3週間前のこと。
サンフランシスコジャイアンツがプレイオフゲームを勝ち抜いてワールドシリーズで戦っていた木曜日の夕方。
さて5時になるし、ジャイアンツの試合を見ようかな~と、冷蔵庫を開けてビールを選んでいたら、旦那がキッチンに入ってきました。
「ちょっと重大な発表がある。」と言うので何の事やろ・・それより、ビール、それよりワールドシリーズ、、と思っていたら、「検査の結果。」の報告でした。
心臓がズキっと鳴り、ビールをカウンターに置いて聞き入った私。
1年ほど前から、旦那のある前立腺の癌にかかるリスクの数値がかなり高い、、とドクターから言われていました。
数ヶ月ごとに検査を繰り返したのに数値は下がらず、この3ヶ月は1ヶ月ごとに検査をしていた彼。
でも、数値は上がる一方。
「これは癌にかかっている可能性が大。」と言うドクターのアドバイスでパイオプシー(細胞検査)をして、その細胞が癌かどうかを判断する検査を勧められたのです。
アメリカでは1人のドクターが全部の役割をせず、診断を下すドクター、検査専門のドクター、癌治療専門のドクターと全部が細かに分かれています。
3日前に検査専門のドクターにかかり、バイオプシーを受けた旦那。
付いて行こうか??と声をかけてみたけれど、1人で行くと言うので見送りました。
数時間後、「結果は金曜日に電話で知らせてくれる。」と平静を装って帰ってきました。
数値の高さ、家族歴、、、いろんな要素を考慮して、癌にかかっている可能性が高い、とドクターに言われたそう。
もし癌にかかっていたら、放射線治療、臓器の摘出手術などをして、存命率はかなりある、、と旦那は楽観的に考えていた風に見えたけれど、実際はどうなの??と思っていました。
もし旦那が死んだら、その後私と息子はどうなるん~~~
・・と私も真剣に考えました。
相方の死
。
今まで考えたこともなかったけど、人生何が起こるか分かりません。
いつそういう事が起こっても不思議ではないし・・・
しかも、「癌」かもしれないと言われた旦那を目の前にしたら、いくら医療が発達しているとは言え、「死」と言うものを考えてしまいます。
旦那には「もうちょっと優しくしよ・・」なんて考えてしまいました。
家のことは何もかも、全て旦那任せてで、私は知らないことが多すぎます。
公共料金の払い方を知りません。
税金、保険、車・・に関しても何1つ知りません。
真っ青状態の私。
どうしよ~~と数日間かなり不安でした。
「んで、、、検査の結果は??」
私は心を落ち着かせようとビールの栓を抜き、ゴクゴクと飲みました。
「さっきナースと電話で話した。」
金曜日に結果が出る、と言っていたのに、一日早い報告。
癌にかかっている可能性は・・
「ない」と言うことだったそうな。
深刻な結果だったらドクターから直々に報告されるが、そうでなかったので「ナース」だったそうだ。
「Yeah!!」」
「よかった~~~!!」
力が抜けました。
それにしても、とってもとっても、ホッとしました。
心配していないふりをしていたけれど、かなり心配していた私。
あっけらかん、、を装っていたけれど、とっても不安だった旦那。
祝杯を挙げよう!とビールを飲み干した後に、お気に入りの赤ワインを開けます。
ジャイアンツの試合を観ながら、お互いに、よかった、よかった、と言い合いました。
人間、いつ、どうなるかわからないけど、この検査結果にはホッとしました。
ひとまず安心。
それにしても、、、私、この家のことを何も知らんやん~~と言うことを身に滲みて感じています。
もうちょっと勉強しないと・・・
今回のことで大切なことを改めて気付かされました。
感謝。
2 件のコメント:
遅れ馳せながら今読ませて貰って、大変な思いをされてたんだな~と感じました。ホント、健康な時は全てが当たり前で感謝する事すら忘れがち。病気は怖いけど、なってみると、普段見えないことや、気づかない事がいっぱい見えてくるから不思議。そして、健康が何よりも一番大切と気づき、一番身近な人がどれだけ大切な人かと気づき、自然の美しさにも目を見張り感動する。きっと、ご主人もおさちさんも、検査結果が出るまでの間は、いろんな事に気づかされたのでしょうね。でも、「やれやれ、ホッ!」で、良かったですね。ご主人にもReiki Healingをちゃんとしてあげてね。
Ikukoさん
そうですよねえ。大切なことを気づく為にこういう事が起こるのですよね。そして「喉元過ぎれば・・」でまた時間と共に忘れてしまう。忘れないようにしないといけませんねえ。主人へのヒーリングも最近あまりしてないかも。気づかせてくださってありがとうございます。
コメントを投稿