気をくれて。
この場面に遭遇出来たことに、感謝・・
この場面に遭遇出来たことに、感謝・・
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