息子はバイリンガル。
家で、旦那とは英語で、私とは日本語で会話をする。
友達、現地校、テレビなど環境的には英語がほとんどで、唯一土曜日の日本語補習校で日本語を使う。
お母さんと日本語で話しているのだから、日本語には不自由しないだろう・・と思われる。
しかし、私以外の日本語にあまり接することがない。
テレビジャパンを取っているのに、見るのは限られた番組だけであまり効果があるとは思えない。
日本人の友達と遊んでいても話す言葉は英語。
学年が上がるごとに、息子の日本語が変になっていくのを目の当たりにしている。
唯一の潤滑剤は毎年夏に帰省すること。
私の家族と話したり、小学校に通って日本人として過ごす時間。
(この期間だけは、標準語の日本語がいきなり大阪弁となる・・)
これでなんとか日本語をキープしているのかもしれない。
そんな息子から発せられる日本語が時々ものすごく面白い。
毎朝、息子を学校まで車で連れて行き、何箇所かあるドロップオフゾーンで降ろします。
ある場所はすごく混んでいて車が渋滞していたり、違う場所は激空きですんなりと停められます。
日によってその混み具合が違うので「今日はどの場所にするん?」と聞いたら
「スッキリしてる場所で降ろして・・」と言われました。
スッキリ・・・空いている場所と言う意味なのだろうが、なんだか妙を得ているなあと感心しました。
それから毎日、一番「スッキリ」してる場所で降ろします。
また、こんなこともありました。
息子が習い事をしている間に、編み物をして待っている私。
かなり編めたわ~と思ったのに、なんだか大きすぎてもう一度ほどいてやり直さなければならなくなった時に息子がやってきました。
「ママ、何してんの?」
「大きいからもう一回編みなおし。全部ほどいてるねん。。。」
「ご苦労さん!」
「・・・・。」
ただひたすら笑ってしまいました。
「ご苦労さん」と言う言葉を教えた記憶はありません。
どこでその言葉を習ったのかを聞いてみたら
「DSのゲーム。」
ゲームもそうやって日本語を教えてくれるのなら悪くもないな・・と思いました。
そして、寝る前にベッドで本読みをしている時のこと。
息子に「歯磨きはもう済んだ?」と聞いたら
「まだ・・・」
「早く歯ブラシを取ってきて磨きや~」と促すと
「あ~~のんびりしたい~~」と訳のわからないことを呟く。
でもそれが可笑しくて「座布団2枚ーー!」と大笑いしました。
「これはどこで仕入れたん?」と聞くと
「ドラえもん~」と答えた息子。
使い方が合っているかどうかは別として、自然に笑いを取ることが身に付いているのかも、、と思ってしまった私。
日本に帰ると吉本新喜劇を毎回食い入るように観ていたのはこういうことを学んでいたのかな?
バイリンガルなので「すごく日本語が出来る」と言う訳ではありませんが、面白い表現をするので感心してしまいます。
本人は至って真剣ですが・・・
この息子の日本語は、日頃忙しくてバタバタしている私の心に新鮮な風を送ってくれます。
暫し1人で微笑んでほっこりする時間です。
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