私が住んでいるサンフランシスコ・ベイエリアは10月下旬から半年間は雨季となる。
ず~っと降りっぱなしではないが、時々の豪雨で地域によっては洪水が起こる。
その前の半年間は乾季でカラカラ状態なのでその格差が激しい。
日本の梅雨のように湿気はないが、年末を前にして雨ばかりでは買い物に行くのも一苦労だ。
「今週水曜日から数日間にかけて3つの大きなストームが来る。」、、と天気予報が言ってた。
水曜日の朝、出かける前にはもう雨が降り出していた。
フォスターシティに行くのにハイウェイ101に乗ったら水しぶきで前が見えない。
ひゃーー、ストームが来るんやわ~・・・とびびりながら運転をする。
しかし、数時間後には晴れて来た。
1つ目のストームは通過したらしい。
なんや、、この程度かいな、、、とホッとした。
「2つ目のストームは木曜日の夜から金曜日全般にかけて雨を降らせる。」と聞いた。
木曜日の夕方。雨が降り出してきた。
早く家に帰ろ~・・と家路を急いでいたら、自宅近くの道路(山道)で渋滞が起こっている。
何?事故?・・
と思って、前方を見ると、1頭の鹿が道を渡っているのが見えた。
この光景はここら辺ではよくあることなので、その割には長い渋滞やなあ・・と思った。
ふと道路わきの林を見ると鹿が12頭いて最後の鹿が渡るのを眺めている。
この鹿の数には驚いた。
普通鹿は単独行動、もしくは母鹿が小鹿を連れて歩くことはあっても13頭の集団では一緒に行動はしない。
珍しいこともあるもんやわ・・と考えながら山道を登っていった。
夜になっても雨はそんなにひどくはならず、2つ目のストームもこの程度か・・と鷹をくくっていた。
夜中の3時。
ゴーっ!!と言う音で目が覚めた。
雨の音と、裏庭のクリーク(小川)の音だ。
クリークは夏は水がなくなり、乾いて川の姿を消すが、雨季になるとチョロチョロと水が流れる。
そのクリークが滝になって轟音を立てていた。
嵐が来たーー!
とてつもない水の量が勢いよく下方に向かって突進している。
その時、鹿の集団のことを思い出した。
野生動物は天性の勘で身の危険を察知する。
鹿達はこの豪雨のことを既に感じて、集団で避難していたのかなあ、、と布団の中で考えていた。
滝の音があまりにも大きくて、それから眠れなかった。
金曜日の朝、息子を学校まで送っていく。
道は川のようになり、水しぶきを上げながら車を走らせる。
水の上を運転するのは怖い。
北のほうでは洪水の為に休校になっている地域もあるらしい。
まだ雨は降り続けている。
土曜日から日曜日にかけて「3つ目」が来るらしい。
そんな土曜日の朝に息子が所属する現地校のコーラスグループが市のホリディイベントに出演してクリスマスソングを唄うことになっている。
野外ステージなのに「雨天決行」らしい。
嵐でもするのかなあ・・・
野外ステージが浸水ってことはないのかな・・・
っと要らぬ心配ばかりをする私。
このお天気、てるてる坊主では効きそうにないなあ~
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