ベルが鳴り、あわてて玄関に走っていく彼。
叔母様と叔父様、妹夫婦、従兄弟家族、、、どんどんとやってきました。
1人1人にハグをして、挨拶をかわします。
従姉妹のサンディは2週間前に心臓の手術をしたと聞き体調を心配していましたが、元気そうな顔でやってきたのでとりわけ長いハグをしました。
前菜を食べながらワインを飲んでみんなと話をしたいけれど、ターキーの焼き加減が気になるのでキッチンに居座る私。
ディナー開始までにまだ2時間半あるのに、もう既にターキーに刺した温度計が「食べ頃」を示しています。
叔母様に相談すると、「オーブンから出して天板に水を張り弱火で保温し、ターキーはアルミを何重にもかぶせてその上からタオルでカバーして温度を保ちなさい。」とアドバイスを受けました。
さすがーー!と尊敬の眼差しで見つめ、支持に従う。
その前にグレイビー用の肉汁を天板から2-3杯スプーンですくって後は捨てようとしたら、叔母様に怒られました。
上澄みの油は捨てて、下に溜まっている肉汁は全部入れる、、のだそうです。
まごまごしていると、叔母様が代わりにやってくれました。
「内臓はどうしたの?」と聞かれ、「捨てた~」と答えると、
「グレイビーには内臓と首の肉をボイルして入れないとダメじゃない、、」と怒られました。
ハハハ、、と笑ってごまかしたら、「後でグレイビーの作り方のレシピを送るから。」と言ってくれました。
それから言われたようにターキーを保温します。
キッチンにある2つのオーブンの1つにはターキーを取り出した後にハムを加熱します。
もう1つのオーブンにはスタッフィングとマッシュポテトが入っています。
ゲストが持ってきたスィートポテト(ヤムポテト)ディッシュ、野菜のディッシュもオーブンで加熱。
ディナーの15分前になり、ターキーを切り分ける作業を開始。
映画やドラマではターキーをテーブルのど真ん中に置いて、みんなで切り分けながら食事をする光景を観ますが、旦那の家族はパーティをホスト者がターキーを前もって切り分けると言う仕来たりがあります。
旦那がターキーを切り分けて大皿に並べ、ハムも違う大皿に並べます。
ローストターキー
ハニーグレイズドハム
サラダ
温野菜のディッシュ
マッシュポテト
スィートポテトディッシュ
クランベリーソースとクランベリーゼリー
スタッフィング
ロールパン
数々のディッシュををキッチンのカウンターに並べ、個人個人が自分のお皿に好きなだけ入れていくビュッフェスタイル。
私はまず息子の分を先に確保して、子供達を席に着かせます。
大人も一列に並んで食べ物を入れていき、席に着いた者から食べ始めます。
最後に私と旦那がお皿に配膳し、席に着きました。
旦那がワイングラスをチリンチリン!と鳴らし、みんなの注目を集めます。
パーティのホストである旦那は・・
”この特別な日に家族みんなで集まれたことに感謝し、来られなかった家族のメンバーに祝福を送ります。1人1人が元気で顔を合わせられると言うのは本当にラッキーなことだと思います。”と挨拶をし、乾杯の音頭を取りました。
やっとワインが飲める~~
みんなはローストターキーが最高の出来だと褒めてくれました。
しっとりしていて皮はパリパリ。
「スタッフィングもとてつもなく美味しい!」と言われました。
私は期待してターキーを一口食べた。・・・やっぱり不味い。
どう料理しても私の口には合いません。
ターキーの一切れを、クランベリーソースを沢山かけてようやく食べることが出来ました。
スタッフィングとハムは美味しかったです。
マッシュポテトは、あんなに作ったのに、既にキャセロールの中は空っぽになっていて、足りなかったようでした。
唖然。。。
みんなと話しながら食べていると私が食べ終わるのが一番遅く、辺りの雰囲気はデザートの時間になっていました。
あわてて残りの食べ物を口に突っ込み、旦那にコーヒーを煎れるようにお願いして、私は2種類のパイとアイスクリーム、ホイップクリームを冷蔵庫から取り出します。
1人1人にパイの好み、何をサイドにつけるかを聞き、切り分け、配っていきます。
旦那が煎れたコーヒーを配ります。
一部のメンバーは手伝ってくれますが、久しぶりに会う家族のメンバーとお酒を飲み会話をするというのは貴重な時間なので、ほとんどが椅子に座ったまま。
私は配膳係に徹しました。
9時。お開きの時間。
「ターキーが最高に美味しかったから来年もホストしてくれればいいのに~」と言われ、私は苦笑いでかわしました。
お開きと言っても、従姉妹家族は残って、映画を観たり、政治の話で盛り上がったりして結局夜中の1時に帰って行きました。
なんだか疲れた~~
1年に1度のイベント、感謝祭。
家族が集まり、ご馳走を食べ、遊び、お酒を飲んで語り合う日。
ターキーが嫌いでも、お料理が苦手でも、みんなが幸せな顔で帰っていくのを見て、よかったなあ・・と思いました。
2 件のコメント:
先ずはお疲れ様でした~。Hostする側は、いつも大変。でも、皆で持ち回り制でHostするのは公平ですよね。中には、毎度毎度Host側が同じというCaseもあるので(私の場合)、Holiday Seasonになると正直憂鬱です。それにしても、完璧に近いThanksgiving Dinnerを、始めからなさるんですね。私の場合は出来るだけ皆と楽しまないと不公平という事もあって、お料理はPre-cookedのTurkey setをSafewayから買って、時間に合わせてOvenに入れ、MashpotatoもCranberryもStuffingも全部揃っているので暖めるだけにしています。(お客様は大抵が日本人なのでいつもこれでOK)それよりも、前菜料理にちょっとだけ力をいれています。でも、おさちさんのThanksgivingは本場ものね。私にはとても勤まりそうにない。良かった~、旦那が日本人で…。でも、来年は御呼ばれでしょう?羨ましい~!
Ikukoさん
私も簡単なディナーでいいのならそっちを選びますよ~ でも悲しいことにトラディショナルな人々にはそれが出来ません。今年も無事に終わりホッとしています。
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